今さらながら、懺悔です。。。
愛読していた作家が、年齢とともに創作をしなくなったり、あまつさえ亡くなった
りするのは、とても悲しいものです。
好きな作家の新刊が出るのをワクワクしながら待つ気持ちは、子どもの頃に
毎月読んでいたマンガ本が発売されるのを指折りかぞえて楽しみにしていた
気持ちそのままですよね

私にとって佐藤愛子さんは、まさしくそんな作家のひとり。
歯切れのいいエッセイのおもしろさと読後感の爽やかさは、天下一品だと
思います。
特に、娘さんとのやり取りや、その後生まれたお孫さんとのあれこれなど、
楽しみに読んでおりましたが。
高齢になられた最近は、めっきりエッセイをお出しにならなくなりましたよね。
そんななか、図書館で「女の背ぼね」「楽天道」という、2冊のエッセイを
見つけた私

聞き慣れないタイトルだったのでワクワクしつつ手に取ったのですが。
中身はやはり、これまで書かれたエッセイからの抜粋でしたね(~_~;)
この人のエッセイのほとんどはわが家の本棚にあり、今でもよく読み返して
いるので、この2冊は必要ないなと思ったものの。
やっぱり諦めきれなくて、借りて帰りました(^^ゞ
帰宅して、さっそく読み始めたのですが、予想したとおりどの話も読んだことの
あるものばかり(^^ゞ
でも、それでも読んでいくと楽しく懐かしくて、少しずつ読んでおりました。
そのなかに、娘さんが内緒で小鳥を買ってきて、こっそり自分の部屋で飼って
いたのを、著者が叱る話がありました。
内緒で買ったのを叱ったのではなく、娘さんはこれまで何度か飼った小鳥の
世話を忘れて死なせてしまっていたというのに、性懲りもなくまた同じことを
しているというので叱ったとのこと。
小鳥といえども一生懸命生きている命なのに、それを飢え死にさせておいて、
平気でまた新しいのを買って来るとは何事か、と著者は憤っているのですが。
それを読んで思い出したのが、私にも同じような前科があること。
生き物が好きで、いろいろと飼っていた私ですが。
鳥も、インコやジュウシマツなど、何度か飼育経験があります

そして、佐藤愛子さんの娘さんと同じく、世話を忘れて死なせてしまったことが
2度ほどあるのですね。
ジュウシマツは体が小さいせいかなかなかエサが減らないので、ちょっと油断
してエサ入れにエサを補充し忘れていると、あっという間に冷たくなって床に
転がっていて、驚き悲しんだことがあったし。
インコは、手のりだと遊びながらエサをやったりするのでそんなことはないの
ですが、カゴで数羽飼っていたときは、やはりエサをやり忘れて死なせて
しまったことがありました。
気付いたときは1羽が死んでいて、残りのものもかなりお腹をすかせている
様子で、慌ててエサ箱を取り出そうとしても、その箱にしっかりとしがみついて
いたり。
あのときはもの凄く後悔して、もう二度とこんなことはすまいと心に誓ったもの
でしたが。
そのときの鳥たちの様子が心に刻みつけられてしまったらしく、その後何度か
夢に見ました

そのことを思い出し、誰もが同じような残酷なことを子ども時代に経験しつつ、
命の大切さを学んでいくのだなあと思ったことでしたが。
そんなことを考えていたせいか、こないだ久しぶりにまた夢を見たんですよね(~_~;)
夢の中で子どもに返っている私は、なんだかんだと毎日忙しくて、鳥の世話を
しなくちゃと思いながらも、そのまんまになっています。
そのうち、怖くて鳥かごをのぞくのもおっくうになってしまっているのですが。
意を決して、見に行ってみると。
たくさんいたインコの半分以上が床の上で冷たくなっていて、残ったインコも
半死半生なのか、目を落ちくぼませつつ、エサ箱にしがみついていて

ああ、これはひどい、なんでこんなになるまで放っておいたのだろうと、自責の
念にかられつつ、早くエサ箱にエサを入れてあげようと手を掛けたところ。
なんと、親指と人さし指のあいだの柔らかい部分を、インコにガシッと噛まれて
しまったんですよね

余りの痛さに驚いて目が覚めたのですが。
起きた後もしばらく、噛まれたところのクチバシの感触が残っておりました。
その日は一日、いや~~な気分でしたね(;一_一)
・・・っていうか、自分でエサを調達できない環境に置かれながら餓死させられた
鳥の方がいい迷惑だったでしょうに

