『鬼平』や『剣客商売』のにおいがしました(*^_^*)



楽しみに読んでいた本がまた1冊読了しました

池波正太郎 著 「わが家の夕めし」

池波正太郎といえば、記事の題名にもした通り、「鬼平犯科帳」や「剣客商売」
などがすぐに浮かぶと思いますが。

それだけではなく、この人は音に聞こえた食通でもあり、食べ物や、それに
関連した下町の風景などを描写したエッセイも有名ですよね。

そのなかでも私が大好きなのは「池波正太郎の銀座日記」 
たしか全3冊だったと思います。

若いころから銀座を愛し、洋食屋などに通った著者が、晩年は痛風による足の
腫れに苦しみながらも、なお折に触れていわゆる銀ブラを楽しんでいる様子が
読んでて心にしみいるようでした。

この本は今でも、ときどき取り出しては適当に開いて、そこから拾い読みを
して楽しんでます(^^♪



さて、「わが家の夕めし」ですが。

内容は、昭和40年代後半の、著者の身辺雑記のような感じですね。

ちょうど私が小学校に上がったかどうか、というころですが、読んでいると、
その時代の景色というか、雰囲気が思い出されますね。

テレビについても書かれているのですが、きらいなCMになると、そばに雑誌
などを用意してあるので、それに目を移してしまう、などとあって時代を感じ
ました。

いまは手元にリモコンを置いておけばOKだけど、このころはテレビ本体の
スイッチをガチャガチャやらなければいけなかったですもんね。

うんざりするCMとしてネスカフェが挙げられているのですが、その理由が、
“依然としてパリ・ローマ・スイス・アメリカの風光を背景にした画面のくりかえし
だから”というもの。

そういえば、そうでしたよね。

外国の風光明媚な景色のなかで、外人さんがおいしそうにコーヒーを飲む
シーンがあったっけ。
BGMとともに、懐かしく思い出しました

反対に好みなのは、カレーのCMなのだとか。
“伊丹十三が、再婚の若妻に団扇で風を送ってもらいながら、カレーを食べて
いるシーンを見ると、ちょいとカレーが食べたくなる”のだそうです。

再婚の若妻って・・・、ひょっとして宮本信子のこと?!
ひえ~・・・って、まあ誰にだって若妻のときはあるっちゅうねん、ですよね(爆)

このCMは、私はまーったく覚えがないなあ。

でもなんだか、見てみたいです(笑)


身辺雑記のほかにも、お得意の歴史についての解説などもあり、関ヶ原の
戦いに秀忠が遅参して、家康が烈火のごとく怒るところや、またそれでもなお、
家康が長い豊富な戦の経験から得た直感でいっさいの迷いを捨て去って戦の
火ぶたを切るところの描写などは、単に史実を追っているだけではなく、
生きた家康や諸将の息吹に触れているような感じで、臨場感があり
ましたね(*^_^*)


『銀座日記』では、晩年は体の不調でだんだんと思うような活動ができなく
なっていくさまが書かれていて、とても悲しいものがありましたが、今回は
著者が公私ともにあぶらの乗り切った50代のころのエッセイなので、落ち
着いた筆致のなかにも気力が横溢している様子がうかがわれて、読んで
いても楽しかったですね。


それにしても、またひさしぶりに『銀座日記』が読みたくなりました(*^_^*)







わが家の夕めし (講談社文庫)
講談社
池波 正太郎

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