豚に真珠。
テレビを見ていたときのこと。
関西のローカル番組で、おいしいお店の紹介をしていたんですよね。
こういうのって、マメな人はちゃんとメモを取って店に足を運んだりしますが。
めんどくさがりの私は、よっぽど近くの店でない限り、まずそんなことは
しません。
そもそも、たいした興味もないのでちゃんと身を入れて観てないし^^;
でもこのときは、仕事がお休みだったこぶた2号がそばにいて、
「うわ~、これ、おいしそうやな」
なんて言うので、どれどれと観てみたところ。
画面には、おいしそうなアップルパイが映し出されておりました

くだものを使ったお菓子には目の無い私。
思わず、
「おいしそうやな。これ、食べたいわ」
と言ったら、
「京都のお店やて。お菓子屋さんやなくて、カフェレストランなんやな。ちょっと
ホームページに行ってみよか」
そう言って、こぶた2号が検索してくれたのですが。
「どうする?食べたいんなら注文するよ」
と言うので、人生初のお取り寄せなるものをしてみたのでありました

人気のお菓子だということで、そこから十日ほども待って、やっと届いたのが
こちら(^O^)
アップルパイなんぞと申しておりましたが、正式名称は『タルトタタン』。
レンジであっためて食べるようにと注意書きがあったので、そのとおりにして
食べてみたところ、すんごくおいしかっです(*^_^*)
魅惑の断面図。
3人で、その日のうちに食べきってしまいました(笑)
さすがに、レストランのデザートだけあって、上品で繊細なお味でありました。
でも。
半世紀かけて培ってきたこの貧乏舌には、ちょっと上等すぎたかも(笑)
「母さんさあ、本音を言えばアップルパイのリンゴはやっぱ、少し歯ごたえが
残ってるくらいのあっさりした煮かたのほうが好きやな。こんなにクタクタに
煮んでもええわ」
ついそんなことを口走った母親に、
「だから~、アップルパイやのうて、タルトタタンやっちゅうのに」
と、論点からズレたツッコミを入れつつも、
「まあ、そやな。あたしも、こんなに煮たヤツやのうて、もうちょっと生っぽい
ほうがええな」
と言ったこぶた2号。
「・・・これ、リピートは・・・もうええかな」
と言ったら、
「そやな。おいしかったけど・・・あたしは○○のアップルパイでええわ」
と、こぶた2号。
○○というのは、近所のスーパーに入っているパン屋さん。
ここのアップルパイは、安くておいしいんですよね。
「うん。○○でええな。・・・明日買い物行ったついでに買ってこよか」
と言ったら、
「うん。・・・ああ、なんか、すごく食べたくなったわ、あそこのアップルパイ」
筋金入りの貧乏舌は、こぶた2号にも受け継がれてしまっているようです^^;
さて、こぶた1号はといえば。
例によって黙って食べておられましたが、お代わりをしたところをみると、
文句はないご様子。
「どう?おいしい?」
と訊くと、ニッコリして
「うん」
とだけ、答えたので、
「おいしいけどさ、このリンゴ、ちょっと柔らかすぎへん?」
と言ったら、
「・・・そうかな? これでおいしいよ」
と答えた、こぶた1号。
案外、このヒトの舌がわが家でいちばんマトモなのかもしれません(^^ゞ
"豚に真珠。" へのコメントを書く