ほんとうにかわいそうなことをしたものだと、今さらながら猛省した私でした。。。
この記事へのコメント
興味がなくなると放り出してしまいますからね。
でも、そういう経験で後悔したりするから、優しい人間になったりするんでしょうね。
辛いわね。
私は、ペットで鶏を飼った事がある。
今なら、近所迷惑で文句を言われたわね。
良い時代だっわ
インコは寿命でしたが。私はよく外で拾って帰ったものです。ペットとの別れも辛いものですね。佐藤愛子さんは当時よくテレビに出演されてたましたよね。自伝のドラマもあったような…。
確かになぁ・・上手く飼えなくて死なせてしまったこと有ります。
ウチの野良を見て
こん猫達は幸せなぁ餌貰えて
と言ってますウチの母ちゃん(^^;
動物を飼ったことはありませんが、弟と
昆虫系は飼ってました。
死なせたことはないですが、残酷なことは
多々…
やっぱり夢に出ることがありますねぇ。
ああ・・・エサの殻って、吹いて落としてやらなきゃいけないんですよね。んでそれをサボってると、遠目にはエサがまだあるように見えるし(~_~;)
子どものときって、ペットかわいがってはいるのだけれど、そのほかにもいろんなことに興味を惹かれてしまって、すっかり世話を忘れちゃってたりするんですよね。
私もmiyoさんと同じで、大人になった今、生き物をかわいがれるのは、このときの後悔が身にしみているからだと思うんですよね。
手のりインコ、うちでも何代も飼いました。あんなちっこい脳みそなのに賢いんですよね~
私は、ベッドでインコと遊んでいるうちに寝てしまって、気付いたらインコが圧死してたことがありました。。。
子どもなりにペットを大切には思っているのだけれど、遊びに夢中になったらほかのことが見えなくなったりしますもんね。誰もが一度は痛い思いをしているのかもしれませんね(~_~;)
反対に、大人になっても平気でペットを捨てたりできる人は、子どもの頃に後悔の涙を流したことのない人なのかもしれないな、なんて思ったりします。。。
夢だったというのに、噛まれた感触と痛みがしっかりと残っていて気味が悪いほどでしたね(~_~;)
ヘトヘトさんは鶏を飼われてたんですね
私は縁日でカラーひよこを買ってもらい、それが大きくなったことがありました。トサカが出てきて飼いきれなくなったので、学校の鶏小屋に持って行ったっけ(^^ゞ
私はいつもどおりしっかり家にいたというのに、死なせてしまいました。怠惰以外の何ものでもなかったですね(~_~;)
ホント、小鳥はあっというまです。儚い命なんですよね。。。
インコやジュウシマツ、文鳥やヘキ鳥など、あらゆる小鳥を飼って手乗りにして楽しんでましたが、窓から飛んで行ってしまったものもいたし。
なんにせよ、子どもの頃に生き物を飼って、泣いたり笑ったりするのはとても大切なことだと思いました。いい思い出にもなりますしね(*^_^*)
ただチャンさんもですか~。皆さん、大なり小なり同じような経験をされてるんですね(^^ゞ
お宅の野良ちゃんたちは、ごはんはもらえるけど自由も保障されていて、いいとこ取りですよね(笑)
ほんに幸せな猫たい、と私も思います(^o^)
ああ、昆虫系も飼いましたねえ
青色と赤色の薬液と注射器の付いている標本セットなどというものを買ってもらい、捕まえた昆虫にかたっぱしから注射してみたり^^;
カマキリを飼って、バッタを餌として与えたら、あちこちに足などの食べ残しが散らばってたりとか・・・よくあんなことができたもんだと自分でも思います。。。
目覚めが悪いよね(^^ゞ
でもお気楽な私の夢の場合 あ~~ダメか?と思ってたらあちこちから生きてるのが出てくるんだよ~~
それもワラワラ… なんなんだかね~~
まるおおさんも、子どもの頃からいろんな生きものを飼ってきたんだろね
んでやっぱり、この手の夢を見るんだね。みんなおんなじだ(^^ゞ
・・・と思ったら。
なんと、まるおおさんの場合は、あちこちから生きてるのが出てくる~??(°0°)
それもワラワラ?(笑)
さすがまるおおさん。一歩先を行かれておりますな
金魚の赤ちゃん、もらったときは1㎝前後のが21匹だったんです。それが、ひと月のあいだにバタバタ死んでしまい、三匹だけが成長しました。
大人なりに手を尽くしたつもりでも、迷いもあれば、怠慢もあり、で結局オロオロしていただけだったかも(^^ゞ…全部の稚魚が生き延びたら、この世は金魚だらけですよねー(笑)そんな生き物の摂理を目の当たりにしたのですが…
大人になってからでも発見をくれた稚魚たちには、ありがとうとゴメンね、という気持ちです。たとえ大人になっても人間の力の及ばないことがあることを教えてくれたんですよね、結果としてですが(そしてぴんちゃんは結果として33㎝に…(^^ゞ)。
夢にも出てきますね。鳥に咬まれた痛みがリアルなんですか…金魚の夢はヌルヌルがリアルですよ(爆)
金魚の稚魚を大きくするのは大変でしょうね。3匹育っただけでも御の字かと(^^ゞ
>全部の稚魚が生き延びたら、この世は金魚だらけですよねー
たしかに(爆)
そんなことにならないための、自然淘汰だったということで(笑)
そして、今ではぴんちゃん33㎝。これを快挙と言わずしてなんというのでしょう(*^^)v
インコの噛んだ感触のリアルさときたら、ホントに怨念を感じてしまったくらいでしたが(笑)
それよりも、金魚はヌルヌル??
こ、怖っ
佐藤愛子さんは本当に『これでおしまい』なんでしょうか???
本当におしまいにしちゃいそうで、そうだとすると本当にショックなのですが・・・。
まだまだお書きになれると思うのに、残念ですよね。
老境の毎日の様子など、ぜひ読んでみたいと思うのに。
週刊誌のコラムのお仕事など、されたらいいのになあと思います。もっと読みたいですよね。