「財布のつぶやき」




またまた図書館本が1冊、読み終わりました

群ようこ著 「財布のつぶやき」


この人のエッセイはどれもおもしろくて、ほとんどのものを読んでおりますが、
この作品もとてもおもしろかったです。


群ようこさんは以前、『本の雑誌社』にお勤めされていたこともあります。
新聞広告に応募してみたら、面接は椎名誠さんだったそう



それはさておき。

今回のエッセイでも、実家のローンを抱え込む羽目になったのを嘆いておられ
ましたね(^^ゞ

これ、最近のエッセイでは必ず一度は触れておられる、著者最大の悔恨事の
ようですね。

しかも、変動金利でローンを組んだため、ある時期から返済額がアップして、
相当ショックだったよう。

いやあもう、この人の実家絡みの話はホント気の毒というか、たいへんだなあ
といつも思います(~_~;)


それ以外にもいろんな話がありましたが。

テレビショッピングについて語られていたところでは、著者の三味線の師匠が
卓上掃除機を注文した顛末について書かれていました。

今では、ショップ専用のテレビチャンネルがあるというのは周知の事実ですが。

あれも、ものすごい煽りようですよね^^;

“あなたは店にとって顧客ではなく、ただのターゲットである”
という、アメリカの学者の言葉があるそうですが、肝に銘じないといけないなあと
思った次第です^^;



あと、インテリアについて書かれていたところでは。

著者は独身なのでインテリアも好きにできるけれど、夫婦の場合、折り合い
を付けるのが難しいのではないかと書かれていました。

それってときどき、新築の家を拝見、といった感じのテレビ番組を見ていて、
私も思っていたんですよね。


旦那さまが嬉々としてレポーターを案内して、自分の創意工夫がどのように
新居に生かされているかを語っている脇では、大抵おとなしそうな奥さまが
ニコニコと付き従っているし、反対の場合もあるし。

そういう夫婦だとうまくいくだろうけど、どちらも自己主張が激しいというか、
好みがはっきりしていてしかもそれが正反対だった場合、けっこうキビシイ
ものがありそう


著者がある日、テレビで、主婦に大人気の家の紹介番組を観ていたところ。

あるナチュラルカントリーの住まいが紹介されていたのだそう。

レースやドライフラワーの溢れるその家の奥さんは、自身の服装・雰囲気も
部屋にぴったりだったそうですが。

ただ1点、気になったのが、「夫はこの家で、一体どのように暮らしているのか」
ということ。

そこで著者は、くれぐれも妻には、少なくとも夫の身の置き所のないような、
不釣り合いな室内にはしないであげてほしいと書いていましたが。


以前、私が好きでよく読んでいたインテリア雑誌にも、同じようなカントリー調の
家が紹介されていました。

レースとドライフラワーはもちろん、木で作られたかわいらしい雑貨や、ギンガム
チェックの布で溢れたようなその室内で、赤いお揃いのギンガムチェックの
リボンで髪を結んだ奥さんと小学生の娘さんふたりがにこやかに写真に
収まっていましたが。


ちょうどご主人の誕生日が近いということで、奥さん手作りのケーキを囲んで
ご主人が写っている写真が1枚だけあったのですが。

ご主人は朝早くて帰りも遅いので、その日は早朝から取材に応じたとのことで、
スーツを着こみ髪の毛は少し寝ぐせなどついていて、窓の外はまだ真っ暗
といった状態。

そんななか、ご主人はうつむき加減で微笑んでおられましたが(^^ゞ


まあ、夫婦それぞれで、他人がどうこう言うことではありませんが、いやはや、
たいへんだなあと思ったことでありました(笑)




あと、地震対策についても書かれていましたが。

著者が最近2度、地震に遭ったときは、トイレと風呂に入っているときで、
どちらもそのままの格好で埋もれてしまったら、助け出されたときにたいへんな
思いをしなければならないところだったそうですが。

まあでも実際にそんな目に遭ったら、そんな悠長なことも言っておられません
よね^^;

どんな格好で衆目に曝されてもいいから、助かりたいと思うはずだし(笑)


ちなみに、著者の友人は、仕事で初対面の男性二人と打ち合わせを兼ねた
会食中に地震に遭ったのだそうで、そのときとっさに思ったことは、
「こんな初対面の、口の臭いおやじたちと一緒に瓦礫の下に埋まるなんて、
絶対にイヤだ」

幸いに口の臭いおやじたちと埋まることもなく無事だったそうですが(笑)

ほかにも、非常用持ち出し袋に、厳選したものだけを入れたはずなのに、
全部詰め終わって背負ってみようとしたところ。

まーったく持ち上がらなかったそうで(笑)

しかも、そのなかには大切な飼い猫の餌などは入っていない状態だったので、
いったいどうしたものかと途方に暮れておられましたが。

いやあ、わかりますねえ。

あのちっぽけなリュックに入るものなんて、たかが知れてますもんね。

まあ、著者の言うとおり、「そうなったらそのときのこと」かもしれませんが。

著者はさらに、「とにかく尻を出していないときに揺れてほしい」とも言われて
ましたね。

それについては、まったく同感です(^◇^)




さて、最後に、蛇足ではありますが。

こないだ買ってきて、名前がわからなくて困っていたキク科の花のことですが。

今日、近くに出たついでにその店の前に行ってみたところ。

残り少なくなって隅っこに追いやられていたものの、まだその花が残っていて、
そこにネームプレートが刺さっておりました

その名は、
「マトリカリア」。

お騒がせいたしました



財布のつぶやき     (角川文庫)
角川書店(角川グループパブリッシング)
2011-02-25
群 ようこ

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