「鬼平犯科帳」ふたたび。



少し前のことになりますが、テレビで2夜連続「鬼平犯科帳」が放映され
ていましたね。

時間がなくて録画したままになっていたのですが、この週末にやっと観ること
ができました(*^_^*)


初日は「高萩の捨五郎」

鬼平に煮え湯を呑ませた盗賊の首領を津川雅彦が演じていましたが。

この首領が無類の女好きという設定で、最後はそれが仇となってお縄になる
という話でした。

見かけはニコニコと優しげな老人なのに、気持ち悪いくらい女好きで、また
それにもかかわらずいざとなったらあっさり見捨ててしまうような冷酷なこと
もやるし。

なんだか昨今の津川雅彦の言動とまんま一致しているような感じがして(笑)、
見てて嫌悪感を覚えてしまうほどでした。

まあそれも津川雅彦の演技のうまさと言えるのかもしれませんが(^^ゞ


そういえば、彼の兄の長門裕之も出ていましたね。

江戸家猫八が亡くなったため、その後釜って感じでしたが。

これも、江戸家猫八のほうが飄々とした感じがよく出ていてよかったような
気がしました。

長門裕之だと、なんだかその好々爺ぶりが表面だけのもので、心の奥で何か
良からぬたくらみをしているかのように見えてしまうんですよね(^^ゞ

実際、この兄弟は若いころは顔立ちも違って見えたし、まるで正反対の人物
のようだったのに、老境に入ってからは顔立ちといい言動といいびっくりする
くらい似てきたなあ、ってちょっと不気味に思いました(笑)

ストーリーそっちのけで、そんなことばっかり考えてましたね(笑)


あと、梶芽衣子と多岐川裕美の老け具合も気になりました(^^ゞ

さすがにふたりとも女優さんだけあって、老けたというよりは年輪を重ねた、と
いう言い方の方があっているような年の取り方をされていましたが。

でも、さすがに老いは隠せないなあ、なんて感じたりもしました。


ところが、その二人と比べてみて、中村吉右衛門の若いこと!

ひとりだけ年月の流れを感じさせないくらいの若さでしたね。

アンチエイジングにかなりのお金と時間をかけることのできる女優さんにも
限界があるというのに。

やっぱり男の人はトクだよなあ、なんて思ったことでした。




二日目は「劇場版鬼平犯科帳」でしたね。

こちらの方は以前にも観たことがあるものでした。


岩下志摩と世良正則が出ていましたが。

岩下志摩は、年をとればとるほど、凄味が出てきてますよね。

いったいいくつになるのか、色香も失せてはいないし。

ちょっと妖怪じみてもいるような(笑)


世良正則も、最近は歌でも演技でもめっきり姿を見なくなりましたが。

どちらもまだまだ充分イケると思うので、もっとテレビに出てきてほしいなあ(^^ゞ


この劇場版の方は江戸家猫八が出ていて、懐かしかったですね。

平蔵の自宅が狙われているのを承知の上で、罠をしかけて手ぐすね引いて
盗賊たちを待ち受ける場面で、急襲を知らせるのに密偵たちがそれぞれ鳥や
獣の鳴き声を真似て、それを繋いで役宅にいる平蔵に知らせる場面があり
ましたが。

おまさや五郎蔵などはもちろん吹き替えでしょうけど、江戸家猫八だけは実際
に彼がやったんだろうなあ、なんて想像してちょっとニヤニヤしちゃいました(笑)



それにしても、久しぶりに観た「鬼平犯科帳」。

あの雰囲気はやっぱりたまりませんよね


でも、ひとつだけ引っかかったところがありました。

「高萩の捨五郎」で、怪我をして一生足を引きずらなくてはならなくなった捨五
郎のために、平蔵みずから木を削って杖を作ってやる場面がありましたが。

その杖を捨五郎は涙ながらに押し頂いて、これからは自分を密偵として使って
くれと申し出るんですよね。

「鬼平犯科帳」らしい、人情味あふれるシーンですが。

今までなら感動して見ていたはずのそのシーン、今回はちょっと違って見え
ました。

というのも、捨五郎の申し出に平蔵が、
「・・・いいのかえ?」
と念を押すところで、それまで優しげだった平蔵の目がギラリと光ったような
気がしたんですよね(^^ゞ

まあ、密偵になるのも覚悟がいるわけで、そのへんをちゃんと確かめたかった
のだとも言えるでしょうが。

欲得ずくで杖を作ってやったわけではもちろんないでしょうが、こうなることを
見越してはいたのだろうな、なんて考えるとちょっとゾッとしたのも事実。

平蔵って、いろんな意味で本当に怖い人だったんだろうなあ、なんて思った
ことでした(^^ゞ


初めて「鬼平犯科帳」を見たときにはそんなことはあまり考えなかったし、ただ
長谷川平蔵の男気と優しさに目を奪われていましたが。

それから年を重ねた分、私の見方も変わったということでしょうか(笑)



それにしても、同心の兎こと木村忠吾。

火付盗賊改方の同心という、世間的には強面の職業につく武士でありながら
も、なんだか憎めないかわいらしい御仁ですが(笑)

彼はいつも、
「お頭は最近私をうとんじておられるのではないか。以前のようにはかわい
がってはくださらぬ」
なんてことばっかり言ってるような(笑)


がんばれ、兎!






