子育てにも、いろんな考え方はあると思いますが。。。




いつも楽しみにしているエッセイのシリーズの最新作が出ていたので、さっそく
本屋さんで購入してきました

銀色夏生著  「相似と選択」 つれづれノート20


このシリーズももう20作目になるのですね。
まさしく光陰矢のごとし

考えてみれば、第1作目のときはまだ誕生していなかった著者の娘さんが、
高校を卒業する年齢になってるんですもんね^^;



まず、冒頭部分から。

朝、娘のカーカ(かんちゃん)の部屋に行ったら、裸にタオルケットを巻いている
のを見つけた母の銀色さんが、
ぷろに入ったの?」
と訊くところからはじまります。

カーカが、
「ぷろってなによ」
と言うのへ、なんだか風呂をぷろって言いたかった、という著者。

これを読んだときにちょっと笑ってしまいました。

というのも、私もまったくおんなじことをやっていたから。

よく、こぶたたちに、
「んじゃあ、母さん、ぷろに入ってくるから。ぷろに」
な~んて言ってます(^^ゞ

発音としては“ぷろっっ”って感じで威勢よく言うのと、2度言うのが私流
なんですけどね

・・・って、そんなことはどうでもいいですが(^^ゞ


今回、銀色家の一番の変化としては、長らく故郷の宮崎でひとり暮らしを余議
なくされていた小学生のさくくんが中学へ入学するのを機に東京へ呼びよせて、
母の銀色さんと同居することになり、反対に今まで同居していた高校生の娘の
カーカが、短大に入学したので学校近くでひとり暮らしをすることになったこと。

母である銀色さんが、足しげく東京と宮崎の間を行ったり来たりしていたとは
いえ、小学生をひとり暮らしさせているという点については周りからも批判が
多かったようだし、私としてもその部分はとても考えられないなあと思っていた
のですが。

今回、そういう流れになって良かったなとは思ったものの。

それが決まったのち、折悪しく東北大震災が起きたんですよね。

まあそうは言っても、今は首都圏の物不足は解消され、平常化しては
いますけど。

でも、せっかく宮崎にいて、そこでの友だちもいるし建てた家もあるというのに、
と思わないでもないですよね。

銀色さんが会社勤めなら、東京から動けないというのもわかりますが。

職業柄、宮崎で暮らされても問題ないように思うし、それが一番いいのでは
ないかという気がしていたので、正直この決定は意外でもありました。


そうしたら、なんと宮崎の家が、不審者に荒らされていたのだそうです。
結局、さくくんの同級生の仕業だとわかったのだそうですが。

それらもあって、宮崎からは急速に心が離れた、と書かれていました。

さくくんに何も被害がなかったのが不幸中の幸いでしたが。

なんだかなあ・・・と思った私。

それと、前から感じていたことですが、さくくんというのはとても繊細なところの
ある子なので、できればあまり転校とかはさせないほうがいいように思うし、
ましてや田舎から東京の公立中学へ、というのはかなり負担になりそうな
気がするのですが。

宮崎でひとり暮らしをしていたのも、小学校を宮崎から東京へ転校したのに
馴染めなかったというのが理由だったんだし。。。


でもまあ、この点は母親の銀色さんが大丈夫だと思うのなら、きっと大丈夫
なんでしょうけど。

でも、正直不安な感じはするんですよね(~_~;)



その他、気になったところといえば。

銀色さんはCD制作にも乗り出されて(もともと作詞家ですしね)、その曲を娘の
カーカに歌わせるのですが。

母親自ら“モンスター”と呼んで、“私じゃあの子は動かせない”と言っていた
カーカだけあって、レコーディング当日になっても練習もしていなければ歌さえ
覚えてはいなかった、とのこと

こらえかねた現場のエンジニアさんに、
「歌、覚えてないと、表情もへったくれもないからさ」
と、キツイ言葉を投げかけられ、呆れられてしまうのですね

この日はなぜだか朝から機嫌が悪かったというカーカですが、そのあと、叔母
にあたる なごさん(銀色さんの秘書もしている)と3人で食事をしていたときに、
話の中で母の銀色さんに向かって、
「馬鹿か」
と吐き捨てたのだそう。

