「悪魔のひじの家」


さて、こないだから読んでいた本がまた読了しました

ジョン・ディクスン・カー著 「悪魔のひじの家」

この作家の名前は、書店の棚でよく目にしてはいましたが。
まだ1冊も読んだことがありませんでした。
今回は著者よりもその題名のほうに惹かれて、手に取りました。

昔、「悪魔の棲む家」というたいそう怖い映画があったのを思い出したりも
しましたが。
まあ今回はそれとはまったく趣の異なる作品でしたね

“悪魔のひじ”とは、このお話の舞台となる『緑樹館』という屋敷があるところの
地名なのですね。
その屋敷の持ち主、バークリー家で起こった殺人未遂事件を軸にして、旧家の
複雑な人間模様が興味深く描かれています。

そのバークリー家の一員ではあるけれど長年外国暮らしをしていたニックが、
突然見つかった祖父の遺言状で相続人に名指しされたことから端を発した事件
で、ことの成行きを危ぶんだニックに頼まれ、長年の友人である歴史家の
ガレットがニックとともに緑樹館に赴くところから話は始まります。

ガレットには、一年前のパリ旅行で知り合い恋愛関係になった女性がいて、
一週間ほどをふたりで夢見心地で過ごし、再開を約束したにもかかわらず
その後音信不通となってしまっていたのですが、なんとその女性と緑樹館で
偶然再会することになります。
彼女には、殺人事件の容疑者となった過去があり、その濡れ衣は晴れては
いるものの、今回また殺人未遂事件に巻き込まれることになったため、その
立場はかなり微妙なものとなります。

また、この屋敷には最初の持ち主の高等法院判事、ワイルドフェアの幽霊が
出るという言い伝えがあり、事件のあった日にも法服姿の幽霊が目撃されて
おり、事件をさらに謎めいたものにしているのですね。

話自体は現代のものですが、イギリスの旧家の話であるためか、なんだか
いまにもエルキュール・ポアロが出てきそうな雰囲気でした(笑)
こういう感じ、好きですね。
読書しているというよりは、お芝居の舞台を観てるような感じでした


また、事件を解決するために探偵のフェル博士、ロンドン警視庁のエリオットと
ウィックの3人がやってくるのですが、このエリオット、どうやらシリーズものの
主人公であるらしいのですね。
この作品は、中年となった彼が久しぶりに復活したもののようです。
ということは・・・。

まーた読む順番を間違ってしまったようですね

若き日の彼が活躍した作品がほかに数点あるらしいので、それらを先に読む
べきだったなあ

でもま、いっか。
このあと、それらの作品を読む楽しみができました




悪魔のひじの家 (SHINJUSHA MYSTERY)
新樹社
ジョン・ディクスン カー

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この記事へのコメント

2009年10月23日 16:29
題名は重い感じなのに、ミステリアスで品のある作品ですね。実際、舞台上映してそうな雰囲気です(^^)
「悪魔の棲む家」ありますね(笑)「悪魔の棲む部屋」というもっと小規模なのもあるんですよ(・∀・)そして「棲む」繋がりで小林泰三さん著の『家に棲むもの』ってのがあったりします(^∀^)
2009年10月23日 22:02
miyoさん、こんばんは
そう、ホラーっぽい題名ですが、上品な雰囲気の作品です。イギリスの貴族階級のお話だからでしょうか。
「悪魔の棲む部屋」!ってことは、その部屋に入りさえしなかったら無事ってこと?そりゃ被害が最小限で済んでよかったですよね(爆)
「家に棲むもの」!住む、じゃなくて棲む、ってからには、やっぱ化け物系なんでしょうか。面白そう!!
連想ゲーム的に、夢は広がるって感じですね(誤爆)

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