幸福論




寝る前のひととき、少しずつ味わいながら読んでいた本が読了しました

春日武彦著 『幸福論』


著者の名前、どっかで聴いたことがあるなと思っていたら。

「本の雑誌」で吉野朔実さんのマンガの中にも登場している精神科医
だったんですね(^O^)



『幸福論』というと、ヘッセアランのを読んだことがありますが。

ヘッセは高校生のときに読んだのですが、てっきり、幸福とは〇〇である、
というふうに書いてあるいわゆるハウツーものを想像して買ったんです
よね(笑)

それがいざ読み始めると、やれ旅行に行ったのだが旅行鞄がどっかへいって
しまって行方不明だとか、日常の雑事があれこれ書いてあって、なんだこりゃ
と思った記憶があります(笑)


それでも、そんなアホで単純な田舎の高校生の心にもしっかりとした印象を
残したのですから、さすがは文豪ヘッセでありますね。

全体に漂う、少し諦めの混じった落ち着いた雰囲気が、今も心に残って
おります。



もうひとつ、アランのほうはといえば。

読了してからも何度も読み返したりしております。

読者に語りかけるような優しい雰囲気が、寝る前のひとときに安らぎを与えて
くれる感じでお勧めです



ということで、春日武彦さんの本に話を戻しますと(^^ゞ

どんなときが幸福だと思うかというのは、人それぞれだと思いますが。

宝くじが当たるとか、意中の人を首尾よく射止めたなどというのは一瞬の
喜びであって、それが幸福なのかというとちょっと違う気もしますよね。

著者は、“幸福とは時間の流れの中に存在し、逆に不幸は時間の淀みの中
に存在しているような気がしてならないのである。”
と言っています。

前に述べた宝くじや意中の人なんていうのはまさにそうで、それが当たり前
になって時間の淀みに足を取られていくようになると、だんだん幸福の頂点
から滑り落ちていくのでしょうね。


世間には、幸福そうだが不幸な人、不幸そうだが幸福な人たちがいかに
多いことだろう。


だから、恵まれているにもかかわらずなんとなく不幸そうな人がいるかと
思えば、大変な境遇でもそれを遮二無二生きている人が意外に生き生き
しているのもわかりますよね。


世界を能天気に肯定するわけでもなければ、テロリストのように憎悪する
わけでもなく、もっとさりげなく世界と折り合いをつける方法はある筈なので
ある。
それを探し求め、遂行していくところに幸福は立ち現れるだろう。

幸福は常に断片として現れる。
ほのめかしとして現れる。

点が三つ、逆三角形の配列で打たれていればそれを見たものは必ず
顔を認知するという。
その「三つの点」に相当するものを見出し、幸福な表情を発見しながら、
我々は日常を生きていくのである。



幸福はある日突然降って来るものではなく、日常の中に埋没しているもので
あるから、日々暮らしながらそれを見つけていくことが大切であると。

なるほど、でありますね(*^_^*)



ところで。
話はちょっと変わりますが。

『ビビディ・バビディ・ブー(Bibidi-Babidi-Boo)』という歌がありますよね。

私は昔から、なぜだかあの歌を聴くと心の奥から説明しがたい幸福感が
立ち上ってくるんですよね(笑)

その理由がわからないまま、まあそんなにあの歌を聴く機会もないもので
そのまんまになっていたのですが(^^ゞ


最近CMで使われているので耳にする機会が増え、再びあの不思議な幸福感
を覚えました。

そこで、なぜだろうと考えてみたのですが。


深く記憶を探っていくと、この歌がかかっていたときに幼い自分が冬の
夕暮れがせまってきている部屋の中におり、目の前に色とりどりのクレヨン
がある情景が浮かんでくるんですよね。

そばに誰かいたのかどうかもよくわからないのですが。

♪サラガドゥーラ メチカブーラ ビビディバビディブー

独特の愉快な節回しを聴いているとすごく楽しくなって、その気持ちのまま
お絵かきをしていたのだろうと思われるのですが。


この記憶が正しいのか、はたまたこじつけの記憶かさえもわかりませんが。

幼いゆえに余計な不安感がなく、耳にも目にも楽しいこの情景が原体験の
ようになって心に焼き付いているのでしょうね。


考えてみれば、幼いころの思い出などというものは、親が気張ってあちこち
連れて行ってくれたことなどより、こんな日常のふとした瞬間であることが
多いような気がしますね。


そして、これもまた、私の幸福の断片であると言えそうです(*^_^*)




さて。

言いたかったことの半分も言えてない気がしますが。

少しでも伝わっていればいいなと思いつつ。


そして、これが私の一番最近の幸福の断片です

画像



この笑顔を見てると、なんだか楽しい気分になるんですよね♪

思えば、私というのも簡単というか、単純なヒトでありますね(^^ゞ





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