「生きるコント」



連休中に読んでいた本がまた一冊読了しました。

大宮エリー 著  「生きるコント」

この本はブロ友のみいなさんがコメントで勧めて下さって、面白そうだったので
図書館で予約していたもの。

同じくブロ友の遊哉さんも記事にされていました(*^_^*)


すでに文庫化もされていて、本屋さんで見かけてパラパラめくっていたら
想像以上におもしろかったので、図書館の予約の順番を待たずに買ってしま
おうかと思ったりもしましたが(^^ゞ

そのすぐあとに順番が来たので、買わなくてよかったです(笑)


著者の大宮エリーさん、私は名前しか知らなかったのだけど、この本の巻末の
紹介を見たら、なんとあの「サラリーマンNEO」も手掛けておられたのですね。

あの番組もNHKらしからぬ不思議なおもしろさがあってよく観ていましたが、
なるほど、才能のある人なのだなあと納得した次第です。


さて、中身ですが。

いくつかの項目に分かれたエッセイなのですが、読み始めたらもうその破天荒
なおもしろさに釘づけになりました。

いちばん面白かったのが「おかん犬」ですが、これは遊哉さんも紹介されて
いるので、その記事を読んでいただくほうがおもしろさが伝わるのではないか
と思います(笑)


そのほかで印象に残ったものというと、「ビキニ」ですね

冒頭に収められている話なのですが、あまりにも無謀なおもしろさに度肝を
抜かれました(爆)

話の出だしで、リオのカーニバルの日と薬剤師国家試験の日がかぶっていた
ので、これは試験をサボるよい理由になると思い、単身リオへ飛んだ、という
ところでもうびっくり。

それも、リオはただでさえ治安が悪いのに、一年で最も危ないカーニバルの日
にひとりで行くなんて、航空券売れません、と旅行代理店の人に言われたにも
かかわらず、決行したのですね(~_~;)


現地に着くと、現地人はみなビキニか海パンでウロついているので、現地人と
同じようにもの慣れた恰好をしていれば危ないことはないだろうというので、
さっそく黄色いビキニを着用して、夜、カーニバル行きの市バスに乗ったら。

なんと、ビキニは昼間だけで、現地人も夜はちゃんと服を着ていたのですね

しかも、観光客は危ないからホテルがピストン運行しているバスをみな利用
しているのに、著者はちゃんとしたホテルに泊まってなかったため、現地人が
利用する市バスで行ったという無謀ぶり(爆)

しかもバスが止まったところは真っ暗なスラム街でカーニバル会場ではなく、
聞けばそこから徒歩で会場まで向かうのだとか

真っ暗なスラム街。
しかも黄色いビキニ姿でたったひとり。

焦った著者はとりあえず全力疾走するのですが。

長い髪を振り乱して、道端の汚水を太ももまではねあげて必死の形相で全力
疾走する著者を、スラム街の人が怖がって、ポルトガル語で何かを叫びながら
必死で子どもを隠したそうです(爆)



これを読んでいたのは前記事にも書いた通り、本屋さんのなかにある静かな
明るいカフェだったのだけど。

読んでるあいだ、ずっと笑いが止まらず、ここにきてついに声を出して笑って
しまいました(^^ゞ

まあそれまでもずーっとニヤニヤしっぱなしだったから、じゅうぶん不審者
だったでしょうけど(自爆)



そんなこんなでリオにも慣れてきた著者は、ホテルマンと顔見知りになり、
地元のサンバの劇場を教えてもらい、チケットを買って出向いたのですが。

それもまた、街灯もない暗い道を30分も歩いて行ったというのに、途中の道で
チケットを落としてしまい、そのホテルマンに泣きついたら。

なんと、彼は治安の悪いその道を、夜半にもかかわらずお金がもったいない
から探しに戻れ、と言うのですね

さすがに渋る著者に彼は、
「ロスでは、理由もないのに人を殺すが、リオでは理由があって人を殺します。
お金欲しさなので、お金をあげれば殺しません。だからセーフティー」
などと言い、仕方なく著者はもと来た道を探しに戻るのですが

真っ暗で何が落ちているかもよく見えないので手当たりしだいに拾いまくり、
しかも踊りながらだとヘンな人と思い誰も近づかないだろうと思って、踊っては
目についたもの、鼻紙やらゴミやらを拾って手に持っていたところ。

「誰か」が声をかけてきたそうな

おそるおそる振り返ると、ホームレスらしい男がポルトガル語で何やら言い
つつ、自分の拾ったものを見せてくれたのだそうで、そのなかには数枚のお札
もあったとか。

著者も自分の拾ったゴミを見せると、彼は、
「おまえ、ダメだな」
みたいな捨て台詞を吐いて立ち去ったのだとか。

そう、彼女を自分と同じホームレスだと思ったのですね(爆)


でもそのすぐあと、なんと著者はゴミのなかからチケットを見つけ出すのに成功
するのですが、その喜びをこのように表しています

“嗚呼、神様!
 私は、走った。恐怖から一転した奇跡の出来事に、うれしくて、うれしくて。
 世界の中心でチケットあったよと叫ぶ”


ここまで読んで堪え切れず、とうとう爆笑。

それでも必死で声を抑えたけど、横のおじさんがちらちらこっちを見てたし^^;


ほかにもいろいろとおもしろいところがあって紹介しきれないのが残念ですが。

読んだらもう、爆笑間違いなしですね


しかもこの著者、ただおもしろいだけの人ではなくて、東大を出ている才媛なの
ですね。

子どものころにはいじめにもあい、悩んだこともあるんだとか。


知れば知るほどその変人ぶりがすごくて楽しいし、まだまだ引き出しがたくさん
ありそうで、それも楽しみですね。


この本、続編があるそうなので、それもぜひ読んでみたいと思います(^^♪






生きるコント (文春文庫)
文藝春秋
大宮 エリー

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