映画「ドラゴン・タトゥーの女」を観た!
昨日の水曜レディースデーは、かねてより観たかったこの作品を観てきました

デヴィッド・フィンチャー監督 「ドラゴン・タトゥーの女」
この映画の原作となった小説「ミレニアム」は、いつも行く書店に平積みになって
いて、まず原作を読むか映画を観るかで少々迷ったのですが。
さっさとしないと上映期間が過ぎてしまいそうなので、とりあえずは映画を観る
ことにしました(^^ゞ
あらすじは。
雑誌『ミレニアム』の発行責任者のミカエルは、ある実業家の不正を誌上で
暴くが、裁判でひっくり返され、雑誌の存続まで危うくなってしまう。
八方塞がりとなった彼のもとに、スウェーデン有数の財閥の会長から、彼の
一族の少女ハリエットが40年前に失踪した事件の調査依頼が来る。
この会長の弁護士から紹介されたリスベットと名乗る風変わりな女性を助手に
して調査は始まるが、次第に一族の血ぬられた過去が明らかになり。。。
まだ16歳の少女が忽然と姿を消し、その捜索を依頼した叔父が、一族の
誰かがやったに違いないと確信をしているという時点で、その裏にどんな
おぞましい犯罪が隠されているのかはだいたい想像がつくし、またそのとおり
でもあったのですが(~_~;)
それでも、事実が明らかになって来るにつれ、想像していたよりもはるかに
邪悪で過酷な状況に、当の少女が陥っていたことが分かってきます。
それだけでも、じっと座って観ているのが苦痛になってくるほどの息苦しさを
感じていたのですが。
さらに、主人公ミカエルの助手のリスベットも、過去に似たような経験を持って
いることがわかり、そのうえにリスベットは心の傷をさらに広げるような
犯罪被害に遭うのですね。
そのあまりの悲惨さに、正直席を立って帰りたいくらいの気持ちになったの
ですが(~_~;)
お金を払って頼んだ料理は残さずに食べきることと、同じく映画館で観る映画
は最後まできちんと観ることを己に科している私なので、じっと我慢して座って
いました(笑)
まあでも、その犯罪被害に対しては、リスベットはたったひとりで立ち向かい、
きっちりと相手に思い知らせて落とし前をつけていたんですよね

そのときはちょっとテンションが上がって、
「凄いぞ、リスベット!やってまえー!!」
と心の中で応援しておりました(笑)
全編観終わってしみじみ感じたのは、女性に生まれて来て、このような犯罪に
遭わなかっただけでもかなり恵まれていたのだなということ。
当時まだ16歳だったハリエットの孤独と恐怖を思うと、心が痛みました。
いくら財閥のお嬢様だといっても、こんなロクでもない家族に囲まれてしまって
は、生きていくすべもなかっただろうなと。
それらも含めてまあまあ想像したとおりに物語は進んでいったのですが、
でも最後の最後、謎が解き明かされたときはびっくり。
そう落とすか~、という感じ

それまでのドロドロ感をぬぐい去って余りある希望のある終わり方で、
ほんとうにホッとしました(*^_^*)
でも、すべてが片づいたあと。
ラストシーンは、ちょっとほろ苦い感じでもありましたね。
リスベットにとってはまたひとつ乗り越えなければならない心の痛みだったで
しょうが。
でもそれは、今までの過酷な、心を損なうだけの経験とはまったく違って、
人が成長していく過程で誰もが乗り越えていく類いのものだし、彼女なら
ちゃんと乗り越えていくでしょうね。
無礼なくらいそっけなくて、人を拒絶するような空気に包まれている彼女ですが。
その目は、強い光を放っていました

リスベットのように、子どもの頃に心身ともに生きるか死ぬかの経験をして、
そこから生還してきたサバイバーの女性はたくさんいるかと思いますが。
彼女たちには、ほんとうに心からの称賛とエールを送りたいです

