暗行御史(あめんおさ)ってご存知ですか?




図書館で、またまた面白い本をみつけました


中内かなみ著 『暗行御史(あめんおさ)霊遊記(りょうゆうき)』

17世紀の朝鮮のお話です。



まず、この暗行御史(あめんおさ)という言葉、初めて聞く方も多いかと
思われますので、巻頭にあった説明文をそのまま引用しますと。


朝鮮王朝の官職のひとつで、いかなる官僚機構にも属さず、王から直接
任命・指令を受け行動する特殊な存在だった。

その任務は、放浪の儒生のなりをして地方へと赴き、その土地の民情や
官吏の不正、悪行を調査し貪官汚吏(たんかんおり)たちを裁く権利を持つ
朝鮮の勧善懲悪のヒーローである。



まあ、日本版「隠密奉行」といったところかな、と私はざっくり理解したのです
が、どうでしょうね(笑)

それはともかく、この記事を書こうと思って、PCに「あめんおさ」と入力して
変換を押したらば、すぐに「暗行御史」と変換されたのにはびっくりしました。

こいつ、ムダに賢いな(誤爆)

ってか、これホントに日本製?(^^ゞ


ま、それはともかく。


冒頭、主人公の金 学烈(キム ハギョル)が王さまに呼ばれ、じきじきに
暗行御史に任命されるところから物語は始まります。

“烈シク学ブ” で 学烈(ハギョル) かあ。すごい名前ですね^^;

さらにすごいことには、この学烈クン、全然 名前負けしてないんですよ

朝鮮の名家の出身で、幼いころから群を抜いて優秀で、数え年4歳で漢文に
親しみ、7歳のときには史記を講読するくらい聡明であったとのこと。

7歳で史記!


私なんて、今年の正月に初めて史記を読み始めたのだけど、3巻まで読んだ
ところで図書館になかなか4巻が戻ってこないことを口実に、そのまんまに
なっておりますですよ

しかも、淡々と歴史的事実だけを列記する内容に正直飽きがきて、もう少し
人間的な肉付けのある文章で読んでみたいと思い、司馬遷に見切りをつけ
て北方謙三さんの「史記」に乗りかえております^^;

んで、北方謙三さんの「史記」も、1巻をなんとか読了して2巻を借りに行った
ところ、4,5,6巻は棚にあるのに、2巻と3巻だけが無かったし

このまま、また挫折してしまいそうな予感。。。

7歳の学烈クンとはえらい違いでありますね^^;


・・・って、またまた本筋から脱線しておりますが

さっさと本の内容を紹介することにいたします(^^ゞ



この隠密奉行じゃなかった、暗行御史ですが(^O^)

選び抜かれた優秀な人しか なれないということで、無事に任務を終えた
あかつきには、要職に就くことが多かったのだそう。

出世の登竜門であったのですね。

しかし この時代のことですから、山中で虎などに喰われて命を落とす御史
も多かったらしく、杳として行方が知れないままの人もいたようです。


さて。

暗行御史に任命された学烈クンは、王さまに金知龍(キム ジリョン)という
彼にぴったりの新しい名前を戴き、その日のうちに出立するのでありますが。

王さまから言い渡された任務というのが、これまでと同じ、地方の監視は
もちろんのこと、それ以外に、陰と陽のバランスが悪くなっているために
それにつけこむかたちで妖怪や鬼神がこの世にまで出てきているのを
すべて駆逐せよ、といったとんでもない内容なのでありますね


妖怪、トッケビというのだそうですが。

そう呼ぶと、そんなに怖くなさそうですね(笑)

でも、道中で次々と現れるトッケビたちは、なかなかどうして、そんな
かわいらしいものではなかったのでありますね。

知龍は、何度も危ない目に遭いつつも、王さまから渡された魔よけの
馬牌(マペ)を駆使して、トッケビたちを押さえていきます。

彼のよいところは、トッケビを殺してしまうのではなく、生かして式神
として使っていくところ。

まだまだ年若い彼ですが、賢いだけではなくて人情の機微にも通じている
のですね(*^_^*)



そのほか、スッカラク(匙)にすくった少量のごはんの上に、いろんな惣菜を
少しずつ乗っけて食べる様子など、そういえば韓国歴史ドラマで観たなあ、
なんて思ったりする場面も。

