母から娘へ
こないだうちから、かねて予定されていた職場の食事会にどんな格好をして
いくかで頭を悩ませていたこぶた2号。
こぶた1号はもう何度もこういう場数は踏んでいて、そのたびに親に相談する
ことなく自分でさっさと服やバッグなどを買ってきていましたが。
「こんな場合、どんな服で行ったらいいと思う?先輩は『普段着でくると師長の
機嫌が悪くなるよ。ちゃんとそれなりのおしゃれしてくるように。まちがっても
ジーンズなんかで来たらダメ』って言うてはったし」
と言うこぶた2号に、
「そんなん、ワンピースくらい着て行ったらいいんちゃうん。素材もコットンとかは
まずいやろから、それなりのものでさ」
とアドバイスしたら。
結局、看護学校を卒業したときに謝恩会に着ていったシャンパン色のワンピ
ースでいいか、ということになったのですが。
謝恩会のときは、私が持っていた銀色のパーティー用の小ぶりなバッグを
貸してやったのですが、今回はどうしよう、と言うので、
「バッグみたいなもん、ふつうのでいいやろ。いつもアンタが持ってるような布製
のズタ袋やリュックみたいなんでさえなきゃ」
と言ったのですが。
「あたし、そういう布製のんしか持ってないよ」
と困り顔のこぶた2号

この子は普段からどっちかというとカジュアルなスタイルが好きで、スカートを
穿いているのをあまり見たことがないのですね。
たまにワンピースみたいのを着てると思っても、その下にジーンズやらレギン
スを合わせているし、トップスは本人はベストだと言うのですが、私から見れば
鬼太郎のちゃんちゃんこにしか見えないものや、昔おばあちゃんが残り毛糸で
編んで着ていたような袖なしを合わせていたり(笑)
周りに言わせるとこぶた2号はけっこうおしゃれさんらしいのですが、私には
まーったくわからない世界なのですね(^^ゞ
なので、フォーマルな場だともうどんな格好をしていいのか見当もつかないらしく、
謝恩会のときも私と一緒にワンピースを買いに行ったのですが。
「バッグ、ないんなら買えば?」
と言ったものの、そういえば私の手持ちにひとつだけいわゆるブランドバッグ
があったことを思い出しました

10年近く勤めた以前の会社を退社するときに、社長のお嬢さんが個人的に
プレゼントして下さったものなのですが、私もブランド物は持ち慣れないので、
その後食事会に1度使ったきりなのですね(^^ゞ
それを出してきたら、
「うわ、すご。バブルの匂いがするわ。うちには似合わん匂いやな」
などと言いつつバッグを手にとってためつすがめつしていたこぶた2号でしたが。
「・・・やっぱ、今回はやめとくわ。あたしのキャラには似合わんし。他のん、
見せて」
と言うので、昔に買った茶色の革のバッグを見せたら、すごく気に入って、
それを持って行きたいと言うので、
「貸すんはいいけど。でもこれ、いちおうそれなりのお値段のんやから、丁寧に
扱ってな。アンタのズダ袋とはワケが違うからな」
と念を押したら、
「うわ、カンジわるぅ・・・でもこれ趣味いいなあ。これ借りようっと。普段使わん
ようなバッグをわざわざ買うのももったいないしな」
とご満悦なこぶた2号。
「アクセサリーは?」
と訊くと、
「そんなもん、あたしは持っとらんよ。ジャラジャラしてうっとうしいし、つけてる
と痒くなるから」
アクセサリーの類は私もあまり好きではないので少ししか持っていないのです
が、ずっと前に友だちの結婚式に出るときにちょっと気張って購入したネックレス
があったので、それを出してきて見せてみると、
「わー、これかわいいな。高かったん?1万円くらい?」
などと言うので、
「そんな安モノとちゃいます。母さんが自分で買ったなかでは一番お高いもの
なんやから」
それは小さな真珠の粒に、これまた小さなタンザナイトの青い石がついたネック
レスで、けっして高価なものではないのですが、私にとってはとても大切な
思い出の品なのですね。
今回の食事会は、それらを身につけてお出かけしたこぶた2号。
バッグもアクセサリーも、世間的にはさほどの価値のものではありませんが、
私が自分で買ったものだし、また、それを娘が使うようになったということで、
わが家にとってはとても価値のある大切なものとなりました(*^_^*)
さて。
肝心の食事会ですが。
「それなりの格好を」とさんざん新人を脅かしていた先輩方は、皆さんほぼ
普段着に近い服装だったとのこと(笑)
「なかにはフードつきのカットソーなんかで来た先輩もいたしな。師長さんも全然
おしゃれしてる感じじゃなかったわ。気張ってたんは新人ばっかでさ」
とプリプリしていたこぶた2号

