う~ら~め~し~や~(@_@)
こないだ、こぶた2号がスカパーを契約した話をしましたね

映画好きな私のこと、さぞかしエンジョイしてるんだろうと思われる向きも
あるでしょうが。
貧乏性の私は、有料なんだから観なかったら損だという強迫観念にとらわれ
てしまって、あれもこれもと録画しまくっております。
そうすると今度は録画時間の残りが無くなってくるので、急いで観て消さなきゃ
ならないし

こればっかりは、こぶたたちと手分けして観る、というわけにはいかないです
からね(笑)
考えてみれば、どれだけチャンネルをたくさん契約しようとも、面白い作品を
どれだけたくさん録ろうとも、それを観る自分は たったひとりなわけで(爆)
スカパーと自分との距離感がうまくつかめなくて、日々追いまくられてるような
ありさまでございます。。。

・・・というようなグチはひとまず置いといて、と^^;
さっさと本題に移らないと、また肝心のことが書けなくなっちゃいますね(笑)
たまった録画リストの中からやっと観終えたふたつの映画について、今日は
書きたいと思います

入江たか子主演 『怪猫 有馬御殿』 『怪猫 岡崎騒動』
どちらも 有名な化け猫の作品で、私が生まれる前に作られた古いもの
なんですよね

ストーリーとしては、お家騒動やら殿を挟んでの側室どうしの嫉妬やらと
いった違いこそあるものの どちらも似たようなもので、結局は主人公の
入江たか子がいびりぬかれたあげくに非業の死を遂げ、その霊に
かわいがっていた猫が合体して化けて出るというもの。
どちらの作品の入江たか子も、生前は なよやかで おとなしやかな女性
で、ものを言うときは吐息混じりの小さな声で、今にも消え入らんばかりの
かよわさなんですよね。
それが、いざ化けて出るや ものすごい形相で、動きもすばやくて力強くて、
屈強な武士を何人も向こうに回してビクともしないし(笑)
ホント、そのギャップに驚かされました^^;
思うに、これは、生前あまりにも自分を押さえすぎて我慢しすぎていたせい
なんでしょうね。
おしとやかで控えめなのはいいけれど、人間、抗議すべきときにはちゃんと
抗議しとかないと、怨念が凝り固まってしまうんだなあと思ったり。
でも。
内容は、そんなふうに悲惨であるにもかかわらず、昔の作品であるせいか、
雰囲気はなんだか優美というか、のんびりしてるんですよね。
入江たか子の物腰の柔らかさもあるんでしょうが、それ以上に、言葉遣いが
四角四面でないというか妙に現代風で砕けてて、身分のある武士が、
「わたしは、○○だなあ」
なんて言ってみたり。
「拙者は○○でござる」
とか言わないんですよね。
それはいいにしても。
家老ともあろうお人が、自分の母親に、
「わたしは若君を安全なところに運びますから、母上も逃げてください」
なんて言うのは、ちょっとマズイんじゃないのかなあって思ったり。
亡き主君の忘れ形見の若君を『運ぶ』って・・・荷物じゃないんだから^^;
この場合、
「わたしは若君を安全なところへお連れ申しますゆえ、母上もお逃げください」
くらい言うのがしっくりくるのかなあ。
ほかにもいろいろ気になる言い回しがあったのだけど。
昔って、今ほどカッチリした作品作りをしなかったのかなあ、なんて思って
みたり。
まあ、そのユルさもまた、独特ののんびりした雰囲気のもとになっているのか
もしれませんね。
それと、化け猫の入江たか子が猫のように丸めた手をくいくいとやって、
就寝中のお女中たちを寝たまま あやつる場面。
恐ろしくも おどろおどろしい場面になるはずが、そうでもなかったし。
猫のような仕草で手をくいくいとやるのもユーモラスなら、それにあやつられ
て寝たままバック転をするお女中たちも すごい運動神経で、まるで体操の
床運動の演技を見ているかのよう(笑)
そしてその あいまに入る拍子木(ひょうしぎ)のタン!タタン!という音が
歌舞伎の舞台のようだし

ホラーというにはあまりにも怖くなかったですが(笑)、それ以上にほかの部分
で楽しめるところが、奥が深いと感じました。
ま、こういう古い作品ってなかなか観ることもないので、いい機会だったかも。
このあとは、人喰いザメのジョーズの2作品を観ようと思ってます。
そのタイトルも『ダブルヘッドジョーズ』に『アイスジョーズ』!(爆)
双頭のサメと、雪の中を泳ぎまわるサメなんだそうですが(爆)
いやあ、楽しみだなあ

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