あなたの思い出の家は、どんな家ですか?(*^_^*)




図書館で、またまた面白い本を見つけました~


キネマ旬報社  『 家の履歴書 今は亡きあの人 篇 』


有名人の思い出の家にまつわるエピソードを集めた記事のなかで、すでに
故人となっている人だけを集めた本なのですが。

話は、思い出の家にとどまらず、その人の生い立ち、人生に及んでいて、
とても興味深かったです。


また、話だけではなくて、その間取りの絵が、家具なども含め精巧に書き
込まれていて、そこでの暮らしが彷彿としてくるほど。


そしてその人選も、冒頭の高峰秀子にはじまり、天本英世古今亭志ん朝
丹波哲郎淀川長春谷啓山城新伍川内康範など、多岐にわたっている
んですよね。


どの人の話も、ずんと心に響くというか、重みのある深いお話でしたが。


なかでも私が一番興味を持って読んだのが、2006年に亡くなった俳優の
田村高廣のところで、その副タイトルは、
「父・阪妻は静かな嵯峨の家に移り、これからという51歳の時、急逝」
とありました。


この人は、言わずと知れた阪妻こと阪東妻三郎の長男でありますが。

俳優・田村正和田村亮の長兄としても知られてますよね。


この兄弟は じつは4人いて、ただひとり次男だけが芸能界入りをしなかった
そうですが。

兄弟について、高廣氏は、
「各々が親父に似てます。正和は親父のちょっとキザな部分、亮はチャレンジ
精神が」
と言っていて、次男については、
「彼が、いちばん親父似のいい顔してます」
とのこと


そして、彼と次男とは10歳も年が違っていて、正和氏とは15、亮氏とは18
も違うんだそう。

これは、すごく意外に感じました。

以前、眠狂四郎だったかなあ、なにかの時代劇で田村高廣・正和兄弟共演と
いうのを目にしましたが。

そこまで年が違うようには思えなかったんですけどね。


でも、年の離れた長男の立場としては、弟たちのように父にまつわりついて
甘えるということは、なんとなくできなかったのだそう。

そして、阪妻が亡くなったあとは、彼と夫人とが親代わりとなって弟たちの
面倒を見たのだそうです。


家も広くて、お手伝いさん二人の部屋などもあり、さすが阪妻の家だなあと
いった感じ。

私も、こんな家で育ちたかったです(笑)



あと、もうひとり心に残ったエピソードが、2008年に逝去した俳優の緒方拳

副タイトルは、
「一家離散、他家の物置を転々とした俺の“実家”は大船の北条秀司先生宅」
とありました。


この人は、両親は揃っていたものの生活が貧しくて、幼いころから苦労して
いるんですよね。

高校生になったくらいのときには とうとう一家離散となり、子どもたちは
それぞれ他人の家に寄宿し、母親も住み込みの女中として他家に入ったの
だそう。

なので、あんまり子どもの頃の話をするのは好きじゃない、とも書かれて
おりました。

その後、つてを得て演劇界に身を置くようになる緒方氏ですが。


寄宿していた北条先生の家に、ある日、
「草をむしらせて下さい」
と言って来た女性がいて、お弁当持参で朝から晩までかかって庭の草を
全部むしると、
「どうもありがとうございました」
と帰ろうとしたので、家の人が、
「あなたはどちら様?」
と訊いてみたところ、
「いつも緒方がお世話になってます」
とおっしゃったよし。

緒方拳さんのお母さんだったんですよね。

息子には何も言わずに、ただもう息子のためにできることを、って思われた
んでしょうね。

そしてこのお母さんは息子の成功を見届け、68歳の生涯を閉じられたのだ
そう。


幼いころから貧乏して苦労しても、しっかりした親の愛情があれば子どもは
真っ直ぐに育つという、見本のような親子でありますね(*^_^*)


で、緒方氏の思い出の家ですが。


貧しかった頃のことはあまり思い出したくない、と言っていたせいか、生家の
間取りではなく、少しのあいだ寄宿していたその先生の家の間取りになって
いました。

この家が、一番いい思い出が残っていたんでしょうね(*^_^*)


ほかにも、興味深いエピソードが満載だったこの本。

最後にあとがきを読んだときに いちばんびっくりしたのですが。

なんと、この本の制作にあたった女性記者が、のちに高峰秀子氏の養女に
なっていたんですよね


養父の松山善三氏とともに、彼女の最期を看取ったのだそう。


いやあ、最期の最後まで、ほんとうに深い本でありました




ということで。

話はがらっと変わって、蛇足ではありますが^^;


