「遠野物語」とスパイシーチキンチャーハン




こないだうちから少しずつ味わいながら読んでいた本を、読了しました

柳田國男著 「遠野物語」


著者の柳田國男、有名なので私でも一応名前は知ってましたが、んじゃ具体的
にどういうヒト?って訊かれるとよくわからないので、ウィキペディアから来歴を
引いてきました(^^ゞ


1875年(明治8年)7月31日 ~ 1962年(昭和37年)8月8日)
日本の民俗学者。兵庫県福崎町生まれで、晩年に名誉町民第1号となった。
正三位勲一等。


民俗学者であるという、私でも知っていたこと以外はたいしたことも載って
ませんでしたね(~_~;)

ただ、私が生まれる前にすでにもう亡くなっていたほどの古い時代の人で
あったというのにちょっと驚きました。



さて、「遠野物語」の内容ですが。

読む前は、遠野地方に古くから伝わる伝承を取り入れた一遍の物語なのかなあ
と思っていたのですが。

そうではなく、伝承そのものに番号をふって箇条書きにして、レポートのような
体裁で書かれているのですね。


序文に、「遠野物語」がどういうふうにできたものか説明している箇所があるの
で抜き出してみます。

“この話はすべて遠野の人 佐々木鏡石君 より聞きたり。
昨明治42年の2月頃より始めて夜分をりをり訪ね来たり、この話をせられしを
筆記せしなり。

鏡石君は話上手にはあらざれども誠実なる人なり。
自分もまた一字一句をも加減せず感じたるままを書きたり”


なるほどね、って感じですね(^^ゞ


私は角川文庫の新版を買ったのですが、それだと構成としては、「遠野物語」
として1~119までの伝承が旧仮名遣いで書かれていて、そのあとは「遠野
物語拾遺」として、1~299まで、今度は現代仮名遣いでまた違った伝承が
書かれていました。

ひとつの項目が数行から多くても半ページくらいで短く簡潔に述べられていて、
とても読みやすく、それでいて文章に味わいがあって、その雰囲気がとても
好ましかったです(*^_^*)


読み進むうちに、明治時代の旧家の奥座敷にでもいるような落ち着いた気持ち
になって、タイムスリップをしているかのようなおもしろさがありました



伝承そのものは、日本の田舎ではどの地方でもある程度似たり寄ったりの話が
あるのだろうなという感じのもので、私が子どものころに年寄りから聞かされた
話と似ているなと思ったものも多かったですね。


よく出てくるのが『神隠し』に類する話で、山の奥深くに顔が赤く目の色の
変わった大男が住んでいて、里の女子をさらっていく、といった話。

実際にどこどこの家の娘がさらわれて、長い年月が経ったころに山奥に茸採り
に入った村人に偶然会って、
「山男にさらわれてその嫁になった。生まれた子どもは殺されたり、あるいは
みなどこかへ運ばれてしまった」
などと言い、そのまま立ち去ってしまった、というもの。

この手の話は昔は多かったでしょうね。

「山男」というのはどうも白人系の外国人のように思われるし、きっと船が難破
して日本にたどりついた外国人が、里人の目を恐れて山奥に暮らしていたの
だろうな、などと思ったりしました。



でも、それ以外に驚くような話もありましたね。

例えば「座敷わらし」の話。

これもいくつかあるのですが、印象深い話だけ手みじかに紹介すると。


旧家の山口孫左衛門という人の家には、童女の座敷わらしがふたりいると
古くから言い伝えられていたのですが。

ある日、村人が橋の上で見慣れない女の子がふたりいるのを見かけ、
「お前たちはどこから来たのか」
と問いかけたところ、
「孫左衛門のところから来て、よその何某の家に行くところだ」
と答えたのだそう。

それを聞いた村人は、さては孫左衛門の家は世も末かもしれぬと思っていた
ところ。

それからいくらもたたないうちに、この家の主従20人余りが、茸の毒にあたって
一日のうちに死に絶え、7歳の女の子ひとりだけが生き残ったものの、その
女性も老いて子どもがないまま亡くなり、とうとう一家は絶えてしまったとのこと。


そもそもこの凶変の前には幾多の前兆があったようで、下男が作業中に大蛇
を見つけたところ、主人の孫左衛門が、
「殺すな」
と命じたのにもかかわらず打ち殺してしまい、そのあとからぞろぞろと数えきれ
ないほどの蛇が出てきたのも、下男たちがみなで面白半分に殺してしまった
のだとか。

