震えあがりましたよ^^;




少し前に、「『 死 』 は、一大事業で ござそうろう。という記事のなかで、
『人間臨終図巻』という本の紹介をしましたが。


このときは、上巻だけ図書館で借りてきて、とても面白かったので、早く下巻も
読みたいと書いたのでありましたが。


あれからすぐに図書館に行ってみたところ、なんとこの本、上・中・下の3巻
でありました^^;

そんでまた、どれも分厚いし(笑)


ま、そうは言っても面白い本なので、どんどんサクサク読み進んで、
あっという間に読了いたしましたよ(^O^)


山田風太郎 著 『人間臨終図巻』 中巻



今回は中巻ということで、56歳から72歳で亡くなった人を紹介して
いましたが。

前記事では、入力作業がたいへんでちょっと懲りたので(笑)、今回は
ほんの少し、そのさわりだけを紹介したいと思います^^;


【56歳で死んだ人々】

ダンテ、明智光秀、リンカーン、ニーチェ、ヒトラー、越路吹雪


【57歳で死んだ人々】

ベートーヴェン、水野忠邦、寺田寅彦、北原白秋


【58歳で死んだ人々】

シーザー、菅原道真、マキャヴェリ、黒田如水、岩倉具視、中川一郎


【59歳で死んだ人々】

司馬遷、モンテーニュ、スタンダール、ハイネ、マゾッホ、孫文、五味康祐


【60歳で死んだ人々】

ジンギスカン、日蓮、コロンブス、水戸斉昭、ドストエフスキー、明治天皇、
森鴎外、菊池寛、ゲーリー・クーパー、小津安二郎



ってな具合に、72歳まで 1歳刻みで細かく紹介して あるのですが。

ここに挙げた人なんて、ほんの ひと握り。

ジョン・ウェインや、笠木シズ子なんてお名前もあったりしました(笑)



それにしても。

読んでいくうちに思ったのは、死にはその人の人生のエッセンスというか、
どんなふうに生きてきたのかが隠しようもなく表れるものだな、ということ。


その良い面が出た例として一番に挙げられるのがアンデルセン

小さい頃に誰もが彼の童話の読んでいるという、あのアンデルセンですね。


彼は70歳で亡くなっているのですが。

彼の両親というのが、父はデンマークの貧しい靴屋で アンデルセンが生まれ
たときは まだ22歳であり、それに対して母は無教養な洗濯女で40歳に近い
年齢であったとのこと。


それだけではなく、長じては 『 デンマークのオランウータン 』 とあだ名される
くらいの醜男で、そのくせ きわめて女性的な性格の持ち主だったようで、
生涯 女性とは縁がないまま独身で終わっており、男色家だったとの話も
あります。

それにもかかわらず。

「私の生涯は一篇の美しい童話である。それほど豊かで幸福なものだった」

「私の生涯を語ることは、この世には万事を最善に導いて下さる ひとりの
慈愛の神がいられるのだ、ということを世間に向かって語ることである」


こんな美しい言葉を残しているのですね。


若いうちは、祖国デンマークからはたいして認められていなかった彼ですが、
晩年は王室顧問官やコペンハーゲン名誉市民の待遇を受けています。

70歳の誕生日には、国をあげて祝福され、銅像を建てられることも決まった
のですが、そのときは彼はすでに肝臓ガンにおかされていたのですね。

そんな彼を、ユダヤ人の富商メルキオール家が引き取って、手厚く看護
しています。


「なんと私は幸福なのだろう。なんとこの世は美しいのだろう。人生はかくも
美しい。私はまるで苦しみも悲しみもない遠い国へ旅立ってゆくかのようだ」


そんな感慨をもらしていたアンデルセンは、メルキオール家の海辺の別荘で、
眠ったまま静かに息をひきとり、その枕頭にはインドの 『 ピドペイ寓話集 』
のページが開かれたままになっていたそうです。