さすがに腹が立って娘を睨んだのだけと、それに気づいてなかった なごさんが
話を替えたので、それきり我慢をした、と書かれていましたが。

うーん。

レコーディングのことにしても、私とカーカは親子だからしょうがない、我慢する
しかないと書いている銀色さん。

親子関係は千差万別だから当事者たちがそれでうまくいっているのなら
いいのかもしれないけど。

でも、他人が絡んできている、しかも仕事の場で、周りに迷惑をかけている
のにそれはないでしょう、と思った私。

年頃の娘と衝突するのは正直めんどくさいししんどいことなのは、娘をふたり
持っている私にはよっくわかるのですが。

でもこれは絶対、衝突することを恐れずきっちり叱らなければいけなかったと
思います。

しかも、その後の暴言に至っては何をか言わんや、ですね(-"-)


これは いかんなあ、と思いながら読んでいたら。

さらに後の方で、カーカが外泊した、という箇所が出てきました。

銀色さんは気になりながらも寝てしまい、夜中の3時に目が覚めたら まだ
帰ってなかったので、メールをしたら、
「ごめん 今日泊まるの言い忘れた」
というお返事が返ってきたとのこと。

そしてさらにその翌日も、連絡なしの外泊。

たまりかねた銀色さんが、
「カーカ、殺されてるの?」
とメールをしたら、その日は早朝に帰宅したのだそうですが。

すぐに登校して、その日にまた外泊したとのこと

そして、明日はこのままここから登校するから、というメールが来たのだそうな


なんだかなあ。

読んでて、信じられない思いでいっぱいになってしまいました。

カーカとさくくんが誕生してからの成長を、このつれづれノートを通じて見てきた
ので、それなりに親近感もあって、ずっとファンでいたのですが。


これはもう、次回は内容をようく確認したうえで買わなくては。

ひょっとしたら、これからは図書館で借りて読むようにするかも。

あまりにも私とは子育てについての考え方が違いすぎて、今回は読んでて
息苦しさのようなものさえ覚えてしまいました。

それでも親子3人、仲良くはされているし、これはこれでよいのかもしれませんが。


うーん。

でも私なら、もっと早い時期にカーカとぶつかっているだろうなあ、と思ったり。

小学生や中学生くらいまでなら、もう少し親の言うことも浸み込みやすい
だろうし。


まあ、エラソーにそんなことを言ってみても、私も女手ひとつでこぶたたちを食べ
させるのに必死で、教育たらなんたら、きっちり考えたりしたこともなかったけど^^;

でもこぶたたちはそれなりに曲がらずに育ってくれたし。

愛情を持って育てられているのだから、カーカとさくくんもきっと同じ
なんでしょうけどね(*^_^*)




相似と選択 つれづれノート(20) (角川文庫)
角川書店(角川グループパブリッシング)
2011-06-23
銀色 夏生

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この記事へのコメント

2011年07月05日 23:10
ブログいつも楽しく拝見していますが、
キーブーさんの上の娘さんはしっかりされていますし、下の娘さんは愛されキャラじゃないですか(^_^)
キーブーさんの背中を見て、育ったんでしょうね。
きっと、キーブーさんの人柄ですね。尊敬します。
キーブー
2011年07月05日 23:33
たかじいさん、こんばんは
しっかりした娘と、愛されキャラの娘?! うちにそんなのいたっけな・・・な~んて(笑)
ありがとうございます(*^_^*)
でも、そんなお褒めいただくような娘たちじゃないし、それは私も同じです(^^ゞ
必死に食べさせてたら、いつのまにか成長していた、というだけのことなんですよ