そんなことのあった後に茸事件が起こったのですが、家の周りに見慣れない
茸が生えているのを見つけて、下男たちが食べられるか否かを相談している
ところへ孫左衛門が通りかかって、食うなと言ったのに、結局大丈夫だろうと
いうことになって、主従の食膳に供せられてしまったのですね。

7歳のひとり娘は、遊びに夢中になっていて昼ごはんを食べに帰るのを忘れて
いて、難をのがれたのだとか。


この話、格調高い旧仮名遣いの文章で綴られていて、単なる怪奇譚では
終わらない、文学の匂いがしましたね(*^_^*)


そのほかにも、この地方に古くから伝わる有名な神様のオクナイサマやら
オシラサマについての話や、また、実際に明治時代に入ってから、由緒ある
神様に対して権力を嵩にきて不敬な振る舞いをした巡査が無残な死を遂げた
実話など、興味深い話がいっぱいでした。


いちどちゃんと読んでおかなくてはと思いつつもその機会がなく、今になって
やっと手に取ったこの本でしたが。

どっしりとした読み応えがあって、とてもよかったです。


この本、休日の雨降りの午後など、静かな中でまた読み返したいですね(*^_^*)





さて。

最後に、話はがらっと変わりますが(^^ゞ


こないだこぶた2号に教えてもらった中華のお店ですが。
お勧めに従って、ハリポタを観た帰りに寄ってみました


今回もけっこう空いていて、落ち着いた雰囲気の中で、映画館でもらった冊子
などを読みつつ、ごはんにしました♪

注文したのは、スパイシーチキンチャーハン。


画像



海鮮チャーハンというのがメニューにあったと思ったのですが、あれは海鮮鉄鍋
ごはんの間違いでした^^;

それだと量が多そうなのでこちらにしたのですが。

いやあ、これもすごい量


五目チャーハンの上に唐揚げが数切れ載っていて、その上からびっしりと
粉砕したトウガラシがかかっていたのには肝がつぶれましたが(爆)

食べてみると見かけほどの辛さではなく、とてもおいしかったです


でも・・・いかんせん、その量がハンパないんですよね(@_@)

頑張って食べていたのですが、残り6分の1くらいのところでギブアップ


食べ物を、それもお金を払って注文したものを残すなどという、勿体ない上に
お店に対しても失礼なことはめったにしたことのないこの私が、なんと食べ残し
てしまいました。

こぶた2号に知れた日には、きっと、
「よったん!いつからそんな贅沢もんになったんや~!」
と言われるに決まっているので、内緒です(~_~;)


やっぱ、中華は連れのあるときに取り分けて食べるのがいいですよね。

っていうか、点心にしときゃよかったんだよなあ。。。


でも、お会計のときに、店員さんが、
「映画をご覧になったのではないですか?半券をお持ちなら、ドリンク代をサービ
スさせていただきますよ」
と声をかけてくださったんですよね♪

手帳に張るために大事に持っていた半券を見せて、コーヒー代を差し引いて
もらいました。

ラッキー!




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この記事へのコメント

2010年12月04日 22:36
遠野物語は、最近水木しげるさんの漫画でみました。大変な力作で、水木さんだから許される表現かなと思いました。
文字で読むのは逆にちょっと怖い気がしますね。(^^)
キーブー
2010年12月04日 23:32
moumou.h53さん、こんばんは
水木マンガの遠野物語、ぜひ読んでみたいなあ♪
文字で読むほうが、恐怖感が膜一枚隔てた感じで、絵で見るよりはダイレクトにこないかもしれませんね。
でも、あとでジワジワ効いてきます(笑)
2010年12月05日 07:09
座敷わらしや河童などはこの『遠野物語』で知られるようになったんですね。
先日もテレビで遠野を取り上げていて。川辺で一日中釣り糸を垂れているおじさんがいて、アナウンサーがなにをしているのか聞いたら、釣竿のさきに胡瓜がついていて「河童を釣っているんだ」と答えていました。
『スパイシーチキンチャーハン』
なんだか凄そうですね。
最近、こちらの店でもボリュームのあるメニューが増えた気がします。
健康、健康という声に対する反動ですかね。(^_^.)
2010年12月05日 11:16
映画と食べ物屋さんのコラボ 結構見ますね 食事して 割引券貰って 映画館へ 同じビルなんかでやってますね
2010年12月05日 12:18
 遠野地方の貧しかった生活とか、間引きのことなどが物語りとして形を変えて語り継がれているんですね。
 味わい深いですよね(^^♪。
2010年12月05日 12:41
こんにちは
読書に目覚めたのはここ数年・・
日本文学と言われる類って読んだ事ないです
・・多分^^;
漱石、鴎外さえまともに読んでないですーー;

