「しげちゃん田んぼに立つ」




食料品の買い出しに出た日曜日のこと。

いつも心待ちにしている銀色夏生さんの新刊が出ているのを見つけました(*^_^*)

銀色夏生著 「しげちゃん田んぼに立つ」


銀色さんのお母さんの“しげちゃん”が脳こうそくで倒れてから、その後の
介護の様子を綴ったエッセイが、つれづれノートとは別にシリーズ化して
いるのですが。

この作品は、その第3弾ということになります。



手にとったときに、いつもに比べて薄いなあ、と感じたのですが。

帰って読み始めてから、その内容に驚きました。

というのもこれまでの作品は、実際に介護に当たっている銀色さんの実兄の
“せっせ”が、妹の銀色さんをはじめとしたほかの兄弟たちに近況として送って
いるメールが、銀色さんのエッセイのなかに挿まれている形だったのですが。

今回はなんと、そのお兄さんの文章のみで全体が構成されていたんですよね

銀色さんの手になるものといえば、あいまあいまに小さく載せたカットと、それ
につけられた短いコメントのみ。

銀色さん本人の文章は、最後のあとがきに3ページほど載っているだけでした


そういうことだったら、著者名は銀色夏生とはしないでほしかったなあ(~_~;)

それなら買わずに図書館で借りてすませたのに。。。

はーあ・・・と思いつつも、でもしげちゃんとせっせもかなり強烈な個性の持ち主
で、つれづれノートでも興味津々で読んでいたので、気を取り直して読むことに
しました(~_~;)



銀色夏生さんはエッセイで実生活をかなり赤裸々に語る人で、本人はそれで
よくても家族や周りの人たちはいいのかなあ、な~んて心配になったりする
ほどでしたが。

お兄さんのせっせも、その点は同じ。

というか、もっとすごいかも(^^ゞ


母親のしげちゃんの介護の様子もさりながら、田舎独特の、親せきとの土地
がらみの諍いの様子を延々書いてあったり、廻りから変わり者と言われている
せっせ自身の驚くような行動が記されていたり。

あとがきで銀色さんが、
「せっせとは他人のふりがしたい。明らかに私とは芸風が違いますから」
などと書かれているのもむべなるかな、でしたね^^;


それにしてもこの一家はホント、変わり者が集まった一家なんだなあと認識を
新たにさせられました。

せっせが言うには、しげちゃんには若いころに軽い統合失調の既往症もあって、
入院したこともあったのだとか。

最近では、寄る年並みで認知症の症状と境目があいまいになってきたことも
あって、しげちゃん、逃げ切ったななんて書いてあったり。


そのほかには、たいした価値がなくて固定資産税が負担になっているだけの
土地を持て余している様子や、古くて屋根が崩れ落ちそうになっている自宅を
頑張って修理し、ジャングルのようになって大量のやぶ蚊を生み出している
広い庭をコツコツと整備していくせっせの、孤軍奮闘ぶりが書かれていました。

せっせの仕事はこれだけではなくて、近所でひとり暮らしをしている銀色さんの
子ども、せっせにとっては甥のさくくんの世話もあるんですよね。


それらをこなしつつ、このおもしろい文章を書いてきょうだいに送信していたの
ですね。

いやはや。

さすが銀色夏生の兄だけのことはあるなあ。


介護だけではなく、田舎特有の難しい親戚づきあいやら、持っている土地の
管理やら、いろんなことにがんじがらめになって、最近ではひとり酒の量が
増えてしまっているというせっせですが。

その文章は妙に突き抜けている感じで、暗さは微塵も感じられませんでしたね。

でも、ほんとうにたいへんだろうな、というのはよく伝わってきましたけどね(~_~;)





さて。

最後にひとつだけ。


ずーっと長いこと蕾のままでくすぶっていたわが家のカランコエが、やっと花を
咲かせました

画像



数年前にこぶた1号が母の日のプレゼントで買ってきてくれたカランコエを、
挿し木したものです。

本体の方は、あいかわらず蕾をたくさんつけた状態で、長い沈黙を続けて
おられます。

こっちも花開くといいなあ(^^ゞ





しげちゃん田んぼに立つ   続々「ばらとおむつ」   (角川文庫)
角川書店(角川グループパブリッシング)
2011-02-25
銀色 夏生

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この記事へのコメント

2011年03月08日 22:47
最初はショックでしたね(T_T)でも、面白かったようでなによりですね!
それに、カランコエ可愛いですね。いい色で可愛いですね
(^_^) 母の日のプレゼントっていうのがいいですね!

