「生きるコント 2」



さて、また1冊読み終わりました

大宮エリー 著  「生きるコント 2」


ついこのあいだ1を読み終えたところだったのですが、タイミングよく図書館の
予約待ちの順番がきました

前回が抱腹絶倒の内容だったので今回も楽しみにしていたのですが、期待は
裏切られなかったですね(^^♪

でも、前回と違ってキワモノ系の話はさほど多くなく、そのぶん深い話が
多かったです。


なかでも「家庭教師」と「家庭教師2」というのが印象深い、いい話でしたね

学生時代に家庭教師のバイトをした先の娘が、母親の前ではおとなしいのに
先生である著者とふたりきりになるとベッドでトランポリンをし始めてキーキー
騒ぎまくり、その様子はまるで猿。
前に教えていた先生も手を焼いたほどのやんちゃな子だったのですね(^^ゞ

そんな子どもを相手に、著者はとりあえず算数を開き、滑車の重さを計算する
問題で、10グラムの重い滑車をドラえもんの顔に、5グラムの軽い滑車を
のび太くんの顔に書き変えたのだそうな。

気づくと件の猿が横に座っていたので、
「ここにさ、ドラえもんを幾つつければいいんだろうね」
と言ったら、
「ドラえもん、へたくそ!」
と言いながら、猿はやっと鉛筆を手に取った、と言う話


次の話は、子だくさんの家で小5の男の子を教えた話なのですが。

お母さんからは教材として公文のテキストを渡されたので、公文ならその教室
に行けばいいのでは?と言うとそういうレベルではないから、とにかく算数全般
を教えてくれ、と言われたのですね。

が、教え始めると驚愕の事実が発覚。
この子は算数が分からないのではなく、文章題の文章が読めないのですね

それでお母さんにその事実を告げ、本を読んであげて欲しい、と言うと、
「そんな余裕があると思ってるんですか!」
と反対に怒りだしたそう

勉強を教えていても、学校から帰ってきた兄弟たちが次々に集まってきて、
我勝ちに著者に話を聞いてもらいたがり、その様子を見た著者は、この家は
あらゆることで余裕がないんだな、と感じたとか。

本人も、文章を読んであげるとできないこともないけど勉強が嫌でたまらない
様子で、なんとか勉強に興味を持てるようなことがないかと部屋を見回して
みたら、スター・ウォーズの玩具がたくさんあったのだとか。

「好きなの?」
と訊いてみたら、今まで見せたことのない、肉まんのようなふかふかな顔に
なったので、ためしに、
「スター・ウォーズのあの剣の作り方、知りたい?」
と言ってみたら、身を乗り出して来たのだそう(笑)

しめた、と思い、
「こういう算数ができれば、作れるんだよ」
と言うと、算数の本をまるで魔法のテキストでも見るかのようにじっと見はじめ
たので、
「算数ができるようになったら、大学の研究室に連れてってあげるよ」
と言ったら、喜んで勉強を始めたのだとか。

著者はその様子を見ながら、
“まいったなあ・・・。
東大のどこでスター・ウォーズの剣を作ってるっていうんだ?”
と思った、というのが笑えましたね

さらに著者は時間を超過して、家から持ってきたドイツの児童文学を読み聞か
せてあげるのですね。

『大どろぼうホッツェンプロッツ』というこの本は、著者が子どものころに夢中に
なった本なのだそうで、それをいいところで読むのをやめて、続きを知りたがる
子どもに、著者はきっぱりと言うのですね。

「ここから先5行、君が読むんだ」

続きを知りたさに一生懸命5行読み終えると著者がまた5行読む、というふう
にかわるがわる読んでいたら、いつのまにか他の兄弟たちも目をキラキラさせ
ながら周りに集まっていたのだとか。


ふたつとも、いい話ですよね。

ほんとならお母さんがやらなきゃいけないことまで、著者がしてあげていたの
ですね(*^_^*)



あと、前回と同じような抱腹絶倒なお話としては「OL玉手箱」というのがあり
ましたね。

著者が会社を辞めると決まったときに同僚たちは、
「あいつはあと2週間であの段ボールの山を整理できるのか?」
と噂しあったとか(笑)

著者の席は通称『ガンダム席』と呼ばれていて、デスクの上に資料やら何やら
が入った段ボールがうずたかく積まれていて、座っている著者が周りからは
まったく見えず、
「大宮、居るときはわかるように旗を立ててくれ」
などと言われていたのだそう(爆)

切羽詰まった著者は、緊急手段として、仕事をしていた制作プロダクションに
一時その荷物を預かってもらったのだけど、すぐに取りに行く約束が、気づけば
2年が経過していたのだとか

ある日、その担当者から荷物を取りに来てほしいという電話があったときに、
2年要らなかったのだからもういいや、と思い、廃棄してほしいと伝えると、
「これまで管理部と戦って、なんとかエリーさんの荷物を守ってきたんですよ。
なので一度見に来て、そのうえで廃棄と言ってください」
と言われ、仕方なしに2年ぶりにその荷物と再会することになったのだとか。

その段ボールは数えてみるとなんと11箱もあって、中からは懐かしい資料や
貴重な本などのお宝がでてきて、担当者も、
「やっぱり来てよかったでしょう」
と目を細めていたのだけれど。

そのうち干からびたウェットティッシュや汗臭いジャージが出てきて、しかも
それを捨てられない著者を見て、周りはあきらかにひいていたのだとか(^^ゞ


何が出てくるかわからない恐怖に緊張しながら次の箱を開けてみると、何故か
中は乾物でいっぱいで、噛むとイライラが治まる大好きなピスタチオが出てきて、
「そうそう、これ重宝してたのよねー」
と持って帰ろうとする著者に、
「捨てて下さい!」
ときっぱり言う担当者

続いて出てきたのはカップスープの袋。
「まだ飲めるかな?」
「駄目!」

お次はふえるわかめちゃん。
「これはさすがにまだ食べられるよね、水に戻せば」
「戻さないで!何年前のだと思ってるんですか!」
日付を見たら、なんと3年前

「でも、増えるよ、これ」
「増えるからって・・・わかめくらい、新しいのを買って下さい」

その後出てきたものは、各種スパイスやら青のり、紅ショウガ。

次の箱からはドライヤーや扇風機まで出てきたそうな(~_~;)


そのなかでもみなを驚愕させたものは、なんとイチジク浣腸で、2ダースも
出てきたそう(爆)

「私ね、ひどい便秘でね。吐き気までするの。だからよく・・・」

けっこう勇気ある告白だったのに、誰もたいへんだったんですねとは言ってくれ
なかったのだそうで(笑)


それにしても、いったい会社で何をしていたんだか

ほんと、規格外の人物ですよね(爆)


これ以外にも、前回に引き続きおかんネタなどもあって、内容はさらに濃く深く
なった感じですね。

このシリーズ、図書館で予約せずにやっぱり自分で買えばよかったなあ、って
ちょっと後悔しております。


保存版にして、ときどき読み返したりしたいくらいおもしろい本でしたね(^^♪





生きるコント〈2〉
文藝春秋
大宮 エリー

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