ラジオで朗読なんぞ聞くと読んでみるか・・と
思ったりするんですが^^
nao♪
2010年12月05日 14:11
こんにちは♪
この本☆興味深いですね☆読書の時間がなかなか取れないない私ですが…
これは 是非とも読みたくなりましたよ~☆キーブーちゃんの説明が とても
解りやすいので 思わず好奇心を そそられてしまった~(笑)
書店に 足を運んで 捜してみるね(*^_^*)☆
スパイシーチャーハン!?これは ボリュームありそうですね!
美味しそうだけど 量が ハンパじゃないのね~☆きっと私も同じく
残しちゃうなぁ~( ̄▽ ̄;)~☆チャーハン系やピラフ系は 好きなんだけど
意外と少食なので…(^^;沢山は食べられないのよ~☆(o^-^o)~☆

2010年12月05日 16:44
うぇ~~~ん
チャーハンに何かかかってるぅ~ と思ったら唐辛子ぃ?!
食べ物残したらバチが当たる世代だもんね~(^^) そろそろ盛りはお店も考えた方が良いよね~
キーブー
2010年12月05日 21:30
ねこのひげさん、こんばんは
河童を釣ってたおじさんがいたんですか(^O^)
んで、釣れたのかなあ・・・っていうか、釣れたことはあるのかなあ(爆)
座敷わらし、男の子だとばかり思ってましたが、この本を読んで初めて女の子もいるのを知りました。まあでも神様だから、どっちにしても仮の姿なんでしょうけど(^^ゞ
チャーハンは、携帯のカメラで撮ったので色があまりきれいに出なかったんですが、たっぷりかかったトウガラシがたいそうきれいな赤色でした(笑)見た目ほどは辛くなかったですが、量が凄かったです昨今の健康志向に対するささやかな抵抗なんでしょうか?
キーブー
2010年12月05日 21:33
seiziさん、こんばんは
こういうコラボって、最近はどこでもありますよね。でも神戸の映画館では、同じビルの食事が百円引きだったんですよね。ドリンク丸ごとサービスというのは初めてだったのでとても感動しました(爆)
キーブー
2010年12月05日 21:37
遊哉さん、こんばんは
代々守り継がれてきた、その家の神様のことや言い伝えなどがたくさん紹介されていました。訥々とした佐々木鏡石さんの語り口が聞こえてきそうな雰囲気でしたね。
ホント、味わい深かったです(*^_^*)
キーブー
2010年12月05日 21:43
ただちゃんさん、こんばんは
ブンガクなんて、私もほとんど読んでないですって、自慢するようなことじゃないですが(笑)

漱石、鴎外・・・鴎外は娘の茉莉さんの本は読みましたが、ご本人のは、まーったく・・・
漱石は「坊ちゃん」すら読んでません。なぜなら「吾輩は猫である」を読んでなんておもしろいんだと思い「こころ」を読んだところ、震えあがってしまったから^^;
漱石はそこでギブアップしました。。。
キーブー
2010年12月05日 21:54
nao♪さん、こんばんは
私の拙い説明でもnao♪さんの興味をかきたてることができたのなら、とても嬉しいです♪
ひとつひとつが短く区切られているので、夜、寝る前に少しずつ読んでいくのも楽しいですよ。あと、もちろん通勤時間とか

中華はやっぱり複数で取り分けて食べるのがいいですよね。ひとりなら点心にするべきだったなあと後悔しました(~_~;) 
私も、余り量を食べられる方ではないので、チャーハンの類は避けることが多いのですが・・・ここのはイケるかなあと思ったんですよね。甘かったです(笑)
キーブー
2010年12月05日 21:58
まるおおさん、こんばんは
そう、トウガラシ。食べやすく粉砕されたのがたーっぷり(笑)
でも見た目ほどは辛くなかったよ。私が食べられたくらいだからね
なんでも多けりゃいいと言わんばかりに盛られるのも困るけど、高いお店で、大きなお皿にほんのちびっとだけのっけて持ってくるのもアタマにくるよね(^^ゞ
いい塩梅でお願いしたいもんだよね、ホント。
なおみん
2010年12月06日 07:59
明治や昭和初期の文章って、カタカナの言葉がなく、
こういう言葉の表現があるんだ、って新鮮ですよね?
このチャーハン、目ではおいしそうだけど、私も
完食できないかも?
キーブー
2010年12月06日 18:16
なおみんさん、こんばんは
そうですね、その時代の文章は格調高くて独特の雰囲気がありますよね(*^_^*)
このチャーハン、ごはんも多いけど、そのうえに大きな唐揚げが載ってるんですよね。二人で来て半分こしても充分なくらいのボリュームでした^^;

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