彼の葬儀は国葬をもって行われ、王侯から乞食、老人から子どもまで参列し、
広大な聖母教会には弔問者の十分の一も入れなかったほどだったとか。


考えてみれば、幼いころの家庭環境はお世辞にも良いとはいえなかったで
しょうし、若い頃も不遇だったうえに、名誉を得た晩年も、ガンのつらさは
あったでしょうに。

そういう逆境にありながらも、なおも強がりではなく、ちゃんと周りに感謝する
ことのできた彼は、すごいですよね。

だからこそ、死の床はこんなにも安らかなものであったのだなあと思った
ことでありました。



さて。


人間の死にざまというのは、もちろん こんな美しいものばかりではなくて。


私が本当にゾッとしたのは、63歳で亡くなった乃木希典大将の死。

というか、その夫人の死なのですが。


夫婦そろって明治天皇に殉死したというのは、私でも知っていることですが。

著者によると、この静子夫人の死については、自害ではなく乃木将軍による
無理心中ではなかったか、という重大な疑惑が残されている、とのこと。

それだけではなく。

結婚生活前半には姑の壽子による異常な嫁いびりを受け、二人の息子は
戦死し、そのうえに人間離れしたストイシズムを持つ夫によるこの凄惨な
最期。

近代において、彼女ほど哀切な生涯を送った女性は まれである、などと
書かれています。


いやあ、ホント驚きました。

私はただもう単純に、夫唱婦随の、昔ながらのご夫婦としか考えていなかった
のですが。

事実は(著者によると)、こういうことだったとは

こ、怖すぎる。。。




ということで。

血なまぐさい話で終わるのもイヤなので、最後はわが家のベランダに
たったひとつだけ咲いている花の話題を


画像



マーガレットですね

少し前の、ものすごく寒かったときに蕾だったせいか、その後なかなか大きく
ならず、ひょっとして蕾のまま枯れてしまうのではないかと気を揉んでいた
ところ。

本日、やっとのことで開花しました^^;

でも、あの寒さのせいか、花はとても小さく ちぢこまっている感じですけどね。

ま、でも、咲いてくれただけで とても嬉しいです(*^_^*)



それと。

こちらは、枯れ葉ばかりのなかに ひとつだけ結実しておりました。


画像



こちらも、とても食べられるようなものでは ありませんが。

でも、イチゴはイチゴ。

実がなっただけでも嬉しいです(*^_^*)





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この記事へのコメント

2016年02月16日 01:20
乃木静子夫人お気の毒
乃木神社に祭られている。
まったく
2016年02月16日 22:00
そんな本があるんですね。
でっ、【56歳で死んだ人々】
えっ、私 もうすぐやん(^_^;)
人生やっぱ長く生きたいけれど、ただ
生きているだけではつまらない。
色んな事に挑戦したりして、思いっきり
楽しめれば、それでいいと思っています。

アンデルセンの話、全然知りませんでした。
そうなんやぁ~って感じでタメになりました。
乃木希典大将・・・
ごめんチャイナ、知りません(^_^;)
2016年02月16日 23:30
リビングから真っ直ぐ
ベランダの窓を開けたら

左にマーガレット! 

別に右でもいいんですけど… 失礼しました。
キーブー
2016年02月16日 23:41
もうヘトヘトさん、こんばんは
事実がこのとおりだとしたら、本当にお気の毒だと私も思います。ひどいですよね。
乃木神社って、あるんですね。知りませんでした。
そこに、奥さまも祀られているんですか。それはせめてもの慰めかもしれませんね。。。

キーブー
2016年02月16日 23:49
りーにんさん、こんばんは
この本、10代で死んだ人から、120歳超えで死んだ人まで、ものすごい数の人の死について書かれているんですよ。
そんで、その人の生きる姿勢が死にも表れているなあと思ったことでありました。
思いっきり楽しんだら楽しんだで、死ぬときになるとやっぱりもう少し生きたいと思うものなのですね^^;
アンデルセンがこのような人だというのは私も初めて知りました。なんだか心が洗われるようですよね
乃木将軍は、夫婦そろって明治天皇に殉死した軍人であるとだけは知ってましたが・・・まさか無理心中の疑いがあるとは(~_~;)
死ぬことだけは、どんな大切な人でも、お付き合いは なかなか できかねるなあと思った私です^^;

キーブー
2016年02月16日 23:52
らん太郎。さん、こんばんは

>左にマーガレット!

