映画「日本列島 いきものたちの物語」を観た!




雨が降ったりやんだりだった、昨日の水曜レディースデー

そんな天気をものともせず、観てきた映画はこれ


出田恵三監督 「日本列島 いきものたちの物語」


2年間にわたり、日本全国に暮らす生き物たちの生態を追った
ネイチャー・ドキュメンタリー。

動物母子の絆の深さがメインテーマになっていました。


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紹介された動物は、北海道の知床半島のヒグマ、釧路湿原のキタキツネ、
襟裳岬のアザラシ、青森県の下北半島のニホンザル、兵庫県の六甲山地の
イノシシ、屋久島のサルとシカなど。

それぞれの子育てがほほえましくて、観ていて頬が緩んでしまいましたが。

でも、そこは野生動物。

命の危険はいつもすぐそこにあって、厳しい一面もありました。



キタキツネの子どもが群れ遊ぶ様子は、ほんとうにかわいらしくて一幅の絵の
ようでしたが。

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巣立ちの日は、ある日突然にやってきます。

それまで優しかった母ギツネが次々と子ギツネたちに噛みついて、巣に入れ
ようとしないのですね。

わけのわからない子ギツネたちは、悲しそうな鳴き声を上げながら逃げまどい、
巣の周りを遠巻きにしているのですが。

しばらくしてあきらめ、振り向き振り向き、生まれ育った巣をあとにします。


似たようなシーンを、テレビでも何度か観たことはありましたが。

それでも胸が痛みました。



おもしろかったのは、わが兵庫県の六甲山に棲むイノシシ。

4匹のかわいらしいウリ坊たちが、母イノシシの後をちょこまかと追っている
のですが。

お母さんはとにかくもう自分の食事のことしか頭になくて、邪魔になるウリ坊を
蹴飛ばしたり、鼻で思いっきり突いたり。

手加減なんぞする様子もなくて、被害を受けたウリ坊は文字通りすっ飛ばされて
いましたね

でも、それもこどもたちに飲ませる乳を出すためで、イノシシは他の動物に比べて
しょっちゅう授乳の必要があるのだそうで、そのためにお母さんは必死に食べて
いるのですね(^^ゞ

ウリ坊たちも、お母さんのそばに寄るときは恐る恐るといった感じで、見ていると
ちょっとかわいそうなくらいでしたが(笑)

ナレーションでは、“少し手荒いけど愛情たっぷりな子育て”なんて言って
ました(^◇^)



そんななか、心に残ったのは、サル。

大自然の中で生きているだけあって、甘っちょろい感傷などは入る余地のない
厳しい生活をしています。

群れの中の、ある子ザルに密着していたのですが。

この子のお母さんが、行方不明になってしまうのですね。


ちなみに、母親を失くした子ザルが無事に成長する確率は3分の1。

群の中の他のサルたちは、基本的に家族以外の子どもを育てたりはしない
のだそうです。

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雪の降る寒い日に、家族単位で団子になっている仲間たちのところに行って、
自分もあっためてもらおうとする子ザルですが。

手荒く追い払われてしまいます。

そりゃ食べものだったら冬には少なくなるし、よその子にまで分けてやれないと
いうのはわからないでもないですが。

くっついて寝るくらい、いいじゃないかと思った私。

だって、そのぶん自分たちだってあったかくなるわけだし。

なのに。

食事のときも、わざと邪魔をしたり、こづいたり。

畑に入り込んで食事をしていて犬に追われたときも、逃げるときにわざわざ
追い抜きざまにこの子ザルを踏んでいくのですね


同じ霊長類だけあって、人間の醜いところばかりを見せつけられたようで、
いやあな気持ちになりました



あと、厳しいといえば、ヒグマ。

双子のオスの子グマたちは、お母さんの愛情をたっぷり受けて、北海道の
大自然の中でのびのびと育つのですが。

時期が来ると、お母さんは次の子育ての準備に入り、そうなると巣立ちせざるを
えなくなります。


さすがに心細かったのか、しばらくは兄弟で仲よく一緒に暮らしていたのですが。

いつもどおり遊び半分でじゃれあっていても、体が大きくなるにつれ、不穏な
空気が漂うようになります。


オスのクマは、大人になると1匹だけで縄張りを持つようになるので、兄弟と
いえども、共存は不可能なのですね。


ある日、片方の子グマがふいっと姿を消し、その去っていった方を、残された
子グマが後ろ足で立って、背伸びをしながらいつまでも見送っているのが
とても印象的でした。



他にも、いろんな動物たちの子育てと巣立ち、生と死が映し出されていました。

野生で生きる動物たちは、自由ですがそのぶん孤独でもありますね。

でもきっとご本人たちは孤独だの何だのと後ろ向きなことはちっとも考えて
なくて、心のままに思いっきり生きているだけなんでしょうけどね(^^ゞ


テレビでも、こういうドキュメンタリーはよく放映されていますが。

大スクリーンで見る自然の営みは、また違った感動がありました。

お勧めの作品です(*^_^*)






