釈迦と維摩(しゃかとゆいま)




今日は朝からいちだんと秋めいていた こちら関西地方

朝のウォーキングも、これまでになく爽やかな気分。

でも、午後になると30度を越えたようで、やっぱりまだまだ暑いですね



さて。

秋だからというわけではなく、季節を問わず手当たり次第の乱読の日々で
ありますが。

こないだ読了したのは、こちら。

三田誠広 著 釈迦と維摩(しゃかとゆいま) 



子どもの頃は、お坊さんの説法など右から左で、ただもう辛気くさく感じられた
ものですが。

近頃は、なんだか心が洗われるような心持ちになるのは、年を取ったからか、
はたまたよっぽど私の心が汚れ果てているせいか(自爆)


そのうえに、今は入院・手術を控えたカウントダウンの日々を過ごしており
ますからね。

おのずから、こういうものに手が出るのかもしれません(^^ゞ


釈迦といえば、思い出すのは数年前の通勤電車内でのこと。

朝のこととて、オトナたちは一様に皆ぐったりと黙りこくって電車に揺られて
おりましたが。

そんななか、向かいの席では女子高生の3人グループが、ずっとあーだ
こーだ喋っていたのですね。

いやでも耳に入ってくるほどの声で、ひとりの女の子が、
「え?わからんの?マジ?・・・ゴータマ・シッダールタやんか」
と、呆れたように言うのへ、
「何?ゴー・・・??」
「ゴータマ・シッダールタ!」
「ゴータ・・・シッダ・・・?え?何それ」
「ゴータマ・シッダールタ!釈迦の名前!これ、覚えとかな、絶対出るよ」

どうやらその日は試験日のようで、お互いに問題を出し合っていたようなの
ですが。

3人のうちのひとりが、どうもさっきから見ていると全然お勉強してないよう
なのですね^^;

制服を見れば、市内のエスカレーター式の私学のようだし・・・あの学校は
偏差値もソコソコ高いはずなのに、試験当日にこの体たらくとは、と思いつつ
見ていたら。

「こんなんも覚えてないなんて、ほんまヤバいって。どーすんの!」
などと、友達に説教されてたんですよね(^O^)

あーらら、と心のなかで笑いつつ、
「でも今そんなん言うたってしょうがないからね。説教はあとにして、電車に
乗ってる間だけでも急いで勉強させたったら?」
と、思った私でした


・・・って。
またまた、本の内容にはいっさい触れないうちに、かなりの時数を費やして
しまっておりますが^^;

この本は、堅苦しい説法書ではなく(もしそうなら私が手を出しているはずが
ないですね笑)、小説になっており、晩年の釈迦が少し離れた町に住む維摩
という商人に会いにでかけるお話です。


この維摩、商人であるにもかかわらず優れた教えを人々に説くというので、
評判になっているのですね。

その評判が釈迦の耳に入り、釈迦は入寂間近の身(死期が近いということ)
でありながら、最後にぜひその教えを聞いてみたいと言うのですが。


釈迦は当時、世尊と呼ばれる一流の宗教家であり、維摩はただの商人。

釈迦の弟子が、
「維摩を糺しに行かれるのですか」
と聞くと、
「いや、糺すのではない。教えを聴きに行くのだ」
と答える釈迦。

いやあ、本物の偉い人というのは、謙虚なものでありますね。


それにひきかえ釈迦の弟子たちは、人々から阿羅漢(あらかん)と呼ばれ
敬われるようになってから、どうも尊大になっているようなのですね。

仏教は身分制度も否定し、人に上下は無いという立場なのに、カースト制度
の中のバラモンという高い身分出身の弟子たちなどはまだその気分が抜けて
いないようで、人を見下すような様子もかいま見えたり。

釈迦はことあるごとに、謙虚であるようにと弟子たちを戒めたりもしています。


そんななか。

老年の身に鞭打って、釈迦がはるばる維摩に会いにやって来たその町に、
釈迦の到着を寿いで、弥勒菩薩や帝釈天など、数知れぬほどの神や仏が
続々と集うのですが。

その中に、かつて釈迦の一番弟子だった舎利弗(しゃりほつ)という人も
います。

この人は、実はかなりまえにこの世を去っており、今は如来のおわす天界で
修行をしているのですが。

このたび、釈迦が維摩と会いまみえるというので、その天界からわざわざ
やってきたのですね。


この舎利弗、そう聞くと、もはや神や仏に近い存在に思えますが。

このあとの言動を見る限りにおいてはそうでもなく、維摩にこてんぱんに言い
負かされ、たしなめられたりしてあまりいいところがなかったんですよね(笑)

