日本を代表する文豪にまつわる怪談とは。




こないだの土曜日、夏に恒例の「ほんとにあった怖い話 夏の特別編2011」
がテレビで放映されていましたね

本当にあった心霊体験を再現ドラマで紹介するという、ワクワクするような
触れ込みでしたが(笑)

子どもの頃は「あなたの知らない世界」などの心霊実話ドラマがとても
怖くておもしろかったのに。

こちらもさすがにおとなになったせいか、こういったものを怖いと思うことも
少なくなって、寂しい限りですね。

「ほん怖」も、まあ想像どおりのレベルで、見終わった後にさっさとひとりで
お風呂に入れる自分が悲しかったです(笑)



でも、読書雑誌で紹介されていたのを見かけて、図書館で予約しておいた
この本。

これは期待以上の怖さとおもしろさでした♪

工藤美代子著 「もしもノンフィクション作家がお化けに出会ったら」


著者は1950年生まれのノンフィクション作家なのですが、小さな頃から不思議
な体験をすることが多かったのだそうです。

でもそういうことを特別なことだとは思っていなかったそうで、亡くなった人は
あの世でもこの世でも生きているんだと、なんとなく解釈していたのだとか。

なので、こういう話を人前ではあまりしなかったそうですが、たまたま編集者と
話していてこの話題になったときに、おもしろいのでこれまでの体験を書きとめ
ておくように、と言われたのだそう。


その、かきとめておいた話がこの本になったわけですが、本にするにあたって
心がけたのは、尾ひれをつけないように、真実あったことだけを書く、ということ。

話としては、もうひとひねりあったらおもしろくなるのに、と思っても、決して
それはすまい、と思ったのだそう。

そのことは、読んでいてもしっかり感じ取れたというか、それだからこそ
また怖さも増した感じでした。


全15話のタイトルを並べてみると。


●病院にて

●その男の顔

●通じる思い

●三島由紀夫の首

●知らない住人

●悪魔の木

●兄とコピー

●謎の笛の音

●元夫の真っ白な家

●坂の途中の家

●バリ島の黒魔術

●霊感DNA

●母からの電話

●「赤い」人たち

●火の玉は何色か?



しょっぱなの「病院にて」など、筋立てだけを見れば、よくある話なのですが。

淡々と事実だけを述べて、余計な装飾のない文章で語られると、ゾッとするような
怖さを感じました。

これだけの体験をしたら、私だったらもうギャーギャー周りに訴えて、さっさと
退院しちゃってるだろうなあ(~_~;)


あと、一番怖かったのは、「三島由紀夫の首」

これは、著者が川端康成の未亡人、秀子夫人から直接訊いた話なのですが。

著者は、元夫とともに未亡人のもとにただ挨拶に行っただけなのですが、
なぜだかそのときに三島由紀夫の話になり、彼が自決した直後に遺体の
確認をしたのは川端康成だったという事実を未亡人の口から初めて訊かされる
のですね。

そのわずか2年後に川端康成も自殺してしまうわけですが。

自殺する少し前に、
「さっき三島君が来てね」
などと言って、周囲を驚かせたりもしていたのだそう。

それを語る秀子夫人も、
「それが、あなた、ついこの間なんですよ。三島さんが訪ねてみえたの」
とさらっと言ってのけたり

尋ねてきた三島由紀夫は、とても「お気の毒な姿」だったと、夫人は繰り返し
語っているのですね。


この話はまだ続くのですが、全部をここに書いてしまうと読んだときにおもしろく
ないのでこのへんにしときます(^^ゞ

著者としては、この話は歴史的文豪がふたりも絡んでいることもあり、それぞれ
の遺族の気持ちもあるので、長い間封印していたのだそうですが。

三島夫人も秀子夫人も亡くなられ、自分も還暦を過ぎてみると、やはりこの
エピソードは書きとめておく必要があると感じたのだとか。


私は夜中にこの部分を読んでいたのですが。

なんだかとても怖くなってきて、途中で読むのをやめてしまいました(笑)

怪談ものはけっこう読んでますが、こんな気持ちになったのは久しぶり。

いやあ、怖かったなあ(~_~;)


そのほかの話も、“ハズレ”がなく、どれも興味深くおもしろく読みました。


もう夏も終わりですが、去りゆく夏を、怪談を読んで名残を惜しんでみるのも
一興かもしれませんね




もしもノンフィクション作家がお化けに出会ったら (幽ブックス)
メディアファクトリー
工藤美代子

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by もしもノンフィクション作家がお化けに出会ったら (幽ブックス) の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル







ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 14

なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)
ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス

