幸せとは、何ぞや。




こないだ、例によって図書館を徘徊していたところ、思いがけない収穫が
ありました(*^_^*)

原田宗典さんの「たまげた録」「私は好奇心の強いゴッドファーザー」
どちらもエッセイです。


原田宗典さんというと、小説「スメル男」「十九、二十(はたち)」などでも有名
ですが、私は彼のエッセイはたくさん読んでいるものの、小説はまだ1冊も
読んだことがないのですが(^^ゞ

ただ、彼についてはちょっとした思い出があるのですね(*^_^*)



私がまだお気楽な主婦をしていたころ、こぶたたちのPTAで知り合ったママ友
に誘われて、こぶた1号の中学校で図書ボランティアというのをやっていたこと
がありました。

まあ、たいした仕事があるわけでもなくて、月に1~2回、図書の先生の指示で
蔵書整理を手伝うほかは、都合のいい日に図書室の受付に座り、本を借りて
いく生徒たちのために貸し出し手続きをしたりなどするのが仕事という、きわめ
てのんびりしたボランティア

メリットとしては、静かで落ち着いた雰囲気の学校の図書室に座っていると、
まるでタイムスリップして学生に戻ったかのような楽しい気分を味わえることと、
生徒たちに混じって自分も図書カードを作って好きな本を借りられること


町の図書館と違って、学校の図書室の本は限られた人しかさわらないため、
本も汚れたり手ずれしてたりすることが少なくて、きれいなんですよね。

しかも、普通なら長いこと順番待ちをしなければならない人気の新刊本も、
待たないですぐに読めるし

また、うちのこぶた1号は中学のときにクラスに馴染めなくて心配した時期が
あったのですが、私が図書室にいると、友だちと一緒に顔を出したり、図書の
先生も校内で積極的に声をかけて下さったりしたし。


そんなユルイ図書ボランティアを、楽しく続けていたある日。

図書の先生が、
「予算をいただいたので、何冊か本を購入しようと思います。おもしろい本の
心当たりはありませんか?」
と図書会議で訊いてこられたので、私は原田宗典さんの一連のエッセイを
推薦したのですが。

しばらく経って、先生が、
「教えていただいた本、何冊か購入したんですけど、生徒たちがよく借りて
ますよ。特に男子生徒が多いみたい。それも、これまで本を読む習慣のなかった
子が借りていってるんですよね。いい本を紹介していただいて、ありがとう
ございました」
と声をかけてくださったんですよね


読んだことのある方はご存じだと思いますが、原田宗典さんのエッセイは、
どうしてこのヒトはこうもお間抜けなシチュエーションにばかりぶち当たるんだ、
と不思議になるくらい、おもしろいエピソードに満ちているんですよね。

特に、中学・高校の多感な時期のおもしろエピソードは、読んでて声を出して
大笑いしてしまうくらいでした。

なので、同じ時期の男子生徒に人気なのもうなずけますよね



そんな原田宗典さんですが。

中学までは東京で過ごし、高校から親の仕事の都合で岡山で暮らしたという
ことですが、どちらの地でも親友ができて楽しい学生時代を過ごし、大学へ
入ったのですが。

その頃に父親がサラ金に手を出して、何度も失踪騒ぎを起こしたり、返済にも
苦労したりと、急に環境が暗転してしまうのですね。


それでもなんとか大学は卒業し、コピーライターの職も得て、自身のコピーで
受賞したりした後、作家に転身して成功するのですね。

プライベートでも円満な家庭を持って子どももふたり生まれ、長女のために
絵本も出版するなど、順風満帆な人生だと思われるのに。


成功してから後、彼は躁うつ病で苦しんでるんですよね。

それももう、かなり長い間。


職業からくるストレスも、余人にはうかがい知れない深いものがあるのかも
しれませんが、苦しい時期を過ぎて、すべてを手に入れてから心を病むなんて、
とても不条理な気がします。


それだと、いったい人はいつになったら幸せになれるのか。

というか、幸せになることなどあるのか、とすら思ったり。


まあ、完璧な幸せなどどこにもないということは、さすがにもうこの年になると
わかっているし(~_~;)

幸せというのは長く続く“状態”ではなく、日常生活の中の取るに足りない事柄
の“瞬間”がちりばめられたものであるというのもわかってはおりますが。

それにしてもなあ、とため息が出る思いですね。


たいへんなんだなあ、生きていくって・・・としみじみ考えていたところ。


そう?
そうでもないと思うよ~
毎日食べたいもんを食べたいだけ食べてたら楽しいやん♪

どこからともなく、そんな声が聞こえてきたと思ったら。


やっぱ、コイツだ~!

