「容赦なく」




前回 紹介した『レッドオクトーバーを追え!』に関連して、今回は
この小説を紹介したいと思います


トム・クランシー著 『容赦なく』上・下


映画『レッドオクトーバーを追え!』で駆け出しのCIA分析官として登場
したジャック・ライアンが 後に大統領になったときに、政権の影の部分を
支える特殊工作部隊『レインボー』を結成するのですが。

その『レインボー』の指揮官、ジョン・クラークが主人公のお話です。


このジョン・クラーク、登場したときからすでにおじさまだったのだけど、
『レインボー』の若い隊員にひけをとらないほどの身体能力なんですよね。

指揮官なのに、いつも先頭に立って危険地帯へ飛び込んでいくし。

そんな彼はミスター・クラークと呼ばれ、部下たちの尊敬の的となって
います。


そんな彼ですが、過去が少々曖昧というか、ベールに閉ざされたような
ところがあり、それについて聞かれたライアン大統領が、
「昔、殺人事件に関わったことがあるらしい。そのときに、警察官だった
うちの親父と知り合ったようだ。その後、名前を変えてCIAの仕事をする
ようになったらしいが。。」
と、言葉少なに答える場面があったのを覚えていますが。

『容赦なく』は、そのジョン・クラークの若かりしころのお話です。


彼がまだ20代後半だったころ。

海軍特殊部隊「SEALs」で活躍し、将来を嘱望されていたにもかかわらず
退役し、民間人として暮らしていたんですよね。


それというのも、ベトナム戦争で悲惨な場面に幾度となく遭遇したことや、
妻が妊娠したこともあって、家族を大切にして生きていきたいと思った
から。


海軍時代に貯めたお金で小さな無人島とヨットを買って、身重の妻とふたり、
幸せに暮らしていたのですが。

ある日突然、妻が交通事故で亡くなってしまうのですね。


抜け殻のようになって寂しく虚しい日々を過ごしていた彼は、ふとしたこと
で知り合った若い女性を家に連れ帰ることになるのですが。

その女性パムは、じつは監禁されていた麻薬組織から逃げていたんですよね。

虐待され、麻薬中毒にされていたパムは、人生を投げてしまっていたのだけど。

ジョンのおかげで薬を断つことに成功し、少しずつ希望を見出すようになるの
ですね。


そんなパムと、ジョンはふたたび家庭を持とうと考え始めるのだけど。


その矢先、車に乗ったふたりを麻薬組織の連中が見つけ、襲撃されてジョンは
瀕死の状態になり、パムは拉致されてしまいます。

その後、ジョンはなんとか命を取りとめますが、パムは惨殺死体となって発見
されるのですね。



恢復したのち、ジョンは海軍の要請で、ベトナムの捕虜となっている軍人の
救出作戦に参加することになるのですが。

その作戦を練っているのと同時進行で、パムをひどい目に遭わせた麻薬組織
の連中をひとりずつ“片付けて”いくのですね。


そのやり方も、さすが元SEALsって感じで、徹底して事前に下調べをして、
決して証拠を残さないみごとなやり口。

けれども、凄腕の警部エメット・ライアンは、地道な捜査でじわじわと彼を
追い詰めていくのですね。

そのエメット・ライアンこそは、ジャック・ライアンの父親であります


このお話のときはジャックはまだ大学生で、ほんの1ページほどしか登場
しておりませんが(笑)

大学が休みに入って帰省してきている息子ジャックと話をしたいから、
今日は早めに帰りたいなあ、なんてエメットが思っていたり(笑)

夕食のときにジャックが、
「海兵隊に入ることにしたよ。そうすると授業料も少しは浮くし」
なんて、親孝行な発言をしていたりも。


余談ですが。

海兵隊に入隊すると大学の授業料が一部免除になるスカラシップなんちゃら
とかの制度があるんだとか。

ライアン家ではまだ下に妹もいるので、ジャックは気をつかっている
のですね。



んで、話を元に戻しますが^^;


いやこれ、理由はどうあれ殺人やん、って、私はちょっとひいてしまった
のだけど

ジョンにはジョンなりの正義感があって、パムと同じ境遇にいた女性も
救い出して医療を受けさせているし。


何人目かを“片付けた”夜には、近くで女性の悲鳴が聞こえるのだけど。

犯行現場からはさっさと立ち去るべきだとわかっていながらも放って
おけず、ジョンはその女性を助けるのですね。


女性を刺し殺そうとしていた路上強盗を あざやかな手さばきで“片付けた”
彼は、一瞬、目撃者であるその女性をどうすべきか迷うのだけど。

「早く家におかえりなさい、マーム(奥さん)」
と優しく声をかけ、その場を立ち去るのですね。



ベトナムで捕虜となっている兵士を救助するのも命がけだし、大変な仕事
なのだけど。

その合間に(笑)麻薬組織の連中を襲撃するのだから、いやはやジョンの
胆力には驚かされました。


個人的にはもちろん応援したくなるし、なんとか捜査の手を逃れてほしい
ものだと思いましたが。

さて。

ジョンは、パムの仇を無事に打つことができるのか。

それと、どうやってこの八方ふさがりの泥沼状態から抜け出せたのか。


ラストはもう本当に圧巻で、痛快な気分になりました(^O^)


この作品、ジャック・ライアンシリーズをご存じない方にもお勧めの
1冊であります




最後に。


クリスマス飾り付け2.jpg


クリスマス飾り付け.jpg


わが家のクリスマスの飾りつけです


今年はハロウィンの飾りつけもしないまま、過ぎてしまっていた
のですが。

その状態を見かねたか、こぶた2号が飾りつけをやってくれました。

玄関にも、クリスマスのウエルカムボードが掛かっております。


ありがとね(*^_^*)








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