2011年07月05日 23:51
 やっぱり、この親にしてこの子あり、なんじゃないでしょうか。タイトルの「相似と選択」がなんだか内容をよく表している?(^^ゞ。
 カーカという娘さんは歌が上手いんでしょうか。銀色さんが、どうも無理強いしているような気がしないでもない(~_~)。
 子育てはいろいろでしょうね。その親子に合っていれば、それでいいような気もしますが、子どもたちがちゃんと育ってくれればいいんですけどね(^^ゞ。
2011年07月06日 04:43
子育ては、千差万別色々あると思いますけどね。
銀色さんは親権放棄してんじゃない?と疑りたくなりますが・・・・
詩人ですからね。
この親にしてこの子あり。かな?
直接あったわけでもないのでなんともいえませんが・・・
2011年07月06日 07:22
忘れてましたが・・・(^^ゞ
和歌山県で震度5強の地震がありましたが、そちらはどうでしたか?
しかし、なれとは恐ろしいもので、3月11日前だと震度5強だと大騒ぎなんですが、震度5程度の地震が何回もあると人間平気になって忘れてしまうものなんですね。(+_+)
2011年07月06日 14:07
はぁぁ~~ なんだかね~~
息子と離れて暮らしてたってのは 理由があってと前に書いてたよね まぁそんなモノか?と思ったけど
レコーディングの件は本を読んだ訳じゃないけど 猛烈にバカ親だ(^^) 
まぁ 身近にも時々すごい人は居るんだけどそれこそ人の振りみてだね♪
2011年07月06日 17:12
子育てはそれぞれの家庭によりますからねぇ。明らかに間違ってる教育方針もありますが、子供を見て、親子関係を見て、良好ならその家庭はそういう方針で合ってるという事なのかな。特に作家ともなると多少は面白可笑しく脚色する事もあるだろうし。だけど...実際に読んでないけどさ、親子の間で収まる事柄ならいざ知れず他人まで巻き込んで迷惑行動なのにそれを放置とはどうなの?と考えちゃうな。どんなに非常識でもそれが家庭内で済んでれば他人がとやかく言うことでは無いが、家庭外の人間が関わった時点で他人は言う権利ありますな。これからちゃんと内容吟味して不快にならなく楽しそうな内容の時に読んだ方が良いかも。楽しいはずの読書が台無しですもんね(^^)
私はねぇ、キーブーさん親子はとっても良い子育てして良い親子関係だと尊敬してますよ(^∀^)
そうそう、私も『ぷろ』は言います。ウチには人間の子が居ないのでねぇ、猫に向かって『ママはこれから「ぷろ」に入って来ます!』と宣言してます(笑)
2011年07月06日 19:40
こんばんは
ウ~ム・・
他人様の事はとやかく言える立場には
無いですが・・チト・・かなり違和感^^;

でも「ぷろ」は言いません^^;
ふろです普通に風呂です・・『プ』にするのが
わからんなぁ(--;
2011年07月06日 22:52
そうですね。
子どもに関わるシゴトをしてて、親に対して「それってどうよ?」と思うこともあります。そしてそういう方に限って、それをよしとしているところがあるというか…
「うちはこうなのよ~」と自信持っていわれると、それ以上どうもできず…
難しいところがあります。
キーブー
2011年07月06日 23:33
遊哉さん、こんばんは
ホント、この親にしてこの子あり、ですね(^^ゞ
カーカは、銀色さんがステージをセッティングしてファンの前で歌わせたりもしているので、下手ではないと思いますよ。
無理強いですか。うーん。カーカの性格からして無理強いするのは不可能な気もしますが(笑)
でも、自分からやりたがったわけでもないようで、これから歌って行く気もないようですね。就活をするとか言ってたし。
子育ては、これが正解、とか言うのはなくて、それぞれなんでしょうね。
でも、他人に迷惑をかけてしまうのはどうかと思ったり。今回読んでて、私と銀色さんの子育てについての考え方はまったく違うのだなとわかりました。なので、読んでて正直もどかしくすら感じてしまったんですよね(-"-)
キーブー
2011年07月06日 23:42
ねこのひげさん、こんばんは
ネット上で、育児放棄だと書かれたりもしていたようですね(~_~;)
小学生のひとり暮らしなんて、どう考えてもありえないですもんね。実際、今回もそこにつけ込まれる形で不審者の侵入事件もあったわけだし。
子どもがちゃんと育てば問題はないのですが。
でも、子どもの身に危険が及ぶようではなあ、と思ったりもしました。

ご心配いただき、ありがとうございます(*^_^*)
地震、こっちもかーなり揺れました。思わず食器棚を押さえに走ったくらい(^^ゞ
最近、日本列島はどこでも地震が頻発しているので、震度5強くらいだとそんなに騒ぎませんね(笑)
でも、これでまた緩みかけた防災意識に目覚めました。備蓄している食料の賞味期限をもう一度確かめて、入れ替えておかなくては