画像



ホント、悩みもなさそうだ。。。








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この記事へのコメント

2011年06月21日 20:35
ハムちゃん 一言
失礼な! わたしにだって 悩みのひとつやふたつーー
2011年06月21日 22:37
師匠よりまたメッセージがありました。
「まあ、原田さんのような生き方もあれば、わしみたいな生きた方もあるんや。あんたの好きなやり方をしな。わしはわしの幸せ見つけるわ」(代読 たかじい)
幸せ、、、探している最中が幸せかもしれないですね。。。
キーブー
2011年06月21日 22:46
seiziさん、こんばんは
悩みのひとつやふたつ、ですか~
何でしょうね、はむたんの悩みって。
想像するに、もっともっと際限なくヒマワリが欲しいとか、そういうことだと思います(爆)
キーブー
2011年06月21日 22:52
たかじいさん、こんばんは
おっ、師匠、今夜は深いですね~(^◇^)
この記事を書き終えてから考えていたのですが。
幸せは、たしかにちゃんと手近にあるというか、ちゃんと幸せなんだと思います。
ただ、日常のトラブルやなんやかやがあったときに、太陽が雲に隠れてしまうように見えなくなっているだけではないかと。
今日、なんだかすごくそのことを確信したというか(笑)
だから、どこに焦点を当てるかで違ってくるんでしょうね、幸福感の度合いが。
な~んて、わかったようなことを書いてみるわたくし。。。(^^ゞ
2011年06月21日 23:36
全てを手にしてから躁鬱だなんて。
本当にわからないものです。
みんな幸せになりたい。
本当は簡単なことなんだろうけど、ちょっとがんばりすぎてしまったり、自分より人を優先しすぎてしまったり…幸せになりたいがためにボタンをかけ違えてしまうこと多々あり。などと思う今日この頃。
2011年06月22日 01:14
 原田宗典さんは読んだことがありませんが、長女が高校生くらいの時に面白いと言ってたことがあります。思春期の学生に人気があるようですね。
 躁鬱病の作家といえば北杜夫ですが、その他にも開高健とか中島らもとか、意外と多いようです。ある意味で、作家の職業病かもしれません。それくらいの繊細さがないと書いていけないのかもしれません。
 本人も家族も辛いでしょうが、それが不幸せかどうかは一概には言えないような気がします。自死するようでは、困りますけどね。
 何が幸せか? は、まあ、それぞれでしょうね(^^ゞ。はむたんのように単純なことに幸せの基準があったほうが、より幸せを感じられるかもしれません(~_~)。
2011年06月22日 09:05
ごめん ここにも師匠と同じ事言う乙女が…
でも一応悩み多き乙女なんだってば!
ただチャン
2011年06月22日 12:18
こんにちは
暑いです・・蒸します(-_-;
メチャメチャ幸せじゃないけど
不幸ってほどでもないなかぁ
色々上手くいかない事・・ばっかしですけどf(^_^)
2011年06月22日 19:04
良いなぁ、その図書ボランティア。一般からも募集してないかな。でも今のご時世危険人物が多いから一般からは募集しないか(~_~;) 流石キーブーさんですね。良い本を推薦出来るなんて♪私だったまず間違いなくホラー小説やらを推薦しちゃってヒンシュクです(笑)でも私が生徒ならそんなホラー小説とかあったら嬉しいけど(爆)
はむたんは呑気な顔しか出来ないから(^^)呑気な姿を見せる事がはむたんの唯一のお仕事です♪でも案外悩み多いかもよ?オガグズだとかレタスだとか種だとかの事で。
キーブー
2011年06月22日 23:44
なおみんさん、こんばんは
苦しい時期を乗り越えて、一生の仕事を手に入れてそこで評価もされ、家庭も円満。それでも躁うつ病になっちゃうもんなんですね。
ホント、ちょっとしたボタンの掛け違いというか、少しの違和感やズレが溜まってくると、こんなふうになってしまうのか。
難しいですよね(~_~;)
キーブー
2011年06月22日 23:51
遊哉さん、こんばんは