あと、主演のダニエル・クレイグ。
彼は今、ほんとにいい立ち位置にいるんじゃないのかなあ。
歴代のジェームズ・ボンド役の役者たちは、みなその後の脱皮に苦労して
いたように見受けられますが。
彼はそのへん、うまくやっていますよね。
作品にも恵まれている感じだし。
こんなふうだと、もうボンド役は卒業するなんて言い出すんじゃないかと、ちょっと
心配になりました(笑)
あの少しだけKGBっぽい?彼独特のボンドをまた観たいので、そっちの
新作もサクサクとお願いね、な~んて思った私でした(^^ゞ
この記事へのコメント
ウ~ン・・疲れそうな感じですね・・・
観ないかなぁ・・多分^^;
ラストが、ほろ苦いハッピーエンドでしたね。
ところで、トラップ大佐に気が付かれましたか?
007情報をひとつ。『ボーンコレクター』のジェフリー・ディーヴァーが007を書いたのです。
『007白紙委任状』
去年、買ったけど、まだ読んでませんが、どんな007か楽しみにしてます。
ドロドロですか。。。『007』ダニエル・グレイブなんですね。次々代わるので何代目か把握できてませんが…。
『シャーロックホームズ』もまもなく公開ですね♪
miyoさんはリメイク前の作品を観ておられるのですね。この記事を書くにあたって、画像をひっぱってこようと、いつもどおり映画のサイトを開けたのですが。
このタイトルで検索すると、全然違う俳優が出て来て、よく観たらスウェーデン映画になってました。あれがオリジナルだったんですね。
リスベット役はかなりの汚れ役で難しかったと思うのですが、この女優さんは気品を失わず、凛として見えたんですよね。なるほどお嬢様なのかあ。納得~(^^ゞ
私は、007シリーズはテレビのロードショーが多いけど、たぶんほとんどの作品を観ています
セリフの行間を読むとか一切しなくていいし、アクションやら珍しいスパイ道具やら見れて、最後はスッキリと後味良く終わるしね。お勧めです(笑)
おっしゃるとおり、けっこう重厚でテーマも重いです^^;
でもそのぶん、観おわった後は充足感がありましたよ。テレビで放映されるときは、ぜひご覧になってみてくださいね(^^)
はい、観てまいりました~
「サウンド・オブ・ミュージック」のトラップ大佐をやっていたクリストファー・プラマーが出てたんですよね♪・・・ってわかったふうに書いてみましたが(笑)
「サウンド・オブ・ミュージック」って、子どもの頃にテレビでやっていた記憶がうっすらあるくらいで、ちゃんと観たことないんですよね(^^ゞ
なので何のことだかわからず、ネットで調べました(笑)
おおっ、ジェフリー・ディーヴァーの007ですか
それ、さっそく明日図書館で予約を入れてきます♪
耳より情報を、ありがとうございました(*^_^*)
70人待ち?!
そりゃやっぱり、買うしかないかなあ(~_~;)
映画は、ドロドロというか・・・テーマがテーマだけに重かったですね。でも思ったほど嫌悪感がなかったのは、舞台が雪に覆われたスウェーデンだったからか・・・これがフロリダあたりでの事件だったらヤバかったかも(笑)
『シャーロックホームズ』、今から楽しみです♪
最近は、これでもか
これでもか
と、全てを強調しなければ観客が満足しなくなっているのかな。。。
これが実生活にも影響しているとしたら怖いが
年齢コードがあったか~~(笑)
それは気付かなかったけど、たしかにミカエルとリスベットのラブシーンもちょっとあるし、あとはリスベットが犯罪被害に遭うところ、あれはちょっと多感な子どもたちには見せられないわ。。。
そうですね。この作品は、強調していると言うよりは、ありのまんまを描写している感じではありましたが。
でも、そのありのまんまがもう凄いんですよね。頭でわかってるのと、いざ映像で見せられるのとでは衝撃度が違いすぎる感じ(~_~;)
いい年をした私でも、すんごくショックでした。。。