こんどこそ最後のおでん。笑。




前記事で、北大路公子さんのエッセイ 『最後のおでん』 を紹介しましたが。

あまりにも面白い箇所が多すぎて、一番面白いところを紹介しきれずに
終わってしまっておりました^^;


なので、今回は第二弾ということで、お母さんにケータイの操作を教えている
部分を紹介したいと思います。


著者は40代の独身女性で、実家で暮らしているのですが、年老いていく
両親との日常のやり取りがまた抱腹絶倒なのですね



お母さんは、メール機能なしの携帯電話を所持して二年余りになるものの、
いまだに 「アドレス帳」 さえ まともにひらけない状態で、ケータイは受信専用
なのだとか(笑)

なので、機種変更をするのを機に、基本的な操作だけでも覚えてもらおうと、
娘である著者が奮闘するのですが。。。(笑)


『重。』 と題されたその日の日記には、まずお母さんの 人となりが記されて
おりました。



携帯電話の発信ができず、ファックスも使えず、ビデオは 「再生」 すら無理、
電子レンジも 「解凍」 あたりから我流で、そのくせ昔、家族で山菜採りに
行った際、なかなか山から戻ってこない父を待ちきれずに 車内をごそごそ
探し、
「免許はないけど説明書を見つけて、それを読みながら運転して先に帰る」
と真顔で言い出したという、機械というものに対して常に独特のスタンスで
挑む人間だ。


いやはや。

マジですか?って感じですが(^O^)

キカイが扱えないなら手を出さなきゃいいのに、わからないなりに暴走する
タイプの人っていますよね(笑)

そんで、まさに そのタイプの人が、いろいろと騒動を引き起こすわけ
ですが(^O^)

説明書を見ながらの車の運転って・・・まわりにいた人は 必死で止めたで
しょうね(爆)


そんなお母さんに教えるわけだから、一筋縄ではいかないわけで^^;



あんたにだけは。』 三月五日

母に携帯メールの操作を教えています。日々、教えています。

五日かけて教えたが いやいやごめんねー 本当はなにひとつ理解していな
かったんすよねー という冷酷な現実を十秒ほどかけて 今度は母から
教えられました。

その五日と十秒のあいだには、
「あら、変なボタンが押ささった (北海道弁)」

「ほら、押したいボタンが押ささらない」

「(画面が) 真っ暗になった」

「今度は光った」

「間違った」

「間違ってない」

「いつのまにか写真が撮らさった」

「撮りたいのに撮らさらない」

「撮った写真が見えない」

「見たくないのに見らさる」

「習ったとおりにやったんだけど (やってないんだけど)、今 目の前で壊れた
(壊れてないんだけど)」

こんなやりとりが幾度も繰り返され、そのたびに殺意にも似た気持ちを抑えて
20分も30分も つきっきりでイチから教え、
「ね、わかった?」
と優しく尋ねられていながら、三回に二回は、
「いや。メガネかけてなかったから、なんも見えなかった」
と最後に堂々と言い放つ母は、なんて度胸が据わった人間なんだろうと
感心しました。



いやいや、もうこの北海道弁がまたツボで(笑)

かわいい言い方するんですね、○○しささらない、って(^O^)

母娘のあいだの剣呑な空気感に似合わない、面白い北海道弁に大ウケ
しました~(爆)



しまいには、

「メールを読む」

「メールを送る」

「写真を見る」

ための手順 (電話を開くところから電話を閉じるところまで) を3枚の紙に
ずらずらと書き出し、とにかく このとおりにしろ 余計な操作は一切するなと
きつくきつく厳命。

母は神妙な顔で うなずきながらも、メールを送りたいのに 「メールを読む」
を平気で実行し、そのことを厳しく指摘した私に、
「なにさ、あんただって字まちがってるっしょ!」
とマニュアルの誤字を勝ち誇ったように糾弾した。



紙に書いて、マニュアル化したというのもウケますが(^O^)

それでさえ、間違えますか~^^;

こりゃもう、打つ手無しでありますね(爆)


そして、以下がオチというか、タイトルの理由がわかるようになっています。



母には、佃煮にするほど甥や姪がいる。
人なつこい甥を心配した若き日の母は、彼を呼んで、

「知らない人に付いて行ってはいけない」

「おもちゃを買ってやると言われても行ってはいけない」

「飴をやると言われてもダメ」

「お父さんやお母さんの友だちだと言われてもダメ」

「車に乗せてやると言われても(車が好きだったらしい)信じてはいけない」

などと懇々と言い聞かせ、生真面目な顔で いちいちうなずく甥に、最後の最後、
「じゃあ、もし知らないおじさんが来て、チョコレート買ってあげるから一緒に
行こうって言ったらどうする?」
と確認したところ、

「ハーイって おててつないでいく!」

と答えたそうで、母は40年近く経ったいまでも その話をしては、
「ザルで水をくむとは このことかと思ったよ」
と笑うのでした。

いーや、あんだにだけは言ってほしくない。


なるほど(^◇^)

「どのクチが言う!」って感じですね(爆)


って、私もヒトのことは笑えません。

スマホに機種変更をしたときに、こぶた2号に操作を教わったのですが。

「もうッ!何回おんなじこと訊くねん!」

などと、数回にわたって言われましたからね(笑)

「そんなにおんなじことばっかり訊くんなら、紙に書いときーや!」
とも(爆)


それからすると、著者は優しい娘さんですよね、ちゃんと紙に書いて渡して
あげたのだから。

しかも、「電話を開くところから電話を閉じるところまで」って(爆)


こぶた2号にも、そこのところを見習ってほしいものだと思った次第です(笑)





"こんどこそ最後のおでん。笑。" へのコメントを書く

お名前
メールアドレス
ホームページアドレス
コメント