母の日にもらったカーネーションをのせて終わりにしたいと思います(^O^)

画像



これ、こぶた2号が通っている歯医者が、帰り際にくれたもの(笑)

けっこう大きな、立派なお花ではありましたが。

もらいもので、しかもたったの1輪(爆)



じつは、母の日プレゼント、何が欲しいのかと聞かれたのですが。

うーん。

考えてみたのですが、今のところ、これといって無いんですよね(笑)


なので、権利をまだ保留にしている状態。

せっかくなので、権利の有効期限が切れないうちに、何かいいものをお願い
しなくては(爆)


…有効期限、いつまでなんだろ^^;





家の履歴書 今は亡きあの人篇
キネマ旬報社
斎藤明美

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この記事へのコメント

あきさん
2016年05月12日 20:26
キープーさんは面白い本に興味が向かう人ですね。興味が全方位に広がるというか・・・よい意味で雑食性というか(微笑)・・・因みに人間は雑食性の動物です。
あきさんから一つ、映画界に関する情報を提供します。
すでに知っているかな?
新潮社版 石井妙子著 「原節子の真実」です。3月に第1版が出たばかりだから、まだ図書館にはないかもしれないけど・・・。
内容については説明しません。読んだ人だけに感動が伝えられる珠玉の名著です。
キーブー
2016年05月12日 22:57
あきさん、こんばんは
はい、私の読書は全方位型の雑食性です ただ、純文学方面にはあまり興味が向きませんが(笑)
原節子も、亡くなってからいろいろ週刊誌などでも書かれてましたよね。本も数冊出たような。
写真でしか見たことがありませんが、とてもきれいな人ですよね。端正というか
ただ、彼女の出演の作品を観たことがないせいか、私には いまいち遠い存在という感じなんですよね^^;
この記事にも阪妻の名前が出てきますが、この人も、私は名前を知ってるだけで、演技を観たわけじゃないし。息子の田村高廣となると、何度もドラマや映画で観てるんですけどね。
2016年05月13日 10:31
私が子供の頃の家、多分全部の部屋に入った事がない。
使用人の家は、どこだったのだろう
田中真紀子が「人間には、敵か、家族か、使用人の3種類しかいない」
と、言って非難されていたけど
私の祖母は、もっとだったかも
甘い
小学校に入学する前に、町営住宅を建てたのですが入居希望者がいない。
私達、家族がとりあえず入居
窓もドアもない
毛布かなにかでしばらく塞いていた
ちょっと外れだったのですが、すぐ文化村のようになった
一番手前の家の子供の名前、「チルチルちゃん」と「ミチルちゃん」だったような記憶がある。
その裏の家の子は、学力テスト()で何番目かの成績
面白い人が沢山いた
ひまわり
2016年05月13日 20:33
ずいぶん引っ越ししてるので思い出も
いっぱいです。
中でもテラスハウスは階段の昇り降り
は大変でしたが
天井から床までガラス張りだったり
キッチンはコンクリ打ちっぱなしで
2階に高窓のバスルームがあったりと
面白い家で気にいってました。

田村正和さんはもう長~いことファンです。


2016年05月13日 22:43
ほぉ、そんな本があるんですね。
なかなか面白そうな本を見つけるのが
お上手。
人それぞれ生きていく中で、色々な試練も
ありますよね。
楽そうに見えても、その方にしてみれば
また違った苦労もあるやろうし。
私も親を亡くして、実家はもうありません。
おんぼろな家だったけど、それなりに思い出
はありました。
今の家、子供達はどう思ってるんやろな。

おっ、母の日のカーネーション(^'^)
やるな2号ちゃんって思ったら、歯医者さん
からって(^'^)
母の日のプレゼント、聞かれると難しい
ですよね。
でも、その優しい気遣いが嬉しいですね。
私なら車カナ?(^_^;)
キーブー
2016年05月13日 23:53
もうヘトヘトさん、こんばんは
おおっ、へとへとさんは子どもの頃、すごい家に住んでおられたのですね
田中真紀子さんも、生まれたときからのお嬢ですもんね。庶民とは感覚がまったく違うんでしょうけど・・若いうちは そんなこと言ってても かわいらしく見えたりもするけど、おばちゃんになってからも ずっと変わらないと、ちょっとコワイですよね^^;
今のダイナミックでパワー全開なヘトヘトさんのルーツは、幼少の頃のユニークな育ち方にあったのですね
楽しさとワクワクが伝わって来そうな子ども時代ですね(*^_^*)
キーブー
2016年05月13日 23:58
ひまわりさん、こんばんは
そんなオシャレなテラスハウスに住んだことが おありなのですね
うちも、ここに越してくる前に見に行ったデザイナーズマンションが面白くてしゃれた造りでした。家の真ん中に螺旋階段があって、すべての部屋が見通せて。ちょっと心惹かれる家でしたね