かなわぬと思ったら神妙にしていればいいものを、さらに維摩に突っかかる
ようなことをして赤っ恥をかいたりもしています^^;


この世では釈迦のそばで修行を積み、死してのちは天界で如来のそばに
いるという舎利弗ですが。

これを見るに、修業とはなかなかたいへんなものであり、内面を磨くという
のも、どれだけ時をかけてもうまくいかないものなのだなあと思いました。


最後は、謎の商人維摩の正体も明らかとなり、なごやかな雰囲気の中に
終わるのですが。


この作品、今まで読んだことのないジャンルでもあり、とても不思議な面白さ
を感じました。

たまにはこういう本も読んで、いろいろと考えてみるのもいいかも、なんて
思ったりしました(*^_^*)



ということで。


このあとは、そろそろ図書館の貸し出し期間が終わりそうなものからさっさと
読んでいかなくてはならないのですが。

そうなると・・・このあとは、ゾンビの短編集ということになりそう^^;


せっかく洗われた心が、ゾンビの飛び散った血肉でまた汚れてしまいそう
ですね(笑)



釈迦と維摩―小説維摩経
作品社
三田 誠広

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この記事へのコメント

2014年09月09日 23:52
 こんばんわ
ウォーキング 続いてますne
イイ感じ・・・

ameneko
2014年09月10日 01:39
|ω・`)おひさ。
ご無沙汰してますお母様。おかわりないでしょうか…(笑)
ウォーキングの成果が出て減量出来て大万歳ですね(^-^)羨ましい…。私は相変わらず…いや、増えた?勘違い?ヽ(`Д´)ノキーッ!って感じですね。いや参った。ウチも超アナログ年代物の体重計から安いけどデジタルの色々出るやつに買い替えたけど、えっとこの数値は…とモタモタ確認してる間に消えてしまいます(´•ω•`)安いやつだからかな。そうそう、トランスフォーマー私も観ましたよ。っていっぺんに書くな!ですね(爆)
釈迦とは違うけど近所の住職が、夜の10時ぐらいにお経唱えながら墓地巡回みたいなのしてるのが凄く気になって、もうこれは恋ではないかと思うぐらいに毎回通る度に墓地を覗いてます(笑)で、次はゾンビの小説ですか?楽しみだ╰(‘ω’ )╯三
2014年09月10日 14:05
キープーさんの読書の範囲と言うか、分野の広さと言うか、驚かされますね。全方位に向かってアンテナを張り巡らしている感じだと思います。
それらをちゃんと読み分けて理解しているのも凄い。
末は「もの知り博士」だな!!
2014年09月11日 00:52
>釈迦と維摩(しゃかとゆいま)
おもしろそうね
ゆいま を まいゆ
と読んだ私ですけど