キーブー
2011年07月07日 00:06
まるおおさん、こんばんは
さくくんのひとり暮らしは仕方ないから、というのが銀色さんの言い分でしたが。
会社勤めじゃないんだから、一緒に暮らそうと思えば暮らせたわけだしね。
新曲の仮歌を作ってもらったときも、ちょっと歌って険悪になり自室に入ってしまったカーカについて、「あの子がああなってしまったら誰にも動かせないから」と銀色さんが言ったら、義妹のなごさんも「殿様だから。大物ロックスターってああなんじゃないの?」などという会話もあったり。
大物ロックスターって・・・カーカはただの高校生なのにね(~_~;)
わがままではなく、自分に忠実なだけだから、とも言ってたし。このあたりは正直、理解の外だったわ。。。

キーブー
2011年07月07日 00:15
miyoさん、こんばんは
そう、親子の間だけならどんな変わったやり方でもいいと思うんだけど、人さまに迷惑をかけちゃまずいよね(~_~;)
びっくりしたのは、カーカがさんざん散らかして片づけない部屋を、知り合いの男性に片づけさせていたところ。
銀色さんの本の写真のモデルになった男性なんだけど、そこそこいい年をした人に友だちだからってそんなことさせて、その間カーカはすぐ近くのソファに寝そべったきりだったりとか(~_~;)
この親子の常識にとらわれない自由な雰囲気がおもしろいと思ってた時期もあったけど、さすがにこれには引いたなあ
うちは、そんな褒めていただくようなもんじゃないです
でも、そう言っていただけると、とっても嬉しいです
あら、miyoさんも「ぷろ」って言う派なんだ~♪
なんかね。響きもおもしろいし、つい言っちゃうんだよね(笑)

キーブー
2011年07月07日 00:19
ただチャンさん、こんばんは
やっぱり、違和感ですか~(^^ゞ
だってただチャンさんは、九州男児ですもんね。しかもB型の・・・って、アイツと一緒にするなー!ですよね(笑)
私も、今回はかなりの違和感を持って読了しました。考え方はいろいろですが・・・躾はしないとなあ、な~んて。。。
「ぷろ」って言いませんか?
まあ普通、言いませんよね(笑)
でも、なんだか響きがかわいいんですよね、「ぷろっっ」って(*^_^*)

キーブー
2011年07月07日 00:23
なおみんさん、こんばんは
「うちはこうなのよ~」と自信を持って言いつつ、他人に迷惑をかけるモンスター・ペアレンツっていますよね(~_~;)
他人が口を挟む筋合いではないけど・・・でも、迷惑をかけられたら話は別ですもんね。
そして、そういう人に限って自信満々で疑う気持ちのかけらもないのは何故なんでしょうね?(笑)

2011年07月09日 17:00
娘も欲しかったオイラですが、そんな話を聞くと、やっぱりブラブラ三人で良かったと思うmoumouでした(~o~)
キーブー
2011年07月09日 21:35
moumou.h53さん、こんばんは
異性のことだと、自分の子どもであってももうひとつわからなかったりしますよね(^^ゞ
私も、もし男の子がいて、その子が手のかかる子だったらたいへんだったろうなあ、娘だけでよかった、なんて思うこともあります(^_^;)

ひまわり
2011年10月10日 22:08
キーブーさんの記事には共感することが多くて、娘さんとのやりとりも楽しく元気をもらっているんですよ^^。
私も女手ひとつで息子を育ててきたのでその大変さはよくわかります。銀色夏生の本はその息子の本棚にずら~っと並んでるのですがまさかそんな事情があったとは・・驚きです。
未成年の子供がひとり暮らしなんてちょっとあり得ないなと思って。。。子供って冷静に親を見てたりするんですよね。
私なんかすっかり見抜かれてますよ~(~~;)
さくくんも反抗期に入る年頃だし益々心配ですよね・・
キーブー
2011年10月10日 23:49
ひまわりさん、こんばんは
この記事も丹念に読んでいただいて、ありがとうございます(*^_^*)
あら、ひまわりさんもシングルマザーでしたか~
お仲間が増えて、うれしいなあ(^^)
銀色さんの本、息子さんの愛読書なんですね。私はこの人の詩集はほとんど読んでなくて、おもにエッセイを読んでますが・・・最近のはちょっと首をかしげちゃう感じの話が多いです^^;
私も、すっかりこぶたたちに見抜かれてます。同じですね(笑)

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