田村正和さん、長いことテレビから遠ざかっておられますね。もう おいくつなんだろう^^;
弟の亮さんも、私はけっこう好きなのだけど・・もう半分引退されて、悠々自適なのかなあ。もっとドラマや映画に出てきてほしいですよね。

キーブー
2016年05月14日 00:05
りーにんさん、こんばんは
この「思い出の家」シリーズは他にもあって、亡くなった方のだけでは ないんですよ。とても興味深くて面白いシリーズです
りーにんさんとおなじく、私も親を亡くして、もう実家はありません。とはいえ、昔から実家は あって無いも同然だったのですけど。
母の日とは言っても、私もふだんから体調を崩したときなど いろいろフォローしてもらってるし、それでじゅうぶんなんですけどね^^;
でもまあ、あげるというのだから断るのも悪いし(笑)
何が欲しいのか、じっくり考えてみることにします(^O^)
あら、りーにんさんは車?
だったら、私は家かな・・・って。そりゃ あまりにも大望すぎますね(^O^)
2016年05月14日 17:42
私の兄 9歳違い ありゃ 兄でなくて 父でしたね
2016年05月14日 21:25
面白そうですね。
わたしの思い出の家ってどこになるのかしら?って思いながら読みました。
わたしは逆に母の日まだしてません!
きゃー!なににしましょうね?
カーネーションも素敵ですね。
キーブー
2016年05月14日 22:38
seiziさん、こんばんは
あら、seiziさんのお兄さんも9歳上でいらっしゃるのですね。田村家とほぼ同じですね
そう、阪妻が亡くなってからは、弟たちの親代わりだったそうです。そこもseiziさんちと同じですね(*^_^*)
キーブー
2016年05月14日 22:42
ミルテさん、こんばんは
誰にも、思い出の家ってありますよね
それも、のちに住んだ家ではなくて、子ども時代や若い貧乏時代を過ごした家である場合が多いようです。
あら!ミルテさんも母の日のプレゼントがまだなのですね^^;
カーネーションもいいですが、最近では薔薇の花束が人気だそうですよ。あと、グルメなお母さまなら一緒にお食事したりとか、ケーキを持っていってもいいでしょうし。
何をもらっても、きっと喜ばれますね。その気持ちが嬉しいから(*^_^*)
2016年05月15日 05:14
ふ~~ん、面白そうな本ですね。
おいらも借りてこようかな。

ところで、女性って、みなさん権利保留って思うのですね。
ぼくなんか、その日が終わったらおしまいでしょ、って思いますが。
家内なんか、一年中誕生日プレゼント受け付けますなんて、欲張りなことを言ってます。困ったものです。
キーブー
2016年05月15日 21:29
ごろー。さん、こんばんは
家の話だけではなく、その有名人の人生まで語られていて、とても興味深い、面白い本でありました

あら! 奥さまは一年中受け付けておられますか。それはスゴイですね(^O^)
私も、「母の日やからって、その日のうちに何買うか決めろ言われてもさ・・・母の日ウィーク、もしくは母の日マンスということでさ、せめてひと月考えさせてや」って言ったのですが。
「なんでウィークやマンスになるねん!デーや!デー!」という、にべもないお返事がかえってまいりました。。。
2016年05月16日 22:39
ふと、引っ越しばかり繰り返してきた我が子たちにとって、「思い出の家」って何処なんやろーと考えました。有名人の方々の深いエピソードに比べるまでもない、平凡なサラリーマン家庭の我が家ですが、この引っ越し人生が子供たちにとって少しでもプラスの経験であって欲しい、、、と。もう有無を言わさず引きずり回してきた親の身としては、ただ秘かに祈るしかないです。
( ̄▽ ̄;)
キーブー
2016年05月17日 23:11
うきさん、こんばんは
私もそういえば、子どもの頃は けっこうたびたび引っ越ししたかも。親は大変だったでしょうけど、子どもの身としては ただもう引っ越しは面白く目新しくて、いい思い出になってます。うきさんちのお子さんたちも そうなんじゃないかなあ(*^_^*)
物件を見に行くのって、なんとなしワクワクしますしね(笑)
でも、がらんどうの家を見たときは それなりに広く感じるのに、家具を入れたとたん狭くなっちゃいますよね。そんでもう馴染みになった、そこはかとないボンビー感も出てきたりして。。。って、それはわが家だけかな^^;

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