>内面を磨くというのも
これは、もうあきらめているわね。
内面のデコボコも、個性だと思えばいいわ
ひまわり
2014年09月11日 11:10
舎利弗は一番智慧ある弟子と訊きますよね。
手塚治虫さんのブッダ読んでみたいです。
映画の「リトル・ブッダ」思い出しました。
キアヌ・リーブスがブッダを演じているの
ですがクウォター(アジア1/4)である顔立
ちのせいか違和感なく印象に残っています。
2014年09月11日 15:02
面白そうなお話ですね。
読みたい本リストに入れておきま~す♪
9月も半ばになりましたが、入院の準備は着々ですか?
自分が入院した時のこと思い出すと、気分的にはブルーなのに、いろいろ用意するのがちょっと楽しかったような…。
パジャマや下着、普段はヨレヨレ着てても、入院の時はキチンとしたい~と、新しいのを買いそろえたり、
時間はたっぷりあるからと読みたい本もそろえて、更に3食出るのですから、ちょっとしたリゾートに行く気分でした。
あとは、術後の痛みがなければ、ホントにリゾートだったんですけどね~。
2014年09月11日 16:57
また、おいら、キーブーさんの書評に煽動されてしまいそう。なんせ広告屋ですから、他人の評判ですぐ流される。
軽佻浮薄とはあっしのことで。にしても、キーブーさんは書評がお上手。さすがだと感心します。
キーブー
2014年09月11日 21:52
アメネコさん、こんばんは
はい。私にしては珍しく続いてるんですよ(^O^)
もはや、ちゃんと朝晩歩きに行かないと落ち着かないほどに生活にとけこんでおりますね、ウォーキングも(*^_^*)
アメネコさんもジョギングをされてるとおっしゃってましたよね。頑張ってくださいませ
キーブー
2014年09月11日 22:10
miyoさん、こんばんは
miyoさんもお元気そうで、なによりです(*^_^*)
お母さまと読んでいただけるのは嬉しいけど、なお贅沢をいうなら、お姉さまの方が嬉しいかなあ(笑)
そう・・・万々歳だったんですよ、この体重計で本当の数字を見るまでは(爆)
んで、体脂肪とか、さっさと見て平均数値の表と照らしあわさないと、消えちゃいますよね。うちのもそんな感じ。やっぱお金に糸目をつけたからかなあ
トランスフォーマー、いったいどうしちゃったのって感じの始まりでしたよね。サムも出てこないし・・・でも、バンブルビーが元気そうでやんちゃそうでかわいかったけど(*^_^*)
住職って、夜に墓地を回ったりするんだ~
怖くないのかな(笑)んで、それを覗き見てるmiyoさん。ちょっと怖いかも(爆)
ゾンビ小説、上下ともに読み終えました
もはやゾンビは、初期の頃の神秘的な怖さはないよね。ただもうゾンビ菌が移らないように忌避するだけの存在、って感じ。バイキンを怖がるのとほぼ同じ感覚になりました(誤爆)
キーブー
2014年09月11日 22:17
あきさん、こんばんは
全方位ってことは無いですね。脳のキャパが狭いので、純文学とか物理系などは入る余地なし。皆無と言っていいかと(自爆)
そう・・・「物知り博士」。ここまでいけたらいいくらいですよね^^;
実際、何の役にもたたないしょーもない知識ばっかが溜っていくし、こぶたたちにも呆れられてます(^O^)
キーブー
2014年09月11日 22:21
もうヘトヘトさん、こんばんは
釈迦の弟子をはじめ、その周りの菩薩たちが次々と維摩に論破されるくだりは少々くどくて、正直ちょっともうええわ、って感じもありましたが(笑)
もはや神様の域に達しているような舎利弗ですが、ある信者を女性でしかも娼婦だからと見下しているような発言があり、釈迦にたしなめられたりもしてました。内面はなかなか磨くのが大変なようですね^^;
キーブー
2014年09月11日 22:26
ひまわりさん、こんばんは
手塚治虫さんのブッダかあ。その方面もありましたね。読んでみたいです(*^_^*)
キアヌも、そんな作品に出てたんですね。知らなかったなあ。
彼の顔立ちは、ホント涼しげで独特ですよね。いろんな血が混じって、それがちゃんとしっくり調和してる感じで
舎利弗は、私は名前だけを聞いたことがあるのですが、どんな人かは知りませんでした。実際にはスゴイ人なんでしょうに、この本のなかでは、けっこうな困ったちゃんに描かれてましたよ。ご本人はかなり不本意かもしれませんね(^O^)
キーブー
2014年09月11日 22:31
あずきねこさん、こんばんは
はい。少しずつ、買い物ついでに揃えたりしてますが、こないだこぶた2号に「もういっぺんちゃんとパンフレット読んで、足らんもんをリストアップしときなはれ」と言われ、さっきそれをやったところです(笑)
うんうん。気持ちはたしかに淀んでるけど(笑)、なんかちょっと旅行気分もあったりしますよね(誤爆)
上げ膳据え膳だし、家事もしなくていいし
リゾート!なるほど!ブラボー!!
・・・って。そっか、術後の痛み^^;
まったく無痛なわけはないですよね。うう。。。
キーブー
2014年09月11日 22:35
ごろーさん、こんばんは
お褒めいただき、ありがとうございます(*^_^*)
広告が本職でいらっしゃるんですね。そんなごろーさんの目には、いろいろと拙い部分も見えているかと^^;
私の書くのは、書評なんてスゴイものではなく、ただの読書感想文です(^O^)
学生の頃は、これを強制されて書かされるのがイヤでたまらなかったのに、今じゃ誰にも言われなくても率先して書いてるなんて・・・考えてみれば不思議な話ですよね(爆)

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