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この記事へのコメント

2010年06月28日 19:54
鬼平の世界って、独特なものがありますね。
以前池波正太郎博物館(?)みたいのに行っ
たら、ちゃんと地図がありました。
長いシリーズだと、全員が年を重ねて…
ちょっとキツいこともありますねぇ。
そう思うと、由美かおるはすごい。
最近すごいって思うのは南野陽子さんです。
ほんとに変わらない…
2010年06月28日 23:06
見た見た~~!!おうちにいたらテレビでやってた。
意外と面白くてまじまじと見てしまった^^
2010年06月29日 00:48
 この2夜連続のは見ませんでしたが、吉右衛門の鬼平はいいですね。色っぽさもあるし、凄みもあるし、どんどん良くなるような気がします(~_~)。
 40年ほど前には吉右衛門の父親の松本幸四郎が、やはりテレビの連続もので鬼平をやっていました。これはもう、鬼平そのものといってもいいものでした。
 親子で同じ役をやっているなんてちょっとないでしょうね。それぞれがちょっと違う鬼平で、それぞれがすばらしい(~_~)。
 キーブーさんは若いから、幸四郎の鬼平は見たことないかな?(^^ゞ。
2010年06月29日 09:37
あの独特の雰囲気が良いですねえ。
優しくて強いだけじゃない、鬼の部分も
あったってことですね。
今回は見逃しちゃいました。あの時間
もう寝てました・・。
2010年06月29日 16:08
なおみんさん、こんにちは
そうですね、長いシリーズは出演者も年を取ってきちゃいますもんね(^^ゞ
由美かおる!彼女は黒魔術でもやってるんじゃないかと思うくらい年を取らないですよね(笑)
南野陽子も、最近本を出してその記者会見で見ましたが、若いですよねえ。
でも、あのふたりみたいな生き方もなんだかしんどそう(笑)そして、魔法が解けた瞬間にどっと一気に年を取りそうで怖いような気もします(爆)
2010年06月29日 16:10
ぴかりんちゃん、こんにちは
若い人が見てもけっこうおもしろいと思いますよ、鬼平は(*^_^*)
以前は週一の帯でやってたのになあ。
またやってくれないかなあ。。。
2010年06月29日 16:19
遊哉さん、こんにちは
もう鬼平は吉右衛門意外には考えられないですもんね(^^ゞ
松本幸四郎って、お父さんだったんですね
以前、誰かのエッセイで松本幸四郎の鬼平がよかった、というのを読んで、そこに載ってた白黒の写真を見たときに、てっきりお兄さんだと思ってました。松たか子のお父さんの。
あれはお父さんだったんだ~、なるほど(笑)
写真で見る限り、吉右衛門の鬼平よりスマートなイメージの鬼平だったような気がしましたね。
でも、実際に鬼平を見たのは吉右衛門が最初ですね。なにせ若いもんで♪(誤爆)
2010年06月29日 16:22
みいなさん、こんにちは
そう、鬼平はときには鬼にもなり切れるんですよね。そこが凄味なんでしょうね
ああいう人が上司だったら、頼れるし信頼できていいけど、ちょっと怖いような気もするなあ(笑)
2010年07月01日 17:41
1日目は初めから観れなかったけど、2日目は初めから観ましたよ(^^)ワールドカップで足早に帰宅してる人々の中、鬼平観たさに急いで帰る自分に世間とのズレを感じましたね(ー∀ー)吉右衛門さんのお父さんて中村白鴎さんかと思ってた…。あれ、でも白鴎さんも鬼平演じてたし…あれれ?歌舞伎の世界は襲名や養子縁組とか多くて混乱しますね(^^;)因に私の理想の男性の1人は吉右衛門さんです♪
2010年07月01日 23:03
miyoさん、こんばんは
いっとき、世間はワールドカップで湧きかえってましたよね。そんなときでも流されずに独自のマニアック路線を突き進むmiyoさんに強いシンパシーを感じてしまいました
お父さんの件、白鴎さんになる前の幸四郎さんの時代だったのでは??よくわかりませんが(自爆)
海老蔵さんとこもそうだけど、ああいう襲名の世界って、いつの間にか子どもがお父さんの名前になってて慣れるまで変な感じですよね(笑)
理想の男性のひとりが吉右衛門というのは、わかりますねえ。鬼平の彼もいいですが、素の彼も4人の娘さんのお父さんで、徹子の部屋に出てた時の喋り方がすごく優しくて品があってよかったし(*^_^*)
2010年07月03日 09:36
岩下さんは妖怪??? ぼくも そう思います。
男はいろいろな雑念の中に生きていて抜け出せませんが、思い込んだ女性は何にでもなれるのではと思います。・・・・例え妖怪にでも(~0~ヾ
2010年07月03日 18:00
moumou.h53さん、こんばんは
おっしゃること、わかる気がします(^^ゞ
そういう幸せな女性の方、いらっしゃいますよね。
でも私は雑念の多いタイプのようで、なかなかそこから抜け出せないでいますが(笑)

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