この記事へのコメント

2011年09月05日 19:55
前から言ってますが ああいうのは絶対見ません 近寄りません
2011年09月05日 20:17
ねこのひげは、夜中に谷中墓地を散歩したりすることがありますが出会ったことがないです。
猫たちの目がキラリと光ったりしてますけどね。
2011年09月05日 20:31
こんばんは
今日の記事は・・
ノーコメントで(--;
怖がりですから><
2011年09月05日 21:44
キーブーさんの「本を読むわよ」、、、こっちまで怖さが伝わってきました。さすが、午後2時のエッセイスト、、、違いますね。。。オチも怖さを感じます、、、。パソコン打っている後ろが振り向けないですよ(T_T)
キーブー
2011年09月05日 22:57
seiziさん、こんばんは
そうでしたね。seiziさんは怖がりだって以前言っておられましたっけ
でも、この記事は読んでいただいたんですね。ありがとうございます(*^_^*)
キーブー
2011年09月05日 23:01
ねこのひげさん、こんばんは
夜中に墓地を散歩?!
そ、それはまた、なんででしょう??(~_~;)
私だったら、猫の目がキラッと光っただけでも腰を抜かしてますね、きっと(笑)
っていうか、まず夜中に墓地には行きませんけど(^^ゞ
キーブー
2011年09月05日 23:04
ただチャンさん、こんばんは
seiziさんに続いて、ただチャンさんも怖がりでしたね(^^ゞ
この本、私が読んだ怪談本のなかでも屈指の怖さでした。こんどぜひ・・・って言っても、パスされちゃうんだろうなあ、きっと(笑)
キーブー
2011年09月05日 23:08
たかじいさん、こんばんは
「午後2時のエッセイスト」ですか、ありがとうございます でもなんで午後2時なんだろ??(^^ゞ
実際、夜中に読んでて怖くなって本を閉じたのなんて、ホント何年ぶりのことか(笑)
パソコンをひとりでやってるときとか、髪を洗っているときなど、なぜか急に怖くなるときがありますよね(@_@)
2011年09月05日 23:50
ああいうものは脳が見ているものだと思い、絶対信じませんっ!
絶対信じませんが、見たくありませんし、読みたくありませんし、聞きたくもありませんっ!

2011年09月06日 01:34
霊感がない分、そういう話は好きです。
三島由紀夫と川端康成に、そんなつながりがあったとは驚きでした。
そういえば昔は、ひとりでトイレに行けなかったり、お風呂がコワかったりしたなぁ~
今はG以外コワいものはないかも
2011年09月06日 15:46
あはは そうそう真っ暗な鶏小屋の窓を閉めにも行けるわ~~
だんだんそうやって立派な大人になるんだねぇ~~
それにしても面白そうだね~~ 図書館で会えると良いな♪
キーブー
2011年09月06日 19:03
Fチェスカさん、こんばんは
あ~らら、Fチェスカさんも、seiziさん、ただチャンさんに次ぐ怖がりですね~?(^o^)
無敵のFチェスカさんにも怖いものがあったとは
でも、幽霊よりも生きてる人間のほうがずーっと怖いですよね、ほんとうは(^^ゞ
キーブー
2011年09月06日 19:07
なおみんさん、こんばんは
三島由紀夫と川端康成の繋がり、意外でしたよね。私も初耳でした。石原慎太郎はそれを聞いて、現場を見るのを遠慮したのだそうです。
昔は、怖いテレビを見たあとなど、トイレに付いて来てもらったりしたものですよね(笑)
さすがにおとなになるとそれはないですが・・・私はG以外にも怖いものがまだたくさんありますよ。例えば体重増加とか。。。(^^ゞ
キーブー
2011年09月06日 19:11
まるおおさん、こんばんは
鶏小屋は、鶏のみなさんがいるしね~(^o^)
でも、こぶた2号が夜勤でいない上にこぶた1号の帰りも遅かったりすると、ちょっと怖いかも(笑)
この本は新刊だから図書館での出会いはもう少し先かなあ。加門七海さんの「心霊づきあい」とかもおもしろいよ。これは図書館で出会えそうだしね♪
ぶひ
2011年09月06日 20:30
こんばんは^^
私も怖がりで、たまにどなたかがいらしてるようなのですが、気のせいと思い込んでます・・お彼岸も近いので、ビクビクもんです
キーブー
2011年09月06日 23:19
ぶひさん、こんばんは
えええ~!?どなたかいらしてるんですか~??
そういえば、ぶひさんはいろいろと経験がおありでしたよね。
そのお話、ぜひ聞きたいなあ
2011年09月10日 17:46
ほんこわシリーズは、何故かmeimei&mouJr.3号にはバカ受けです。オイラはどこが面白いのか、さっぱりわかりません。
特に笑いながら、観ているのが尚更わかりません。
東京のmouJr.1号もツイッターでほんこわ観てました。
どうも母方の遺伝らしい(*_*)
キーブー
2011年09月10日 20:37
moumou.h53さん、こんばんは
笑いながら観ておられましたか
うーん。笑いのツボ、あったかなあ??(笑)
ほんこわを観て笑っている家族と、それに違和感を覚える主人公。そして、脈々と受け継がれるその遺伝子。
SFホラー小説みたいですね(^◇^)

この記事へのトラックバック