彼のエッセイは、明るくて突き抜けてる感じで、ほんとうにおもしろいです
長女さんも読んでおられたのですね。私は小説の方は未読なんですが、小説は一転して雰囲気が違うのだそうです。
いわれてみれば、躁うつ病の作家はたしかに多いですね。職業病の一面もあるんでしょうね。
不幸せかどうかは、一概には言えませんよね。でも、心が壊れてしまうというのは、苦しいことではあるでしょうね。エッセイにもその悩みが綴られていました。そのあげく自死を選んだ作家も多いですもんね(~_~;)
結局は、物事をあまり難しく悲観的に捉えないことが大切かなあとも思ったり。
はむたんくらい、幸せの基準が単純なものだったらラクだろうなあ(*^_^*)
キーブー
2011年06月22日 23:56
まるおおさん、こんばんは
おっ、まるおおさんも師匠の信者かね?(笑)
悩み多き乙女かあ。うん、みんな何やかんやあるよね、生きてれば。
かの家康だって、人生とは まるで重い荷物を背負って山道を行くようなもんだ、なんて言ったんだもんね。
でも・・・自分の荷物がヒトのよりも不当に重いような気がするのは私だけ??
キーブー
2011年06月23日 00:00
ただチャンさん、こんばんは
そうですね。ただチャンさんのような感想をお持ちの方が多いような気がしますね(*^_^*)
いろいろうまくいかないこと、ですか。ありますよね~
でも、家に帰れば家族がいて、心配もしてくれるし・・・まずまずな人生かな、と思えば少々のことは頑張れますもんね
キーブー
2011年06月23日 00:06
miyoさん、こんばんは
うん、あのボランティアは今でも思い出すと心がほっこりするくらい、こちらが癒やされるボランティアでしたね(*^_^*)
ホラー小説もmiyoさんくらい造詣が深いと、学生が興味を持ついいものが推薦できそう そして、それがとっかかりになって読書の習慣がつけば御の字なんですよね♪
ああ~、そっか! そういや、はむたんの悩みはオガクズだと思うわ~
さっきもこぶた2号が掃除して、また新品のオガクズが入れられたら、トイレの砂場に座ったっきり出てこないもんね(^^ゞ
2011年06月23日 19:34
遠藤周作さんの奥さんも作家になるもんじゃあないとむかし答えてましたね。
税金の支払いとかのときに、ドキドキしたそうです。
子供には安定した収入のある役人か会社員になって欲しいと言ってました。
それでかどうかはしらないけど息子さんはブジテレビに入社し重役になりました。
キーブー
2011年06月23日 22:04
ねこのひげさん、こんばんは
遠藤周作さんの息子さんがフジテレビに入社したというのは、何かで読んだ記憶があるのですが。
重役になられてますか~ そうでしょうね。もうそれくらいのお年ですもんね。
原田宗徳さんの躁うつ病も、作家という職業からくるものかもしれませんが・・・それにしても、社会的にもプライベートでも成功して一段落ついた状態で心の病になるなんて、人生とは本当に油断できないもんなんですね(~_~;)
2011年06月25日 14:35
オイラの主治医が言っていました。
うつ病なんて簡単に分類できるものなんてホントはないんだ。
一人ひとりみんな違う。病気と正常の違いじゃないよ。まわりと順応して生きていけるかどうかの違いしかない。というようなことを。
オイラはうつになる前よりもさらに楽天的に楽しく、毎日を過ごしています。やりたいことも結構やってるし、時間が足りないくらい(~o~)
キーブー
2011年06月25日 16:48
moumou.h53さん、こんにちは
なるほど。心のことは、そうそう簡単に正常・異常と分類できるもんじゃないですよね。
でも、moumou.h53さんもうつから這い上がってこられたんですよね。サバイバーですよね
うつを乗り越えてこられたからこそ、今のmoumou.h53さんがあるとも言えるのですね。そう考えてみると、一概に何が不幸で何が幸せとも言えないですよね、ホント。
苦難を乗り越えてこられた方の言葉には、重みがありますね。お勉強になります(*^_^*)

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