2011年03月08日 23:07
へぇぇ~~ 一族郎党で面白いんだ!
もはや家風?
まぁ 人が味噌汁含むの見てからわらかす事言うのも結構なものだけどねぇ~~^m^
プレゼントかぁ~~ 枯らせないね♪ どんどん春めいてくね~~
キーブー
2011年03月08日 23:26
たかじいさん、こんばんは
あの内容で著者を銀色夏生とするのはちょっとなあ・・・って思いました。それでなくたって本棚がすぐに満杯になるので、厳選した本しか置かないようにしてるのに(~_~;)
カランコエ、やっと花が開いたのでこぶた1号に教えたのですが、ご本人は自分がプレゼントしたものだということをきれいさっぱり忘れてたみたいでした(^^ゞ
キーブー
2011年03月08日 23:29
まるおおさん、こんばんは
銀色さんのきょうだいたちがもうそれぞれ個性的でおもしろいのだけど、その血はまぎれもなく母の“しげちゃん”から来ているのだなあとしみじみ思った次第(^^ゞ
いやあ、怖いねえ、DNA。ごまかせないよね(笑)
カランコエ、あったかくなったらさらに挿し木で増やそうともくろんでるとこ~
2011年03月09日 08:43
カランコエ、これから沢山咲きそうで
楽しみですね。

我が家は、シクラメンが今頃咲き始めています。
濃いピンクで もっと咲いたら
ブログに載せたいです。
2011年03月09日 10:47
おはようございます。
現実には大変な事を突き抜ける感覚でかいてあるんですね・・読んでみるかなぁ
でも先になるなぁ^^;

カランコエって言うんですね?
もうすぐですよ満開^^V
2011年03月09日 13:02
お兄さんにも物書きの才能がありますか?
血は争えないっていうけど^^
ちょっと興味があるなぁ♪読んでみたいです^^
カランコエっていろんな色がありますよね
いつもお花屋さんの入り口を綺麗に飾ってあるのをみて、可愛いな♪って思ってました^^
なおみん
2011年03月09日 20:06
それはひどい!
家族だからひとつの感覚なんでしょうかね。

家族の中で、なかなか突然変異ってないかも?
普通、って思ってるのは本人だけ、ってことが
多いですもんね。
キーブー
2011年03月09日 22:55
みいなさん、こんばんは
カランコエ、やっと花開いてくれて、とても嬉しいです(*^_^*)
シクラメンですか。うちではずいぶん前に買って、花がすんだら枯れてしまったことがありましたが(^^ゞ
ブログ記事になるのを楽しみに待ってますね♪
キーブー
2011年03月09日 23:00
ただチャンさん、こんばんは
お母さんのしげちゃんが、同窓会に出たいというので必死で連れて行ったり、デイサービスで年寄り同士のお金のゴタゴタがあったり。せっせはホント、たいへんだなあと思いました(~_~;)
でもそれらをおもしろおかしく書いてあるし、深刻になってないところがよかったです。
というか、せっせ自身がかなりの変わり者ですしね。田舎じゃ評判の一家なんだろうなあ。。。

カランコエ。満開になったらまた写真を載せますね♪
キーブー
2011年03月09日 23:04
うみさん、こんばんは
物書きの才能というか・・・規格外の人というDNAが同じなんだなあという感じでしょうか(^^ゞ
「つれづれノート」でもときどきせっせは登場してましたが、ずっと変わった人だなあとは思ってました。
カランコエ、いろんな色がありますよね。
本音を言えば、黄緑色のが欲しかったんだけど・・・こぶた1号がこの色が一番かわいいと思ったんだそうです
黄緑色は自分で買おうかな(^^ゞ
キーブー
2011年03月09日 23:08
なおみんさん、こんばんは
銀色夏生さんのエッセイは真実をそのまま赤裸々に書いてあるのがいいところなんだけど・・・精神疾患に関する記述は正直読んでてちょっとひいたかな
自分たちはいいにしても、ほかのきょうだいや、その子どもたちのこともあるしねえ(;一_一)
この一家に関しては、普通の一家の突然変異レベルの人の寄り集まりなんだな、と今回しみじみ感じました。良くも悪くもスケールが大きいです
ナワ子
2011年03月11日 09:19
お久しぶりです。こんにちは。
私はまだ「しげたん」読んでいないんですよ。すぐに買うつもりでしたが、「全文せっせに驚愕!」という批判的なレビューを多数読んで、店頭でパラパラと見て、迷い中。せっせの文章は好きですけどね。本棚に置くのはどうかなぁ・・と。(図書館?)
カランコエのピンクがとてもかわいい(^^♪
こちらはなごみますね~!娘さんからのお花大事にされてて、素敵ですね!
キーブー
2011年03月11日 23:35
ナワ子さん、こんばんは
私もせっせがきょうだいに宛てたメールはおもしろいとは思ってましたが、しょせん素人の文章だし、内容は親せき筋の諍いやらに言及したところも多く、これにお金を払ってまで読もうとは思わなかったんですけどね。これまでと同じように銀色さんの文章がメインだと思い込んでいたのでよく中身も確認せずに「新刊だ!」と喜んで買っちゃったんですよね(~_~;)
銀色さんは破天荒なところがあるし、それはそれでおもしろいと思ってたけど、この点に関しては正直どうかと思います。作家の良心というか、プライドがあれば、この本の著者名に自分の名前を冠したりはしないはずだし。

それはそうと、大変な地震が起きましたが・・・ナワ子さんのところは大丈夫でしたか?

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