熱い姉妹のお話です(*^_^*)

 

さて、突然ですが、皆さんは世に名高い『浅井の三姉妹』をご存じでしょうか

この『浅井の三姉妹』というのは織田信長の妹お市の方が生んだ姉妹で、
長女は秀吉の側室となって秀頼を生むお茶々こと淀殿、次女は京極高次に
嫁ぎ、大坂城落城までのあいだ徳川家と豊臣家の間を使者となって奔走
したお初、三女は徳川秀忠に嫁いで三代将軍家光の生母となったお江与
のことですね。


以前に記事で触れたことのある高校のときの日本史の先生が、授業で安土桃
山時代をやっていたときに、この三姉妹の末娘であるおごう(お江与)が主人公
である永井路子さんの「乱紋」という本を勧めてこられたことがあったん
ですよね。

信長の妹の、美貌で聞こえたお市の方が生んだこの三姉妹の生涯がそれぞれ
波乱に富んでいて読みごたえがあるし、乱世でいちはやく滅んだ浅井の血が、
結局は徳川家のなかに流れ込んで生き伸びることになる巡り合わせも
おもしろいからと。

この「乱紋」は高校時代に読了してからもおりにふれて読み返している、私の
愛読書となっています。


この作品のなかでは、お茶々、お初ともに利発で気の強い娘で、おごうは
少しぼうっとしたおとなしい娘ということになってますね。

あれだけ秀吉を憎んでいたお茶々が、世継ぎの秀頼を生んだあとは豊臣家
の繁栄のために秀吉と心を通じ合わせて行動するようになり、秀吉がおごうに
徳川家康の息子の秀忠のもとに嫁げと命じたときも、敵陣に人質同様になる
その婚儀を、夫とともに妹に迫っています。

それまでもおごうは、秀吉の命令で水軍を掌握する佐治与九郎という小大名
のもとに嫁がされ、娘二人を生んだあとで「信長の姪が嫁ぐには佐治は小身
すぎる」という、わけのわからない理由で呼び戻されて今度は秀吉の甥に嫁が
され、その甥が死ぬとまた今度は秀忠に嫁げと言われたのですね。

二度目の結婚ではまた娘をひとり授かっていたのですが、この娘は大坂城に
置いて行くようにも言われ、そのときにお茶々が、
「だって、しようがないでしょう。相手は徳川殿のお世継ぎで、初婚の17歳。
そなたはずっと年上で三度目なのを、あちらも知らないふりで迎えて下さるの
ですから」
と妹に言う場面がありましたね。

そなたは年上。

そなたは三婚。

これを聞いた、おごうの侍女のおちかが、
「今度はまた、よりによってうまくゆきっこない人を押し付けるなんて、ひどい」
と憤慨する様子が印象的でしたね。


でもまあ結局最後は、あれほど栄耀栄華を誇ったお茶々は生涯三度目の落城
である大坂城落城で命を落とし、おごうは反対にたくさんの子どもを生んで
押しも押されもせぬ徳川家の御台所になるのですが。

おごうに影のように付き従っていた忍びの男が最後に、
「おごうさまは、お茶々さまが根限りとびあがっても掴めなかったものを、
今は掴んでしまわれた」
と言う場面もありましたが。

ほんとうに、ドラマチックな三姉妹です。



こないだ図書館で見つけたのは、この三姉妹を扱った、また別の本でした。

植松三十里 著  「めのと」

この作品は、淀殿の腹心である大蔵卿の局の視点から見た、大坂城の落城
までの様子を描いたものです。

この作品の中では、お茶々はしっかり者、お初はおとなしめ、お江与(おごう)
は気の強い娘として描かれていましたね。


まあどちらの作品も歴史小説なので、結末は同じ所に流れていくのですが(^^ゞ


どちらの作品も、乱世に振り回され波乱に満ちた生涯を送らざるを得なかった
女性たちの、精一杯の人生を描いているという点は同じでしたね。

ただ、この作品では三姉妹はほんとうに仲の良い姉妹として書かれて
いましたが。

その点は、見てきた人がいないのでほんとのところはわかりませんね(笑)

私としては、それぞれに侍女や従者がついて保護している姫たちのことなので、
本人同士というよりは、その廻りで軋轢があったかもしれないとも思うし、また、
おごうが三度も嫁がされることをなんとも思わなかったとは考えにくいと思ったり
もしますが(^^ゞ


この暑い夏、また違った視点からのこの三姉妹の物語を読み返して、心が
熱くなりました(*^_^*)

大坂城が落ちたのも、夏の陣のことですしね。


でもこの当時はまだ、夏はこんなに暑くはなかったと思いますが




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この記事へのコメント

2010年08月05日 20:17
こんばんは
スパム失礼しました

しかし何時もながら解説が上手いですね!
またまた読んじゃった気持ちになります(笑)

今、堂場舜一サンの新作文庫を読んでますから
終わったら読んでみますね
2010年08月05日 22:53
ただチャンさん、こんばんは
こちらこそ、せっかくいただいたコメントを気づかないまま、失礼しました
でも何であのコメントがスパムなのか謎ですね。ってか、スパムってそもそも何?って感じですが(自爆)

いつもお褒めいただいて、ありがとうございます(*^_^*)
ん?堂場舜一サン?( ..)φメモメモ
明日、書店で探してみようっと♪
ただチャン
2010年08月06日 11:15
こんにちは(^-^*)/
ゴメ~ン間違えてます汗汗m(__)m
瞬一さんです!
舜ではありません瞬です
変換間違えました‥
すみませ~ん
2010年08月06日 17:34
ただちゃんさん、こんにちは
了解です
わざわざお知らせいただき、ありがとうございます(*^_^*)
それにしても、惜しい変換間違いですね(笑)
2010年08月06日 19:31
キーブーさん、こんばんわ♪
来年のNHK大河ドラマはこのお江与の話ですね。
上田樹里さんが演じるとか、宮崎あおいさんの篤姫にも負けない面白いお江与が出現しそうですね。(^^♪
2010年08月06日 21:32
キーブーさん、色んな本、読んでますね。
私、最近は雑誌しか読んでない…です。
その雑誌、図書館で借りるのですが、貸し出し期間の2週間で、ギリギリ読み終われるかどうかって感じ。
専業主婦なのに、一日中何してるんだろう、私。
今、ちょっと流行ってる速読を身につけたら、アッという間に読み終われるかしら。
2010年08月06日 23:13
ねこのひげさん、こんばんは
あら~、大河ドラマ、お江与さんなんですか
上田樹里ですか。天然系ですね。ということは、永井路子路線の、ぼうっとしたお江与さんでいくつもりなのかな(^^ゞ
今日、本屋さんに行ったら、偶然『乱紋』がリニューアルされて平積みされてたんですよね。これってシンクロニシティ?!ってちょっと驚きました(笑)
2010年08月06日 23:18
あずきねこさん、こんばんは
いろんな本といえば聞こえはいいけど、くっだらないオカルト系のとかも読んでますからね(~_~;)
でもって掃除とかは最小限だし。時間があるのは私も同じだけど、ほんと何やってんだろ、って自分でも思います
あずきねこさんは家事をすごく楽しんでしっかりやっておられるではありませんか(*^_^*)いつもほのぼのとした気持ちになって読ませていただいてます♪

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