映画「J・エドガー」を観た!




昨日の水曜レディースデー。

家探しに忙しい私が、そのあいまを縫って観てきた映画がこれ(^^ゞ

クリント・イーストウッド監督 「J・エドガー」


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ご存じ、初代FBI長官の生涯を、巨匠クリント・イーストウッドが描くとなれば、
これは観ずにはいられませんよね



あらすじは。

50年に渡ってFBI長官を勤めたJ・エドガー・フーヴァーは、部下に命じて
回顧録を作らせている。

部下に語る過去は、表向きは栄光に包まれた輝かしいものであったが、彼の
脳裏に浮かんでくる過去には、暗黒面もあった。

歴代大統領が恐れるほどの権力を手に入れたエドガーであるが、はじめは
国を守るために正しく使われたその権力は、のちに公私の境が曖昧になり、
次第に彼の経歴に影を落としていく。。。



少し前に、このエドガーを主人公にした、「大統領たちが恐れた男」という本
を読んだことがあり、この映画もぜひ観たいものだと思っておりました。

本の中では、権力をかさにきて威張り散らし、気に入らない人々に陰険な
嫌がらせをするわ、男色で女装趣味まであるわ、汚職まがいのことはするわで、
驚くような悪党として書かれていましたが^^;


そんなエドガーを、イーストウッド監督は良い面も悪い面も公平に、じっくりと
その人物像を描き出していましたね


エドガーの功績としては、まずFBIを政治の介入から守ったこと。

犯罪捜査の頂点に立つ組織としての独立性を手に入れたのですね。

それと、当時はまだまだ理解すらされていなかった科学捜査に力を入れ、
指紋やその他のデータの解析・蓄積に力を注ぎ、今日の科学捜査の素地
を作ったこと。

かの有名なリンドバーグの幼い息子の誘拐事件がおきたときにも、警察は
現場を踏み荒らし、脅迫状も、たくさんの警官が素手で触って指紋をダメに
してしまう体たらくだったのですが(~_~;)

そんな稚拙な捜査のやり方を徹底的に見直し、きちんと整備したのがエドガー
だったのですね。


そんな功績のある彼ですが。

FBIが成長するに従って、権力が彼ひとりに集中するようになり、そうなると
お定まりの腐敗の臭いが漂い始めます。

マフィアとも関係のある富豪に招待されての、週末ごとの競馬観戦。

生涯にわたって公私ともにパートナーであったトールソン捜査官とともに接待
を受け、あまつさえ競馬で負けた金額の補てんさえ受けていたらしいし。

左寄りの思想を持つ危険人物と決めつけた人物に対しては、エドガーは
執念深さを感じさせるほどに私生活を調べ上げ、電話を盗聴し、さらに
その人物がノーベル賞を受賞すると聞きつけるや、受賞を辞退しろという
脅迫状まで匿名で送りつける始末


そんなことに明け暮れて、結婚もせず友人も持たなかった彼の人生は、
一見孤独に見えますが。

同じく生涯を通じて独身のままエドガーに付き従ったトールソンをはじめとして、
ミス・ガンディという個人秘書もやはり独身でずっと彼に寄り添っていたのですね。


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このミス・ガンディは秘書の鑑とも言うべき人で、目立ちませんが実は
なかなかに肝の据わった女性。

エドガーが亡くなったとき、かねてからの彼の頼みどおりに、オフィスから
『フーヴァーファイル』と呼ばれていた彼のファイルを持ち出して破棄し、
それがニクソン大統領の手に渡るのを阻止しています。


晩年、すっかり老いたエドガーは、権力者であるにもかかわらず、次第に
精神面が脆弱になっていったし、トールソンは病を得てからは家にこもりがちに
なり、足の運びもヨタヨタして言葉の発音も不明瞭になって、見る影もなくなって
いくのですが。

ただひとり、白髪の混じる髪をきちんとセットして背筋を伸ばしてしゃっきりと
仕事をしていたのが、このミス・ガンディ。

実は一番強かったのはこの人だったのかもしれません(^^ゞ


結局は、3人の中でエドガーが一番早く亡くなってしまうのですが。
彼にとっては、それは救いだったでしょうね。

トールソンとミス・ガンディのどちらを失っても、立ち直れないくらいの打撃を
受けたに違いないのだから。


彼自身はきっと、自分は孤独に生きたと思っているでしょうけど。

家族でもない赤の他人が、権力だけをエサに、普通はここまで尽くしては
くれないものですよね。

実は幸せな人だったのかもしれませんね。





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この記事へのコメント

2012年02月10日 17:17
良いなあ~。
この映画は、今のところ
東北では上映されないんですよ。
イーストウッド監督だしレオ様だし、
観たかったなあ。アカデミー賞を受賞したら
観れるかなあ?
2012年02月10日 20:35
こんばんは
この映画は巷の評価が高いですよね。
FBIと言えばフーバー・・子供心にそう思ってました。
実際どんな事してるのか知りませんでしたが
偉い人なんだと思ってましたですよ^^;

これもwowowだなぁ(--;
2012年02月11日 06:57
ねこのひげも、観たいけど・・・テレビということになりそうです。
アカデミー賞にノミネートされなかったのは、ビックリ。
フーバーを恨んでいるのが、いまだにいるのかな?

幸せの形というのは色々あるということで・・・
キーブー
2012年02月11日 23:25
みいなさん、こんばんは
あら、この作品、全国上映ではないんですか?
なんででしょうね。いい作品なのに。
エドガーとトールソンの現在の年老いた様子に、若い頃の颯爽とした様子が交互に映し出されるところなど、なかなかでしたね。特にトールソン役の人の老いてからの演技は秀逸でした。
キーブー
2012年02月11日 23:29
ただチャンさん、こんばんは
私はFBIもCIAもごっちゃになっちゃってましたが、そんな私でもフーヴァーの名前は聞き覚えがあったし。
いい意味でも悪い意味でも突出した人ですよね。
元々の性格はどっちかというと女々しくて気が小さいのに、お母さんに「強くありなさい」と言われ続けて育てられたみたいで。
強過ぎるお母さんと繊細な息子というのは、いろいろと波乱含みになるもんなんですね(~_~;)
キーブー
2012年02月11日 23:33
ねこのひげさん、こんばんは
あらら、アカデミー賞のノミネートがなかったんですか?
けっこういい作品だと思ったんだけどなあ。。。
エドガーは、かーなりあちこちから恨まれてるでしょうね。良くも悪くもそれだけのことをやった人だし。
そうですね。どんなに恵まれていても、本人が幸せを実感できなかったらそれは幸せではないし、孤独な人生でも小さなことに幸せを感じつつ生きていくなら充分幸せなんだろうし。
私は同性として、ミス・ガンディの背筋の伸びたしゃっきりした生き方が心に残りました
2012年02月12日 12:39
これね~~ キーブーちゃんの読書れびゅう読んだっけ見てみたかったんだよね~~
仕事が忙しくない今時期は映画見るチャンスなんだけど なんだか今年は体が重いよ~~
この映画れびゅう読んでみた気になるか~~(^^;
キーブー
2012年02月12日 21:45
まるおおさん、こんばんは
そう言っていただくと、読書感想文を書いた甲斐があるというものだ~(*^_^*)
この作品、私がいつも好んで観るようなアクション満載でスカッとするような部類の作品ではないし、疲れているときに観ると疲れが倍増するかも(^^ゞ
テレビでじっくり観ても、充分楽しめると思うよ♪

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