金属ばかりを喰うトッケビが現れたときは、その箸や匙までが喰われて
しまうのですが。

そういえば、韓国料理屋へ行ったときに、箸と匙が金属製で、しかも柄が
極端に長いのに驚いたことがあったっけ。

・・・などというようなことを思い出しつつ読んでいくのは、とても楽しかった
です。


ラストも、今後また続編ができそうな終わり方だったし、ひょっとしたら、2巻・
3巻と出ているかもしれませんね。

あとで調べてみようっと♪


痛快な冒険譚なので、サクサクと読めて後味もスッキリ。

風薫る5月に読むにはぴったりだと思いました(*^_^*)



最後に。

いつもどおり、アフィリエイトを貼ろうと思ったのですが。

表紙の画像がなかったので、今回は出版社名などを記して、終わりにさせて
いただきます。

角川書店発行
¥1500

画像






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この記事へのコメント

2014年05月09日 01:03
韓国にも、「隠密奉行」がいたのね
韓国ドラマの話だけど、
先日お客様と話していたら、カタカナで沢山ドラマの名前が出てくる
BSなとで沢山韓国ドラマを放送しているんですってね
私は、ひとつもドラマの名前を覚えられなかった
韓国ドラマの名前を覚えるのもボケ防止だと思ったわ
今は、佐藤雅美(さとう まさよし)の本を読んでいます
2014年05月09日 07:03
あめんおさ って初めて聞きました。
チャングムの誓いって言うドラマが大好きで何度もみましたが 主人公と結ばれるジョンホ様って言う貴公子も あめんおさのような役目をしていたこと 思い出しました。
2014年05月09日 20:20
キープーさんの解説の面白さにはいつものことながら感心します。
著者は日本人ですか。なんだか水戸黄門と西遊記を味噌煮込みで煮込んだようなお話かなあ・・・。
年を取ると、中々ついていけないお話ですね・・・・そうか、キープーさんのブログは若い人向けなんだ・・・今頃気がついても遅い・・・なんていわないでね。
キーブー
2014年05月09日 21:40
もうヘトヘトさん、こんばんは
そう、韓国版「隠密奉行」です(^O^)
BS、韓国ドラマが多いですね。歴史ものだけじゃなくて、現代の恋愛ものなどもとても多いです。それだけ視聴率がとれるってことですもんね。すごいなあ。
お客様とのお話に出たドラマって、「チャングム」とか「トンイ」とかかなあ。あと、「チャン・ヒビン」とか
「チャングム」は、こぶた1号が全巻DVDを揃えてますが、私は観てないです。「トンイ」はストーリーが面白いのはもちろん、登場人物たちのチョゴリの色あいがものすごくいいのと、調度類のみごとさに目が釘付けになりますよ。一度機会があったら、ぜひご覧になってみてくださいね(*^_^*)
キーブー
2014年05月09日 21:44
丸みさん、こんばんは
あら!チャングムのお相手は、そんなお仕事の人だったんですね。それは知らなかったなあ
暗行御史は、泣く子も黙る、なんて言われたくらい恐れられてたみたいです。何しろ王さまの代理ですもんね。
でもこの知龍は、まだハタチもつれの男の子。そのギャップも面白いんですよね(^O^)
キーブー
2014年05月09日 21:51
あきさん、こんばんは
いつもながら、お褒めいただき嬉しいです。褒められて伸びるタイプの私としては、とてもありがたいです(笑)
そう、著者は日本人なんですよ。意外ですよね~
はい、水戸黄門と西遊記を、キムチ鍋に入れて煮込んだようなお話ですよね(^O^)
でもこの知龍、まだ少年の面影を残している若さなんですよ。そのへんもとても面白いです。
私のブログは、若い人が読んでもたぶんまったく面白くないかと。なにせ半径1㎞だし(笑)
ある程度、トシのしまった人たち(自分もそうですしね)のためのブログです(誤爆)
なので、そんなことをおっしゃらずに、今後もよろしくお願いいたします(*^_^*)
2014年05月10日 16:19
隠密奉行 さて 萬屋錦之助 はたまた 北大路欣也 どっち派?
キーブー
2014年05月10日 23:16
seiziさん、こんばんは
韓国版の隠密奉行は、もっと若いんですよね。
ジャニーズの若手くらいの年齢です。驚きでしょう?(^O^)

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