ただ、このお食事会のために月5000円ずつ徴収されていただけあって、某
有名ホテルの個室のお食事はさすがに豪華でおいしかったとのこと

「途中で暑くなってカーディガンを脱いだら、すぐに従業員の人がとんで来はって、
『お掛け致します』って、すごい丁寧な手つきでハンガーにかけてくれはってん。
こんな安モノのカーディガンをさあ」
と、いたく感激しておりました(爆)
よかったやん、と言うと、
「でもさあ。この食事、ひとりアタマ2万近くかかってるらしいけど、そんだけ
あったら服が何枚も買えるやん、って思ったわ。主任さんも、吉牛がたらふく
食えるのに、って言わはったらしいで」
食事会は主任さんが連れていく第1班と、師長さんが連れていく第2班とに
別れて行ったとのことで、こぶた2号は師長さんの班だったのですが、友だちが
主任さんの班だったとのことで、
「師長が異動になったら、この習慣は即、撤廃しようって話になったらしいで」
と笑っていたこぶた2号。
なるほど

でも、とりあえずは若いうちにいろんな経験をしておくのも悪くはないですよね

最後に。
下の写真は、今日、お買い物の帰りに見かけた公園の木です。
成っていた実がかわいかったし、紅葉しかけた葉っぱもきれいだったので
目に留まったのですが、何の木なんでしょうね。
近づいてもう1枚撮ってみました。
確実に秋が来てますね(*^_^*)
・・・といっても今日も関西は暑くて、半袖を何人も見かけましたが。
汗をぬぐいながら金木犀の香りを嗅ぐというのは、今年が初めてかも(~_~;)
この記事へのコメント
こう思うのは バブル世代だから?
こぶたちゃん 良い経験してきたね~
どこからともなくふわっと香り、いい気分。
実家にも過去の栄光?のスーツやワンピ、バッグが…
ブランドものはないんですが、捨てられない。
若いうちにいろんなとこ行っとくのって私も賛成!
若いうちなら失敗も笑い話にできるし。
なんか・・こぶた2号ちゃん
いいなぁ・・
最近の子供達?のファッション今一・・今百くらい分かりませんが(昔はこれでもアパレルをかじってたんですぜ・・奥さん^^;)
素朴な感じがいい!
こういうフォーマルな場って、いざ行ってお食事してるとなんだか気分が高揚してくるもんだよね。でもこぶた2号は「なんであたしこんなトコで時間取られてんやろ」って思ったんだと(爆)
どうしようもないやね。付ける薬なし?(笑)
毎年この季節、金木犀が香ってくると嬉しくなりますよね(*^_^*)
なおみんさんのとこもお宝がたくさん眠ってそうですね♪
そういう思い出の品って、お金もそれなりにかかってるし簡単には捨てられないですよね。
若いうちにいろんな経験をしておくことは決して損にはならないと思うのですが・・・こぶた2号は「あんなバカげて高いとこでごはんを食べようとは思わんな」などと言ってました(^^ゞ
おおっ、いかにもマダ~ムなお買いものですね(誤爆)
若いころにいろんな経験を積んでおくのは必要なことだと私も思うんですけどね。実際、今回ちょっとあらたまったコンサバな服装ということになると、こぶた2号はまるで手も足も出なかったわけだし(^^ゞ
そうそう、クッピーラムネの会社の息子を射止めようと思ったらそれなりの心構えと自分磨きも必要だよね(誤爆)
私も、実が成ってる木を見たら、まず食べられるかどうか考えてしまいます。そこ、大事だよね(笑)
あら、ただチャンさんはアパレル業界にも通じておられるのですね
私も昨今の若い子の毛糸のちゃんちゃんこルックとか、形の定かでない服をボロボロと重ね着するスタイルとかはさーっぱりわかりません(^^ゞ
こぶた2号は素朴と言うと聞こえがいいですが、単に普段着ない服や使わないバッグなどにお金をかけたくないだけと思われますね
葉っぱは桂に似てるような気がしますが、うちの桂は実がなったことが無いなあ。(うちの木はオスなのかも?)
2号ちゃん、良い経験だったとおもうなあ。
私もバブル期にOLだったので、忘年会と言えば泊まりでホテル、食事会と言えば有名店でウン万円ってこともありましたっけ。
今では「もったいなーい!!信じられない」って思うけど、でも今ではありえないから、それなりに面白い経験でもあったなと思ったりしますね。
そう、この木の葉っぱって、まるみがあってかわいいなといつも思ってたんですよね(*^_^*)
そしたら、なんと実が成っているではありませんか♪なので、チャリンコ・チャッピー号の足を止めて、携帯で写してみました
それは、バブル時期とはいえ、すごーい
こぶた2号はいたって質素な育ちのためか「あたしのテーブルんとこに使わんグラスが2つ残っててさあ。あれもムダやんなあ。なんで最初から全部出しとんねん」などとしみったれたことをブツブツ言ってましたが(笑)
ま、何ごとも経験ですもんね。でもファミレスでこれだけ出したら山ほどおいしいもんが、とも言ってましたね(爆)