『千秋太后』




いま、関西ローカルで『千秋太后』という韓国の歴史ドラマが放映されているの
ですが、ご存知でしょうか。

以前に放映されていた『女人天下』同様、ハマっております


ドラマの中で、宋に使者を送るの送らないのという箇所が出てくるのをみると、
どうやら日本では平安時代、藤原道長くらいの時代になるんでしょうか。

宮廷の風俗も、王族の女性も髪形はごく自然に後ろに長い髪を流していたり、
簡単なアップにしていたりして自然だし、服装も日本の飛鳥時代に似た雰囲気
で、『女人天下』や『チャングムの誓い』みたいに太い三つ編みを頭にぐるぐる
巻きにしていたりせず、なじみやすい感じなんですよね。



主人公は高麗の王族の女性、ファンボ・ス(千秋太后)


画像



ほんの少女のころに、政争から実兄を救うために従兄である王に嫁ぐのですが。

夫になる王は、そのころ酒池肉林に溺れていて、婚礼のときもお付きの者が
後ろから帯をつかんで体を支えていないと自分では立っていられないような
ありさまなのですね(~_~;)

それでも、勝気な彼女はまっすぐに夫に意見をしてぶつかったり幽閉されたり
しながらもついには夫の心を開き、更生させることに成功し、男児にも恵まれ、
苦労はいったんは報われたかに思えたのですが。

ときすでに遅く、酒で体を蝕まれていた王が亡くなり、実兄が王に君臨するや、
その兄のために嫁いだはずの千秋太后は、生まれたばかりの我が子を
取り上げられ、宮廷から遠ざけられてしまうのですね。


だいたいがこの実兄、優しいいい人ではあるのだけれど、妙に狭量なところ
があって、女ながらもカリスマ性のある実妹の千秋太后に対する妬みのよう
なものが常に心にあって、彼女が先代の王に嫁ぐのが決まったときも、祖母に
「妹が后になるのなら、私は妹に先を越されて足蹴にされたも同然です」
などと言い放ち、祖母に、
「なんという了見の狭いことを。あの子はお前の命と引き換えに宮中に入る
のがわからぬか」
と怒鳴られてビンタを喰らう始末だったんですよね(~_~;)


一方、やっと心が繋がった夫を亡くし生まれたばかりの息子を取り上げられ、
宮廷から遠ざけられた千秋太后は、それでもけなげに悲しみから立ち直り、
女の身でありながら乗馬の練習をし、弓や剣の腕を磨くのですね。


のちに高麗に責めてくる敵国の契丹との戦いのときも、兵の先頭に立ち、
鎧を身につけて男顔負けの働きをする千秋太后。


ネチネチいじいじとした兄王と比べ、そのさまはなんとも涼しげで男前なの
ですね


画像



数では圧倒的に多い契丹に対し、奇襲作戦で勝利をおさめた千秋太后ですが、
敗残兵を深追いしてしまい、側近のキム・チヤンと二人、敵の捕虜になって
しまうのですが。

捕虜になって国のお荷物になるくらいなら、と死を覚悟して断崖絶壁から
飛び降りるところなど、誇り高い高麗の王族の面目躍如といったところで
しょうか。



ちなみに、千秋太后の側近は、嫁ぐ前からそばにいたカン・ジョと、のちに
仕えることとなったキム・チヤンのふたりがいるのですが。

両人とも、美しくて凛々しい千秋太后に対して、忠義以上の愛情を持っている
のですね。


とくにカン・ジョ。

彼はカン教官と呼ばれ、千秋太后に乗馬や剣を教えた武官なのですが。


画像



この人はただもう純粋に千秋太后を崇拝して仕えていて、千秋太后が戦いの
あとに行方不明になってしまったときも、周りが捜索をあきらめたのちもずっと
あきらめずに捜しまわり、その後絶望して自暴自棄になってしまったり。

でも、後になって契丹の捕虜になっているかもしれないという話が出たときは、
命を捨てる覚悟で敵地に潜入し、捜索に全力を尽くすのですね。


苦労の末にやっと千秋太后と再会し、彼女の手を取って男泣きに泣くカン教官。

それでも身分の差を意識して、自分の想いは秘めたまま、いっさい口にしない
のですね。

出処進退がまっすぐで、いい漢(おとこ)というのはこういう人のことなのだな、
と思いました。

自分の命など彼女のためには何ほどにも思っていないその様子は、見ていて
ほんとうに心を打たれましたね。



一方のキム・チヤンのほうは、ずっと昔に滅びた別の王族の生まれで、幼い
ときから周りの人間が、主君の遺児である彼の命を守るために死んで行くの
を見ながら育っているのですね。


画像


その者たちから、
「一族の千年の願い」
として、天下を取り戻すようにずっと言われて育ってきて、千秋太后に仕えた
のも、のちに彼女を殺して天下を自分の手に握るためだったのですが。