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この記事へのコメント

ひまわり
2012年02月24日 19:06
以前にTVでキタキツネのドキュメントを観ました。巣穴から追い払われた子ギツネが暫くして帰って来ると妹キツネは餌を獲ることが出来ずに死んでしまうんです。その兄妹愛に切なくなりました。猪も瓜坊の頃は可愛いんですけどね^^。
ただチャン
2012年02月24日 20:11
こんばんは
ウチのノラの子育てときどき覗いた去年
頭が下がるシーンに何度も遭遇しました。
人間より・・?俺よりエライなぁ(--;
2012年02月24日 21:58
ねこのひげの友人で神戸に住んでいるのがいて、夜中にコンビニで買い物の帰りに、ドドドッと後ろから走ってくる音がするので、振り返ったら、イノシシの親子で、飛びのいたけど、牙がお尻をかすめて怪我をしたというのがいました。
餌付けしている人がいるので街中でも平気で出てくるようですね。
スクリーンで見る限りは、かわいいし、感動するんですけどね。
キーブー
2012年02月24日 22:41
ひまわりさん、こんばんは
巣立ちまでに自分でエサを取ることができなければ、とうてい野生では生きていけませんね(~_~;)
かわいそうだけど、強いものの遺伝子だけが残っていくんでしょうね。
イノシシ、ウリ坊のときはホントかわいいんですよね。縫いぐるみみたいで
でも、縞模様が取れてオトナになると・・・凶暴なブタって感じで、ちーーっともかわいくなかったです^^;
キーブー
2012年02月24日 22:43
ただチャンさん、こんばんは
犬や猫でも、ほんとうに愛情深く子育てをしてますよね。見ていて感心してしまうくらい(^^ゞ
でも、巣立ちのときがくると手のひらを返したようにあっさり縁が切れちゃうんですよね。まるで魔法が解けたみたいに。。。
キーブー
2012年02月24日 22:48
ねこのひげさん、こんばんは
神戸あたりでは、夜半にイノシシが徘徊してるみたいですね。少し前のローカルニュースでやってました。
トンと突かれるだけでもたいそうな力だそうだし、牙も鋭くて、噛みつかれた人の中には指を欠損する大怪我をした人もいるそうです(~_~;)
お友達の方も災難でしたね。そう、餌づけをする人がいるんですよね。気持ちはわかるけど、やってはいけないことですよね。
スクリーンで見るウリ坊はかわいかったですが・・・オトナのイノシシは、ちーーっともかわいくなかったです(笑)
miyo
2012年02月25日 14:30
あら、これは上映されてるの知らなかったわ(*_*)最近、何が上映してるとかされるとか情報が遅れてる私です(>_<)
観たいなぁ。でもきっと泣くなぁ(笑)野生に生きる動物には本当に敬服しますよね。辛いとか哀しいとか、感情は持ち合わさないと言われてるけど、実際は謎ですよね。厳しい自然界には不必要な感情だからと判断してるのは人間であって、もしかしたらその感情を持ってて尚、生きていく強いエネルギーを持っているのかもしれないし。これ系の番組や映画観ると人間て本当に弱いなって感じますね(^_^;)
キーブー
2012年02月25日 18:01
miyoさん、こんばんは
最近めっきり涙線の弱くなった私ですが、それでも泣きはしなかったので、miyoさんもきっと大丈夫じゃないかなあ。あ、でも子ザルのときはちょっとヤバかったけどね(笑)
動物が何を考えているかはもちろんわからないし、私たち人間のような複雑なことまでは考えてないのかもしれませんが。
でも、今まで居てくれたお母さんが急にいなくなって必死に鳴き続けてるときはやっぱりパニックになってるんだろうし、寒さに耐えられず他の家族にひっつきに行って邪険にされて鳴き声を上げたときは悲しいのだろうし。
それでも、子ザルは必死に食べものを集め、生きていこうとするんですよね。それを見るだけでもつらい人間が、実は一番弱いのかも。。。
2012年02月25日 18:31
人間が 動物の姿に 泣くってのは 口惜しいけど 泣いちゃうんだよなー
2012年02月25日 23:19
>いろんな動物たちの子育てと巣立ち、生と死
人間ももっと学ばなければと思いますね。
最近の人間は。。。
キーブー
2012年02月26日 17:46
seiziさん、こんばんは
もの言わぬ動物の、それも子どもがたったひとりで大自然に立ち向かっている姿は、涙なくしては見られませんね。。。
キーブー
2012年02月26日 17:48
もうヘトヘトさん、こんばんは
最近の人間は動物以下じゃないかと思ってしまうような事件が多発していますよね(~_~;)
文明が進んだ分、子どもを慈しむという動物すべてに備わっているはずの本能までなくしてしまったのか。。。
2012年02月26日 22:46
ちょっと知恵がつくと、意地悪とか出てくるのか…
それとも自然の掟なのか…
ちょっと心が弱ってる今、こういうの観るといいのかなぁ~
キーブー
2012年02月26日 23:25
知恵がある分、サルってホント意地悪なんですよね(~_~;)
チンパンジーくらいまで知恵が付くと、もう少し違うのかなあ。
心が弱ってるときにこういうのを見て感動して、よし、自分も頑張ろうと思えるか、あるいはたったひとりで雪原の中、びしょぬれで震えている子ザルを見てさらに落ち込むか・・・(笑)
でもホント、あの子ザルはかわいそうだったなあ(>_<)

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