はい。大当たりです(^O^)
千里眼ですね、らん太郎さん♪

イチゴは、右側なんですけどね(笑)

2016年02月17日 00:00
バーバラ、シャレのつもりなんだよ

曲~がれって…。
バーバラ
2016年02月17日 00:07
らん太郎さん、いらっしゃいまし(^O^)

あらら、そうでしたか^^;
まーったく気が付きませんでした。

ってか、らん太郎さん、すごいカンが冴えてるなあ、なんて感心してましたよ(爆)
2016年02月17日 23:29
ふ~~~ん、乃木大将も一人で殉死するのは嫌だったのですかねぇ。
なんか、情けないっすね。
でも、確かに、後世の人たちが話を作り上げてきたのかもしれません。
なるほどねぇ、奥様まで殉死することないですものね。
キーブー
2016年02月19日 16:44
ごろーさん、こんにちは
いちおう世間的には ふたりで殉死、とだけ発表になってますよね。無理心中の疑いがあるなんて、私もこの本で初めて知ったのですが(~_~;)
ひとりでは死ねなかったのか、はたまた、ひとりぼっちになる奥さまを見かねたのか・・・もはや真相はご本人たちにしか わかりませんが。
無理心中だったら、ひどいですよね。そうでないことを願いたいです。
2016年02月19日 21:02
下巻をお待ちしていましたが、私の年齢が出てきませんでした!明治天皇より、ドストエフスキーより長生きしちゃったんだな~って、なんか不思議な気分です。なんか、あの方々って、もっとジー様だと思い込んでいたもので。。。あ、私がババアっていう話ですか!?バーバラでもいいですが(笑)
キーブー
2016年02月19日 23:34
yu_mamaさん、こんばんは
前回、入力作業で懲りたので(笑)、今回は、かーなり省いちゃいました^^;
そんで今回は中巻の紹介なので、後日また下巻について書くつもりです。下巻は泉重千代さんまでですよ
そうなんですよね。昔の人って、すんごく大人な気がしてましたが、偉業を成し遂げた年が 今の自分よりもずっと若いときで、それからすぐに亡くなってたりとか。ホント自分は何をやってんだって思って・・じっと手を見る、って気分になります(笑)
そう、ババアじゃなくてバーバラ。一気に華やいだ気分になれますね(^O^)
2016年02月21日 02:38
父が癌で亡くなってから、ずいぶん後になって母から聞いたのですが、父は母と二人きりになると「俺と一緒に死んでくれ」と何度も頼んでいたそうです。母はそのたびに「そうしようね」って相槌うって答えてたと聞いて、凄く驚きました。子供たちの前ではそんな泣き言めいたこと言わなくて、ずっと強い父でしたから。強がっている人ほど、弱く脆いものなのかもしれません。でも、私も強がって強く生きていきたいです。
キーブー
2016年02月21日 23:17
うきさん、こんばんは
ご両親のあいだに、そんなお話があったのですね。お母さまは、とてもしっかりした強い方だったのですね。すごいなあ。
男の人って、どんな頼りになる人も、土壇場でわりに脆かったりするのかなあって、この年になると思ったりします。まあそれも人によるんでしょうけどね。お父さまも強い方だったんでしょうけど、もう一回り大きなお母さまに、最後は安心して頼っておられたんでしょうね。
うきさんも、強がって強く生きていきたいですか。なるほど。
母ともなると、子どもの前であまり弱々しい姿は見せられませんもんね。でも、うきさんにはご主人がおられるから・・・ご主人の間では無理に強がらなくてもいいんだと思いますよ(*^_^*)
2016年02月23日 21:54
乃木希典大将ともあろうひとが何してたんでしょうね。
まったく、男ってどこまで自分勝手なのかしらねぇ?と思っちゃいますね。
一人で死にたくなくて、妻を殺害したら殺人なんだけど。。。
男って、ねぇw
キーブー
2016年02月23日 23:18
ミルテさん、こんばんは
無理心中だとしたら、ホント信じられないですよね。勝手すぎると私も思いますが。
奥さんの同意があったのかどうか、もう今となってはわかりませんしね。
ただ、著者の言うとおりだったのだとしたら、本当に恐ろしいことだし、大変な人生だっただろうなあと思いました。昔は、結婚相手も選べませんしね。。。

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