そう思いながらも、非情に徹しきれずに千秋太后に惹かれていく自分を必死で
抑えつつ、陰謀を企てるキム・チヤン。

それでも千秋太后とふたり、契丹の捕虜になったときは、自分の命を投げ出して
彼女を救おうともするのですね。



最初のうちは、スケールの大きな歴史ドラマだったのが、最近になって急に
ふたつのロマンス路線が出てきたこの作品。

自分の想いを秘めてただもう千秋太后のために働くカン・ジョと、千秋太后に
積極的に告白をして、彼女をあやつろうとするキム・チヤン。

私としては、カン教官にぜひ頑張っていただきたいところですが。

どうも彼は無骨でまっすぐ過ぎて、分が悪そうですね(~_~;)



この作品、ロマンスだけではなく、学生のころに習った日本史で出てきた
朝鮮半島の国の名前がいろいろ出て来て、それも懐かしいです。

高麗は高句麗の流れを継ぐ国らしいし、キム・チヤンはいちはやく滅びた新羅の
血を引いているようだし、カン教官は渤海国の武官の家の生まれ。


一大歴史スペクタクルですよね。

全80話と長いのですが、これからもできるだけ見て行こうと思っております(^^♪




最後にひとつ、蛇足ですが(^^ゞ


私たちは百済(くだら)、新羅(しらぎ)、高句麗(こうくり)と習いましたが。

こぶた2号の時代は、百済(ペクチェ)、新羅(シルラ)、高句麗(コグリョ)と
習ったのだとか。

ちょっと驚きですよね









ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 7

なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)
ナイス ナイス

この記事へのコメント

2010年11月22日 20:57
こんばんは
う~ん・・さすが!
今回もも冴えてますね^^V
もう見てしまった気分。
どうも偏見の塊っていうか韓流ってのに馴染めなくて
m(_ _)m

歴史教育は現地の読みで教えてるんですね!
フムフム・・それはそうだと思います・・
今頃って?^^;
2010年11月22日 23:20
ただチャンさん、こんばんは
長い説明になってしまって、しかももっと書きたいこともあったのに、文章力のなさがなんとも歯がゆい思いです
私も基本的に韓流はあまり観ませんが。
でも、歴史物はけっこうおもしろい作品が多いですね(^^♪

そう、韓国語読みで教えてるんですね。あたりまえといえばあたりまえだけど・・・でも、こぶた2号の口から韓国語読みが飛び出したときはびっくりしました(^^ゞ
2010年11月23日 09:42
あ~~~~!! 蛇足、わかるぅ~~ 
仁徳天皇陵がだいせん古墳だったり 娘っちの勉強見るのも大変~~
2010年11月23日 11:25
 人名や地名は現地語読みになってきているんでしょうね。中国の政治家の名前も、以前は日本語読みだったけど、今は中国語読みになってます。
 日本人が姓名を西欧式に逆に書いたり言ったりするのは、おかしいと思ってます(^^ゞ。
2010年11月23日 17:06
まるおおさん、こんにちは
こぶた2号のときは仁徳天皇陵とだいせん古墳と、両方の呼び方で習ったみたい。過渡期だったのかもしれないね。
それにしても、現国が苦手だったこぶた2号の口から韓国語が出てくるとはね。ちょっとびっくり。日本語すら怪しいヤツだというのに(^^ゞ
2010年11月23日 17:10
遊哉さん、こんにちは
そうですね。金・大中も今は普通にキム・デジュンっていいますもんね。そういう流れで学校でも教えてるみたいですね。
日本人はそういうところでも卑屈というか、外国におもねってるというか。。。
でもそれも最近は変わってきてますよね。
2010年11月23日 20:32
ん~( -_・)?
この手のいりくんだ人間関係のドラマは理解できないたちです。
家系図をかかなければ理解できない。
2010年11月23日 23:11
moumou.h53さん、こんばんは
私も最初のうちは登場人物の繋がりがなかなかわからなくて苦労しました(^^ゞ
でも、頭に入ればとてもおもしろいです。何しろスケールが大きいし。
この主人公、才色兼備な上に剣の腕も立つんですよね。しかもお姫様だし。これからが楽しみです♪
なおみん
2010年11月24日 21:00
韓国の大河みたいなものでしょうか?
こういうのはハマると、どっぷり…
まだ、一生懸命勉強していた頃(最初は
がんばる)の歴史なのでついていけるか(笑)
2010年11月24日 23:09
なおみんさん、こんばんは
そう!まさしく韓国の大河ですね
ご想像通り、どっぷりハマっているので(笑)、ネットで検索をしたらあらすじが載っていたので我慢できずそれを読んじゃいました。。。
ちょっと、ネツが下がったかも(自爆)
2010年11月25日 17:25
なんか面白そうなドラマですね。
確か、どっかのBSでやってる気が…。
でも途中から見るのも悲しいので、またどっかが再放送したら見始めます。
ただ80話かぁ~。それが終わってくれないと再放送してくれませんよね。先は長そう
2010年11月25日 19:24
あずきねこさん、こんばんは
あずきねこさんも韓国ドラマにハマっておられましたよね(^^♪
そう、全80話なんですよね。今、やっと半分くらいかなあ。先は長いですね。。。
でも、すっごくおもしろいですよ。機会があったらぜひ♪

この記事へのトラックバック

  • がっくり。。。

    Excerpt: 今日の関西地方は昼前頃から急に雲が厚くなってきて、怪しい空模様 Weblog: キーブーの半径1km日常 racked: 2010-12-21 18:27