「オッド・トーマスの救済」
以前、ブロ友のみいなさんが「オッド・トーマスの霊感」という本を、
コメントですすめてくださったことがあったのですが。
こないだ本屋さんをうろついていたとき、目にとまったのがこれ。
ディーン・クーンツ 著 「オッド・トーマスの救済」
思わず、これがみいなさんお勧めの本だと思い込んで買って来たのですが、
よく見たらこれはシリーズ3部作の3作目。
私がよくやることなのですが、またまたおもしろいシリーズを最終作から手を
つけてしまいました。。。

まあでも、1話ずつ完結しているし、前作の重要なエピソードなどもわかりやす
く説明されたりもしているので、読んでて不自由はなかったですが。
そうはいっても、おもしろい作品だっただけにやっぱり第1作目の「オッド・トー
マスの霊感」から読みたかったなあ(T_T)
内容としては。
心の平静を求め、シエラネヴァダ山脈にある修道院に滞在していたオッド・
トーマスは、12月の深夜、ボダッハ(悪霊)を発見します。
ボダッハの出現は大惨事が起きる前触れとなるため、彼は惨事を防ぐべく
行動を起こすのですが、修道士が忽然と消えたり、想像を絶する怪物に
遭遇したりします。
猛吹雪の中、修道院で暮らす障害を持つ子どもたちを守るために闘う
オッドの前にやがて驚くべき真相が・・・!
前2作で大活躍して疲れたオッド・トーマスは、静けさと安らぎを求めてこの
修道院に来たというのに、ここでもボダッハを見かけてしまうんですね(~_~;)
能力者といえども、このボダッハを見ることのできる人は限られているし、見え
ることを気づかれてしまうと命の危険にさらされてしまうため、黒づくめのマント
姿のボダッハが跳梁跋扈するなかで知らん顔で行動しなければならないの
ですね。
以前、子どもが、
「あ、ボダッハがいる!」
と思わず叫んでしまったことがあって、その子は叫んですぐにスリップしてきた
トラックに潰されてしまったそうな

ボダッハが見えるオッド・トーマスは恐ろしいくらい孤独なんですね。
それでも、亡くなってからも彼のことを心配してくれる恋人や廻りの人たちに
助けられながら、彼らと力を合わせて障害のある子どもたちを悪霊から守ろう
と最大限の努力をするオッド・トーマス。
プレスリーの霊がおどけながら出てきて彼を慰めてくれたり、元ギャングの
用心棒だったという修道士が力になってくれたりなど、クーンツらしいエンター
テインメント性もあって、作品が不気味なだけのホラーものにならず、思わず
クスッと笑ってしまう楽しいものになっています。
また、主人公につき従うブーという名の犬がいるのですが、この犬の正体が
またクーンツ作品らしいなあという感じ

作中に、いくら心が通じるといってもブーは喋れるわけではない、僕の人生は
そこまでややこしくはないからね、とかなんとかいう箇所があって、笑って
しまいました。
そう、クーンツファンならよくご存じのとおり、別の作品では喋れる犬も登場して
いますもんね。
今回、ブーは喋りはしませんが、最後の最後でただの犬じゃないことが
わかって、やっぱりね、って感じでちょっとにんまりしてしまいました。
それにしても、この作品では、人の心の中の善と悪について、とても考えさせ
られましたね。
これはぜったい、前2作品も読まなきゃ(^^♪
んで、皆さんには1作目の「オッド・トーマスの霊感」、2作目の「オッド・トーマス
の受難」と、順を踏んで読まれるよう、お勧めいたします(笑)
オッド・トーマスの救済 (ハヤカワ文庫 NV ク 6-10) (ハヤカワ文庫NV)
早川書房
ディーン・クーンツ
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